2015年10月6日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 株価の大幅高に反応し、ドル円は120円台を回復し、一時は120円55銭までドル高が進む。低調な経済指標に、利上げ観測が後退し、一部には日銀の追加緩和を織り込む動きも。
- ユーロドルはドル高に引っ張られ下落。1.1173まで売られたがレンジ内に留まる。
- 株式市場は大幅に続伸。ISM非製造業などの経済指標が低調だったことで、利上げ観測が後退。ダウは304ドル上昇し、S&P500は5営業日続伸し、今年最長を記録。
- 債券相場は反落。株価が大幅に上昇したことで、低リスクの債券が売られた。長期金利は2.05%台まで上昇。
- 金、原油はともに続伸。
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9月ISM非製造業景況指数 → 56.9
9月労働市場情勢指数(LMCI) → 0.0
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ドル/円 120.16 〜 120.55 ユーロ/ドル 1.1173 〜 1.1243 ユーロ/円 134.57 〜 135.11 NYダウ +304.06 → 16,776.43ドル GOLD +1.00 → 1,137.60ドル WTI +0.72 → 46.26ドル 米10年国債 +0.067 → 2.057% 本日の注目イベント
- 豪 RBAキャッシュターゲット
- 豪 豪9月貿易収支
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 8月貿易収支
- 米 IMF 世界経済見通し
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
日欧の株価の上昇を受け、昨日のNY株式市場も朝方から大幅な上昇を見せました。発表された、ISM非製造業景況指数が市場予想を下回り、さらに労働市場情勢指数(LMCI)も低調でした。これらの経済指標を受けて、利上げ観測が後退し、株価を押し上げ、株価に反応してドル円も120円台半ばまで序上昇しました。
先週末の雇用統計でも、非農業部門雇用者数が14.2万人と大きく予想を下回り、ドル円は一旦118円台半ばまで売られましたが、わずか1日で元の値位置を回復しています。悪い経済指標が発表されると「利上げ観測が後退し」これが、株価に好材料となってドルが買われる構図が続いています。足元では、金利ではなく、株価により連動する相場展開が継続中です。ただ本来は、経済指標が低調だということは、経済活動と密接に関わっている企業業績という意味では決してプラスではありません。経済指標が好調であれば、それに伴って企業業績も伸びると考えるのが普通で、それは株価にプラスに作用するはずです。現時点では、「利上げ」という政策変更が大きなテーマとなり、本来の金融市場の動きをゆがめていると言えないこともありません。
来週にはFOMCが開催されます。ここでの利上げを予想する声ははほとんどありません。今年最後のFOMCが開催される12月で利上げがあるのか、あるいは来年以降に先送りになるのかが今後の焦点になります。
一方で、日銀による追加緩和観測は徐々に盛り上がってきています。ブルームバーグが9月29日から10月2日にかけて、エコノミスト36人に調査したところ、今日から開かれる金融政策決定会合で追加緩和を実施すると答えた人は2人いました。これにはやや驚きですがもし実施されれば、まさに「サプライズ」です。さらに、今月末にも開催される会合では、15人のエコノミストが「追加緩和あり」と答えています。つまり、10月中の追加緩和予想は約半分の、17人が「ある」と答えていることになります。
個人的には今月は「ない」と予想していますが、もしあればドル円は125円を試す可能性がありますが、追加緩和期待が高まっている分、逆になければ円高方向に振れることも十分考えられることから、注意が必要だと思われます。黒田総裁の発言にも細心の注意が必要です。
本日はNYの株高を受けて、日経平均株価も大幅な上昇が予想されます。ドル円は上値を試しそうですが、先ずは120円台後半までドル高が進むか、そして121円台に乗せることができるかどうかが焦点です。上値は、特別な材料でも出ない限りそう簡単に抜けないのではないかと予想しています。レンジは119円80銭〜120円90銭程度にしたいと思います。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇



