2015年10月9日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- FOMC議事録の内容がややハト派的だったことでドル円は119円70銭近辺まで売られたが、その後株価が上昇したことや、長期金利の上昇につられドルが買い戻される。120円辺りまで戻ったものの、依然として動意に乏しい展開が続く。
- ユーロドルはややユーロの買い戻し優勢な展開。1.12台半ばから1.13台前半までユーロが買われ、その他主要通貨もドルに対しては総じて堅調。
- 株式市場は続伸。FOMC議事録を受けて商品株が上昇。ダウは5日続伸して、約2ヵ月ぶりに1万7000ドルの大台を回復。
- 債券相場は続落。FOMC議事録が重石となり、利益確定の売りを誘発。長期金利は2.1%台まで上昇。
- 金は5日ぶりに反落。原油は大幅に反発。中東情勢の悪化を手がかりに一時は50ドル台に乗せる場面も。
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新規失業保険申請件数 → 26.3万人
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ドル/円 119.69 〜 120.03 ユーロ/ドル 1.1238 〜 1.1328 ユーロ/円 134.80 〜 135.59 NYダウ +138.46 → 17,050.75ドル GOLD −4.40 → 1,144.30ドル WTI +1.62 → 49.43ドル 米10年国債 +0.04 → 2.105% 本日の注目イベント
- 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
- 加 カナダ9月失業率
発表されたFOMC議事録では、当局が利上げを見送った背景として、主に中国発の混乱で、経済成長とインフレ見通しに対するリスクの高まりを挙げたことが明らかになりました。ただ、同時に年内の利上げの可能性も残した内容でした。
今回の議事録は9月16−17日に開催されたFOMCの内容で、ご存知の通り、ここで利上げが見送られたことから、どのような議論があったのか注目度も高かったようです。議事録によると、金融政策当局は「前回の会合以降見られなかった経済活動によって委員会の景気見通しが大幅に変更されることはなかったとの見解で一致した」と記述されています。ただ、「委員会は景気見通しが悪化していないことを裏付ける追加情報を待つのが賢明と判断した」ともあり、今後の経済データが引き続き米景気の好調さを示すようであれば、利上げを実施する余地は残していると、見ることができます。
ややハト派的だったのは、さらにドルが一段と上昇し、米国のインフレを押し下げる可能性があるとの認識を示したことです。(ブルームバーグ)FOMCメンバーが世界の景気動向が短期的な物価下落圧力につながりかねないと意識していることが分かりました。ドル円はこの部分が誇張され119円69銭まで売られましたが、いつものように、利上げの先送り観測が株価を押し上げ、ドル円はこちらに引っ張られる形で120円近くまで押し上げられています。
なかなか動きにくい展開です。ボリンジャーバンドを見ても、バンドが縮小しており、かなり煮詰まってきた感はあります。あとは、きっかけ待ちの状況かとは思いますが、そのきっかけがなかなか見つからないのが足元の動きです。しかし、必ずしも明確なきっかけがなくとも動き出すこともあり得ます。レンジが外れればそれが事実となり相場が大きく動き出すことも考えられますので、引き続き注意をしなければなりません。
本日も地区連銀総裁の講演以外は、これといった材料はありません。常識的には小動きで、値幅も少ないと思われます。予想レンジは119円50銭から120円30銭程度を見ています。日本株は小幅な上昇が見込まれます。原油価格が一時50ドル台を回復する場面があったことから、資源株などが指数を押し上げるものと思われます。
中国マネー健在!。ブルームバーグによると、この夏中国の株式市場が急落し、中国発の世界同時株安が世界中の投資家を恐怖に駆り立てましたが、8月に港区赤坂の7億円弱の戸建て2棟を一人の中国出身の顧客が購入したと伝えています。この物件を売却した不動産会社の社長は「最終的には10億〜20億円の戸建てを作っていきたい」と話しているそうです。中国マネーによる「爆買い」は、今でも健在のようです。赤坂とはいえ、7億円弱の戸建てとはどんな家なんでしょう。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇



