2015年10月27日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は121円台前半が重い展開となり、NYでは長期金利の低下に伴い下値を試す。一時は120円60銭までドル売りが進んだが、引けにかけては121円近辺まで反発。
- ユーロドルは1.10近辺ではユーロの買い戻し意欲も強く底堅い。ドルが売られたことで、1.1069までユーロ高が進んだ。
- 株式市場はまちまち。新築住宅販売件数が市場予想を下回ったことや、原油価格の下落を嫌気して売り優勢の展開に。ダウは23ドル反落したものの、ナスダックは2.8ポイント上昇。
- 債券相場は反発。FOMCでは利上げを見送るとの見方が優勢となり、債券は買われる。長期金利は2.05%台まで低下。
- 金は反発。原油価格は続落し、約1ヶ月ぶりに44ドルを割り込む。
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9月新築住宅販売件数 → 46.8万件
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ドル/円 120.60 〜 121.10 ユーロ/ドル 1.1004〜 1.1069 ユーロ/円 133.13 〜 133.92 NYダウ −23.65 → 17,623.05ドル GOLD +3.40 → 1,166.20ドル WTI −0.62 → 43.98ドル 米10年国債 −0.022 → 2.058% 本日の注目イベント
- 中 中国 9月工業利益
- 英 英7−9月期GDP(速報値)
- 米 9月耐久財受注
- 米 8月ケースシラー住宅価格指数
- 米 10月消費者信頼感指数
- 米 10月リッチモンド連銀製造業景気指数
ドル円は121円台前半から半ばにかけては、やはりドル売り意欲も強く、昨日の東京タイムでは早朝に121円59銭までドルが買われたが、その後はじり安の展開でした。NYでは、株高も一服となり、長期金利の低下を睨みながらドルが売られ、一時は120円60銭まで売られましたが、その後再び121円近辺まで値を戻しています。このところの特徴として、上値が重く、一旦売られても最後にはドル高に振れて取引を終えるという動きがあります。どちらかと言えば、ドルが底堅い展開が優勢で、日米の金融政策を見込んだ底堅さともいえます。
9月の新築住宅販売件数は前月比11.5%減の46万8000戸でした。これは10ヶ月振りの低水準で、さらに8月と7月分も下方修正されています。比較的好調だった住宅市場も、そろそろ拡大期から安定期に入った可能性も窺えますが、今後も住宅関連指標を注意深く見ていく必要があろうかと思います。
本日からFOMCが開催され、日本時間29日の未明には声明文が発表されます。現時点では、イエレン議長の記者会見は予定されていません。注目の政策金利の引き上げですが、現段階ではその可能性は極めて低いと思われます。多くの市場関係者は既に、「年内に利上げがあるのか、来年にずれ込むのか」という議論に移っているようです。バーナンキ前FRB議長も、先週ブルームバーグとのインタビューで、「イエレン議長は難しい選択を迎えている」と延べ、米経済は「かなり強い」兆しが見られると指摘する一方、中国を含む新興国の軟調さを考慮する必要があると語っていました。
FOMCでは利上げが無いとしても、その次の注目イベントは日銀の決定会合です。こちらは、これまでにないほど「追加緩和観測」が盛り上がっているようです。ブルームバーグの調査によると、日銀が追加緩和に踏み切るかどうかの予想はほぼ拮抗しているようですが、緩和がないとする見方の方がやや優勢と伝えています。同時に発表される展望レポートに関しては、2017年度までの成長率とコア消費者物価の見通しが発表されますが、こちらは下方修正が必至で、「2016年度前半ごろ」としていた2%の達成時期も先送りされる公算が大きいと見られています。約半数の専門家が「追加緩和」を予想しているだけに、見送られた場合の影響もある程度予想しておく必要があろうかと思います。もっとも、サプライズを好むとされる黒田総裁だけに、まったくないとも言えません。
本日はFOMC前ということもあり、大きな値動きは予想されませんが、米国の経済指標がどちらかにぶれた場合には注意が必要です。予想レンジは120円50銭から121円50銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。



