2015年10月30日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は東京タイムでは依然として121円台が重く、ドルは120円58銭まで売られたが、その後は再び121円台を回復。長期金利が上昇したことや、本日の日銀決定会合への期待感が背景。
- ユーロドルは下げが一服。GDPの減速を手がかりにドルが売られたことでユーロの買戻しを誘う。ユーロドルは1.09台後半まで値を戻す。
- 株式市場は3日ぶりに反落。ただ下げ幅は小幅で、ダウは一時プラスに転じる場面もあったが、結局23ドル安で引ける。
- 債券相場は大きく売られる。年内利上げの可能性が意識され、30年債は1ヶ月ぶりの高水準に。長期金利も2.17%台まで上昇。
- 金は大幅に下落し1147ドル台に。利上げが意識され売られたとの見方。原油は3日続伸。
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7−9月期GDP(速報値) → +1.5%
新規失業保険申請件数 → 26.0万件
9月中古住宅販売成約指数 → −2.3%
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ドル/円 120.79 〜 121.18 ユーロ/ドル 1.0925〜 1.0986 ユーロ/円 132.24 〜 133.03 NYダウ −23.72 → 17,755.80ドル GOLD −28.80 → 1,147.30ドル WTI +0.12 → 46.06ドル 米10年国債 +0.076 → 2.176% 本日の注目イベント
- 豪 豪第3四半期生産者物価指数
- 日 9月消費者物価指数
- 日 9月失業率
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 欧 ユーロ圏9月失業率
- 欧 ユーロ圏10月消費者物価指数(速報値)
- 米 9月個人所得
- 米 9月個人支出
- 米 9月PCEコアデフレーター
- 米 10月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 10月ミシガン大学消費者信頼感指数(改定値)
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
ドル円は121円台前半から半ばが重く、なかなか121円台が定着しません。 しかしそれでも連日120円台半ばあたりまで下げても、再び121円台に戻ってくるなど、粘り腰をみせています。
昨日も、朝方には前日のNYで株高、ドル高が進んだことで、株価は1万9200円程度まで、ドル円も121円30銭程度までは試すのではないかと予想していましたが、朝方発表された9月の鉱工業生産が+1.0%と、市場予想を上回ったことで、「追加緩和はない」との見方が急速に高まり、ドルが売られ、日経平均株価も、一時はマイナスに転じる場面もありました。
本当に「追加緩和」はないのか? 本日、日銀は金融政策決定会合を開き政策運営方針を決めます。 発表は終わり次第ということですので、何時に終わるのかも気になります。 発表が遅くなればなるほど、「議論が紛糾している」ということにもなり、憶測を生むことにもなります。因みに、年2回の展望レポートを策定する決定会合の発表時間は、現状維持なら午後1時ごろ。 追加緩和を決定した昨年10月の31日は午後1時44分に発表されています。(ブルームバーグ) また、展望レポートは午後3時に発表され、3時半からは黒田日銀総裁の記者会見がある予定です。
昨日発表された鉱工業生産が予想外によかったことから、今回の会合では緩和は見送られると予想しています。もともと、現在の為替と株価の水準からはその必要性がみつからないと思っており、さらに、最後の切り札である「緩和カード」は、そう簡単に切るわけにはいかない事情もあると思っていました。それでもブルームバーグの先週の調査では、36人のエコノミストのうち、16人(44.4%)が「追加緩和あり」と答えています。展望レポートの下方修正と同じタイミングで追加緩和することが適切だと見ているようです。
いずれにしても、昨年の10月末に「サプライズ緩和」があり、ドル高と株高が急速に進んだ記憶が、多くの市場参加者の脳裏に焼きついており、その意味では「緩和観測」というよりも「緩和期待」と言った方が正しいような雰囲気になっています。 結果は蓋を開けてみなければ分かりませんが、スタンスとすれば「万が一の場合」も想定しておくことは必要です。
仮になかった場合には、やはりドルが売られ、株も売られると思われますが、それでもドル円で118円台半ばを割り込むのは簡単ではないと思います。既に「緩和なし」を想定して、ショート・メイクをして、利益確定のチャンスを待っている向きも少なくないはずです。また、今回緩和が見送られても、いずれ日銀が緩和に踏み切る可能性は高いと予想されます。黒田総裁の言葉にも集中しなければなりません。予想レンジはややワイドに、119ー121円50銭程度とします。
「早起きの勧め」 筆者は仕事柄、朝は早く起きます。5時すぎに目覚ましで起こされ、オフィスの席には6時半すぎには座ります。長い間の習慣なので、それほど苦にはなりませんが、「時々もっと寝ていたい」という誘惑にかられます。朝、早い電車に乗ると幾つかのメリットがありますが、特筆すべきは電車が遅れないことです。電車遅延は、年に1度あるかないかです。当たり前ですが、通勤客が増えれば増えるほど、人身事故や車両故障など遅延の原因が増えます。早ければ、早い電車ほど、そのリスクが低いということでしょう。でも最近はまだ外が暗く、気合を入れて起きる日が増えています。 良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/4 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「私の個人的見解は、現在のところ行動しないことへのハードルは高い」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円124円→124円40銭まで上昇 8/5 パウエル・FRB理事 「時は近づいている。6月のFOMC会合では大半のメンバーが、年内いずれかの時点で利上げする状況になったとの認識を持っていたと思う」CNBCとのインタビューで。 ドル買いが強まる 8/27 ダドリー・NY連銀総裁 「現時点での私の考えでは、9月のFOMCで正常化のプロセス開始を決定する論拠は、数週間前に比べやや弱くなっているようだ」記者会見で。 NYダウ619ドル上昇の一因に 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。



