今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年11月4日(水)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は株高、金利高を好感し終始堅調に推移。120円台前半から緩やかに上昇し、121円23銭まで上昇する場面も。
  • ユーロドルは、ドラギ総裁が改めて追加緩和の可能性に触れたことからユーロ安が進んだ。1.0937まで売られ再び下値を試す展開に。
  • 株式市場は続伸。原油高を受けてエネルギー株を中心に買われる。ダウは89ドル上昇し、1万7918ドルで引ける。S&P500も最高値に1%の水準まで上昇。
  • 債券相場は続落。本日にはイエレン議長の議会もあり、利上げ観測がくすぶる。長期金利は6週間ぶりの高水準となる2.21%台まで上昇。
  • 金は続落し、原油は約1ヶ月ぶりに48ドル台に迫る。
    ドル/円 120.86 〜 121.23
    ユーロ/ドル 1.0937 〜 1.0981
    ユーロ/円 132.56 〜 132.79
    NYダウ +89.39 → 17,918.15ドル
    GOLD −21.80 → 1,114.10ドル
    WTI +1.76 → 47.90ドル
    米10年国債 +0.047 → 2.217%

    本日の注目イベント

    • 豪  豪9月貿易収支
    • 豪  豪9月小売売上高
    • 日  10月マネタリーベース
    • 中  中国 10月財新サービス業PMI
    • 中  中国 10月財新コンポジットPMI
    • 欧  ユーロ圏10月サービス業PMI(改定値)
    • 欧  ユーロ圏9月生産者物価指数
    • 英  英10月サービス業PMI
    • 米  10月ADP雇用者数
    • 米  9月貿易収支
    • 米  10月ISM非製造業景況指数
    • 米  イエレン・FRB議長、議会証言
    • 米  フィッシャー・FRB副議長講演
    • 米  ダドリー・NY連銀総裁記者会見

    祝日前の月曜日には、日本株が大きく下落したことに伴い、ドル円も120円38銭近辺まで売られましたが、1日あけたら、再び121円台に戻しています。特段材料はなかったものの、ユーロドルでドル高が進んだことや、長期金利が約1ヵ月半ぶりに2.2%まで上昇したことなどで、ドル買いが強まったものと思われます。

    市場では依然として12月の利上げの可能性を排除できません。債券市場では、その動きがじわじわと浸透し始めているようにも、見受けられます。長期金利の上昇がそれを物語っているようで、さらに金価格の動きもその一例かもしれません。

    その意味では、本日のイエレン議長の議会証言が注目されます。10月のFOMCでは、予想通り利上げを見送りましたが、明確に「次回会合で」利上げが適切かどうか判断すると、声明文に明記されていました。今日のイエレン議長の議会証言はFOMC後、最初の公の場での言葉になります。経済指標が軟調な展開を見せる中、どのような認識を示すのか注目されます。

    また、本日はフィッシャー副議長の講演も予定されており、さらにNY連銀総裁の会見もあります。これら要人が、12月のFOMCを前にどのような認識をもっているのかに注目です。イエレン議長は日本時間今夜24時に議会証言を行い、ダドリーNY連銀総裁は明日の未明4時半にNYで記者会見を開き、フィッシャー副議長は明日の9時半ごろから、ワシントンのナショナル・エコノミスト・クラブで講演する予定になっています。

    豪ドル円は再び87円台まで上昇し、上値を試す展開です。昨日RBAは政策金利据え置きを決めています。一部には、利下げ観測もあったため、豪ドルは対米ドルで買われており、ドル円も円安になったため、再び反発したものです。豪ドル円は現在日足では、雲の中でのもみ合いが続いていますが、87円40銭辺りを、しっかりと抜ければ「雲抜け」が完了するように見えます。ただ前回10日ほど前にも、87円台後半まで上昇して「雲抜け」を完成させたようには見えましたが、結果として、そこを頂点として落とされています。「MACD」もプラス圏で推移していることから、上値を試す可能性はありますが、ここは利益を取れるのであれば、確実に取っておくべきで、上昇トレンドに勢いがついたら「順張り」で対応することをお勧めします。

    本日はADP雇用者数などの経済指標も発表されます。要人発言とともに、注目していきたいと思います。ドル円の予想レンジは120円60銭〜121円60銭程度にしたいと思いますが、ドルが買われた際「壁」になっている、121円台半ばが抜けるかどうかには注意が必要です。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に
    9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰
    9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落
    9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和