2015年11月10日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 12月利上げ観測を背景にドル円は123円60銭まで上昇したものの、株価が軟調となり反落。123円を割り込む場面もあったが、勢いはなく、123円10−20銭で取引を終える。
- ユーロドルも前日と同じ水準の1.0705まで売られたが、警戒感もあり、そこからは切り返す。
- 株式市場は大幅に反落。利上げ観測が重石となり、ダウは173ドル下落。
- 債券相場は6日続落。ヘッジファンドが、債券の先安を見越して先物で大きく売りを建ているとの報道も売り方優勢に。長期金利は2.35%台まで上昇。
- 金は8営業日ぶりに反発したが小幅に留まる。原油は続落し43ドル台に。
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10月労働市場情勢指数(LMCI) → +1.6
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ドル/円 122.98 〜 123.60 ユーロ/ドル 1.0705 〜 1.0775 ユーロ/円 132.30 〜 133.13 NYダウ −179.85 → 17,730.48ドル GOLD +0.40 → 1,088.10ドル WTI −0.42 → 43.87ドル 米10年国債 +0.038 → 2.358% 本日の注目イベント
- 日 9月国際収支
- 日 10月景気ウォッチャー調査
ドル円は昨日の東京時間では、株価が急伸したわりにはいつものように上値は重く、123円48銭まで上昇した後は、じり安でした。NYでは、利上げ観測を背景に123円60銭までドルが買われましたが、その後は再び上値が重くなっています。
雇用統計の上振れを材料に、123円台までは急速にドルが買われましたが、さすがに123円台では今のところ「もみ合い」が続いています。ここから、さらにドルが上昇することがあるとは思いますが、これまでのスピードとな異なり緩やかな上昇になると予想しています。また、昨日のNYのように、利上げ観測が高まると、株価が下落し、債券も売られ金利が上昇します。ドル円は、金利上昇がサポートとなっていることで、下値は限定的となっていますが、それでもNYダウが300ドルほど下げれば、ドル円も下値を試す動きにならざるを得ません。先週金曜日のように、雇用統計の上振れで利上げ観測が急速に高まっても、それは「米景気が好調」の証左であり、米景気を買う格好で、株価が上昇しましたが、昨日は純粋に利上げを嫌った格好でした。
12月の利上げが日増しに確実性を増しているように思えます。FOMCメンバーの中でも「ハト派」とされているボストン連銀のローゼングレン総裁は昨日講演で、「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」と述べ、早ければ来月の会合で利上げを行う可能性があることを示唆しました。
これまで、FOMC内部でも、利上げに慎重な見方をするメンバーも多く、代表格のシカゴ連銀のエバンス総裁までもが、利上げに柔軟な姿勢を見せ始めています。どうやら、バラバラだったFOMCメンバーも利上げに向けた意思形成ができつつあると見られます。
個人的には、もう一回の雇用統計を残しているとはいえ、12月利上げの可能性は極めて高いと予想しております。そうなると、今後のドル円も12月まではそれほど下押しはないかもしれませんが、重要なベンチマークになるのが、ユーロドルの動きと見ています。
米利上げ観測が高まる中、ECBは12月にも追加緩和を実施する可能性が高いと見られます。まさに、両中銀の「金融政策の方向性の違い」が明確に表れていることになります。そのため、ユーロドルは今後も下値を探る展開が続くと予想され、ECBのドラギ総裁もユーロ安を望んでいると思われます。ユーロドルがさらに下値を切り下げて、1.05を切るようなら、ドル高が進むことになり、ドル円も引っ張られるように、上値を試すことが予想されます。足元ではドル円の上値は重そうですが、ユーロドルがドル高を牽引することも十分考えられます。ユーロドルの動きには十分な目配りが必要です。
本日は日本株もやや下値を試しそうですが、こちらも急速に「2万円台回復観測」が強まっています。そのため、大幅な下げがないとすれば、ドル円の下値も限定的と見られます。予想レンジは122円50銭〜123円50銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------



