2015年11月11日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は123円台前半で小動き。上値が徐々に重くなる一方、下値も利上げ観測を背景に限定的。NY市場での値幅は40銭程度に留まる。
- 先安感が強いユーロドルは一時1.07台を割り込み、約半年ぶりとなる1.0675までユーロ安が進む。その後は1.07台に押し戻されるが、反発力は弱い。
- 株式市場は高安まちまち。材料が乏しい中、ダウは27ドル上昇するも、ナスダックは12ポイント下落。
- 債券相場は7営業日ぶりに反発。10年債入札が好調だったことで、利回りも2.33%台に低下。
- 金は小幅ながら続伸。原油も小反発。
ドル/円 123.06 〜 123.44 ユーロ/ドル 1.0675 〜 1.0731 ユーロ/円 131.62 〜 132.19 NYダウ +27.73 → 17,758.21ドル GOLD +0.40 → 1,088.50ドル WTI +0.34 → 44.21ドル 米10年国債 −0.024 → 2.334% 本日の注目イベント
- 中 中国 10月小売売上高
- 中 中国 10月工業生産
- 英 英10月失業率
- 米 債券市場休場(ベテランズデー)
ドル円は123円台半ばが徐々に重くなる一方、123円を割り込むと、すかさず買いが入る展開が続いています。先週末の雇用統計をきっかけに、一気に123円台までドル高が進んだものの、ここから125円を目指すのか、あるいは一旦は調整局面には入るのか、市場は攻めあぐんでいるようにも見えます。
昨日は特段材料はなかったものの、ドル円は123円44銭まで買われる場面があり、依然として上値をトライする動きが見られました。ユーロドルが約半年ぶりに1.06台後半まで売られ、ユーロ安が進んだことに連れ安したものと思えます。ドル円の動きは限定的ですが、ユーロの先安感が根強く、これがドル円を押し上げる展開も想定されます。
昨日は株も債券も下落は一服でした。債券は、10年債の入札が好調で、特に海外からの需要が旺盛だったと伝えられています。ECBの追加緩和観測が見込まれる中、ドイツ国債など、欧州債の利回りが低下しています。そのため、米国債とドイツ国債の利回りは拡大傾向にあり、欧州の投資家にとって、米国債の利回りは魅力的となります。投資家は、ユーロを売って、ドルを買い、そのドルで米国債を購入するという投資行動を取り易い環境になっていると言えます。金利差と為替益の両方を狙えるということにもなります。
これは、日本の機関投資家にも言えることで、円を売ってドル買い、そのドルで米国債に投資することで、運用利回りを高めています。実際8月の円高局面では生保など、機関投資家のドル買いがドルの下落を抑えたとのデータもあり、ここからさらにドル高が進むようなら、為替リスクを回避するために売っていたドルを買い戻す、「ヘッジはずし」の動きも想定されます。
本日も材料難に加え、米国ではベテランズデーのため、債券市場が休場となり、為替は動きにくい展開が予想されます。株価を見極めて、というスタンスは変わりませんが、ドル円のレンジは122円80銭〜123円60銭程度を見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/7 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------



