2015年11月17日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は週明けのオセアニア市場で122円23銭までドル売りが進んだが、その後は徐々に正常に戻り、NYでは株価が上昇したことから、123円28銭までドルが買われる。
- フランスでのテロと、来月の追加緩和観測からユーロドルは、再び下値を探る展開に。一時は1.0674までユーロが売られ、1.05を目指す展開か。
- 株式市場は大幅に反発。テロの影響も一時的だとの見方から欧州株もフランス以外は上昇し、ダウも237ドル上昇。
- 債券相場はほぼ横ばい。長期金利は2.26%台後半で、テロの影響も限定的。
- 金は反発し、原油価格も4日ぶりに反発。
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11月NY連銀製造業景気指数 → −10.74
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ドル/円 122.92 〜 123.28 ユーロ/ドル 1.0674 〜 1.0742 ユーロ/円 131.55 〜 132.13 NYダウ +237.77 → 17,483.01ドル GOLD +2.70 → 1,083.60ドル WTI +1.00 → 41.74ドル 米10年国債 +0.009 → 2.269% 本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独11月ZEW景況感指数
- 英 英10月物価統計
- 米 10月消費者物価指数
- 米 10月鉱工業生産
- 米 11月NAHB住宅市場指数
- 米 タルーロ・FRB理事講演
先週金曜日にパリでおきた同時多発テロの影響は、どうやら限定的で、この土日を挟んだことで金融市場への影響も軽微で終わりました。週明け早朝のオセアニア市場で、ドル円は一時122円23銭までドル安が進みましたが、その水準を底値に、海外市場では結局元の位置に戻り、123円台前半までドルが買い戻されています。
予想外だったのは、欧州株が上昇したことです。フランスのCAC40でさえ、マイナス3.6ポイントで取引を終え、その他の主要欧州株式市場は軒並み上昇しています。金融市場は一足早く平静さを取り戻した格好ですが、やや楽観的だという印象は残ります。
NY市場でも11月のISM製造業景況指数はマイナス10.74と、市場予想よりも大きく悪化していたにも関わらず、株式市場は大幅に反発しました。経済指標の下振れで、利上げ観測が後退するという読みと、先週は大きく株価が下落したことで、値ごろ感からの買戻しもあったと思われますが、こちらも楽観的との印象です。過激派側はさらなる攻撃を警告しているとの報道もあり、まだ緊張感を維持する必要があろうかと思います。
海外の主要株価が上昇したことで、本日の日本株も上値を試す展開が予想されます。ドル円も株価の上昇に合わせて123円台半ばを試しそうです。ドル円は先週月曜日に123円60銭を記録して以来、ジリ安が続いてきましたが、再び123円台半ばを試す展開になりそうです。ただ123円台半ばから124円を覗くにはまだ材料不足です。
米経済指標が、労働市場以外は強弱まちまちで、利上げがあったとしても、まだ無条件にドルを買えばいいという状況ではありません。来月初めの雇用統計で12月利上げが確定的になるまでは125円を抜けるには厳しいのではないかと予想しています。
今週19日には日銀決定会合があります。あれだけ追加緩和観測が高まった10月末の会合でも、追加緩和は見送られたわけですから、今回の会合でのサプライズはまず無いと予想されます。今後は7−9月期のGDPが2期連続でマイナス成長だったことから、補正予算の規模が注目され、さらにはまもなく発表されると思われる、「GDP600兆円」実現に向けた、具体的な政策内容が注目されるところです。
本日のドル円は122円70銭〜123円80銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------



