2015年11月20日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は123円台が徐々に重くなり、株価の上昇も一服し、金利も低下したことで122円台に反落。一時は122円62銭までドル売りが進む。
- ユーロドルも下げ止まる。12月の緩和観測は根強いものの、1.06が目先の壁になりつつある。ユーロドルの高値は1.0763。
- 株価の上昇は一服。原油安が進んだことでエネルギーセクターが売られ、ヘルスケアー関連銘柄も売られた。ただ3指数とも下落幅は限られ、ダウは4ドル安で引ける。
- 債券相場は小動き。FOMC議事録では利上げのペースは緩やかになると示唆されていたものの反応は限られ、長期金利は2.23%台とやや低下。
- ドル安が進んだことで金は反発し、1077ドル台に。原油は小幅ながら反落し、約3ヶ月ぶりの安値に。
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新規失業保険申請件数 → 27.1万件
11月フィラデルフィア連銀景況指数 → 1.9
10月景気先行指標総合指数 → 0.6%
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ドル/円 122.62 〜 123.22 ユーロ/ドル 1.0669 〜 1.0763 ユーロ/円 131.41 〜 132.05 NYダウ −4.41 → 17,732.75ドル GOLD +9.20 → 1,077.90ドル WTI −0.21 → 40.54ドル 米10年国債 −0.025 → 2.239% 本日の注目イベント
- 中 中国 10月景気先行指数
- 欧 ユーロ圏11月消費者信頼感指数(速報値)
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 加 カナダ10月消費者物価指数
- 加 カナダ10月小売売上高
ドル円は123円台が維持できず、3日ぶりに122円台半ばまでドルが売られました。前日のNYでは株高の影響もあり、123円76銭までドルが買われたものの、昨日は株価も冴えず、利益確定のドル売りに押された格好でした。頼みのユーロドルも、1.06台前半が底堅くなり、昨日は1.07台半ばまで押し戻されています。
12月のFOMCでの利上げ観測が強まる中、フィッシャーFRB副議長は講演で、「比較的近い将来、一部主要国の中銀がゼロ金利から徐々に離れ始めるだろう」と語り、利上げに前向きな考えを示しました。ただ一方で、利上げの正確な時期はまだ決まっていないとの認識も示しています。市場では金利先物の水準から、70%程度の利上げを見込んでいます。(ブルームバーグ)
日米欧で株高が続き、これがドル高を維持している、好循環が続いています。日経平均株価も、昨日はNYの大幅高を受けて、2万円の大台に迫る場面もありましたが、大台達成には至っていません。株高の割にはドル円の上昇が抑制されているように見られます。
経済紙などでも、12月のFOMCで利上げが決定された後は円高が進む、といったような記事も散見され、投資家の間でも「材料出尽くし」でドルが下落すると予想する人も出てきています。1985年から現在まで、ここ30年間で金融緩和局面から引き締めに政策変更が実施された回数は5回あります。その際、ドル円がどのような反応を見せたかを調べて見ると、実に4回はドルが売られています。その後に反発して上昇に転じているケースもありますが、やはり「材料出尽くし」と捉えられる可能性は十分あるということです。
ドル円は122円台半ばまで下落しましたが、ここはちょうど、一目均衡表の「転換線」(日足)で止められています。今回レンジ相場を上抜けしてからは、この「転換線」がサポートとして機能しているのが分かります。また、仮に「転換線」を抜けたとしても122円前後に「120日移動平均線」があり、こちらもサポートとして意識され易い水準になろうかと思います。
ドル円の123円台半ばから上値と、ユーロドルの1.06から下値がやや壁になっていますが、ドル高トレンドは依然として続いていると考えられます。まだしばらくは、下値を拾うスタンスでいいと思いますが、利益確定は、水準が水準だけに小まめに行う必要があるでしょう。
本日はドラギECB総裁の講演が予定されています。ユーロの動きにドル円も影響を受ける可能がもあります。予想レンジは122円50銭〜123円円50銭程度とします。
今年は日本でも、保険会社が海外の企業をM&Aで買収するケースが目に付きますが、その規模は、世界ではまだまだ「小粒」です。先日、世界最大のビール会社インベブが世界2位のSABミラーを約12兆4800億円で買収するといニュースがありましたが、昨日は米ファイザーがアイルランドに本社を置く、同業のアラガンを買収するというニュースが流れました。買収額は何と、18兆5000億円にもなるそうです。年々大型化するM&A。成功した際のアドバイザー料もうなぎ上りとか。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------



