2015年11月24日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は欧州時間に123円26銭まで上昇したが、NYでは株価の下落などを背景に122円78銭まで反落し、122円80ー85銭で引ける。
- ユーロドルはさらに水準を切り下げ、一時は1.0593までユーロ安が進む。サンフランシスコ連銀総裁が年内利上げの見通しを示したことに反応。
- 株式市場は反落。消費関連銘柄は上昇したものの、M&Aを発表したファイザーは下落。ダウは31ドル下げ、主要指数も下げる。
- 債券相場は小幅に上昇。2年債の入札では政策金利引き上げ観測から、最高落札利回りも高水準だった。
- 金は下落し、原油は大幅に反発。
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10月中古住宅販売件数 → 536万戸
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ドル/円 122.78 〜 123.18 ユーロ/ドル 1.0593 〜 1.0657 ユーロ/円 130.35 〜 131.03 NYダウ −31.13 → 17,792.68ドル GOLD −9.50 → 1,068.80ドル WTI +1.36 → 41.75ドル 米10年国債 −0.025 → 2.238% 本日の注目イベント
- 独 独7−9月期GDP(改定値)
- 独 独11月IFO景況指数
- 米 7−9月GDP(改定値)
- 米 9月ケースシラー住宅価格指数
- 米 11月消費者信頼感指数
先週末122円70銭近辺まで下落したドル円は、東京市場が休場だった昨日、123円台を回復し123円26銭までドルが反発する場面もありましたが、今朝方には再び元の位置に戻っています。123円台半ばが依然として重いものの、122円台半ばも徐々に底堅い展開になっています。
ドル円の動きは限定的でしたが、ユーロドルは再び下値を試す展開で、昨日はサンフランシスコ連銀総裁の発言をきっかけに一時は1.06台を割り込み、約7ヶ月ぶりの安値を記録し、ユーロ円も130円35銭まで売られ、こちらも約7ヶ月ぶりの安値をつけています。
ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は、経済統計が引き続き堅調であれば、金融当局が12月に金利引き上げに踏み切る「強い論拠」になると述べています。一方でECBのドラギ総裁は、インフレ率押し上げに必要な措置を取ると述べ、FRBとECBの金融政策の差がそのままレートに表れた格好でした。(ブルームバーグ)
このように、ユーロドルは米欧の金融政策の方向性に着目すればドルを買って、ユーロを売るというポジションを持ちやすいものの、ドル円はそれ程明確ではありません。日銀は「必要ならちゅうちょなく行動する」と繰り返し述べてはいますが、10月末のように、市場の緩和観測が高まっていたにも関わらず動きませんでした。足元の為替と株価の水準が「行動に必要な水準」ではないと言うことのようです。ただそれでも緩和観測は根強く、さらにユーロドルの先安感があることから、ドル円も堅調に推移する最大の根拠になっています。
ドル円は今月6日の雇用統計で一気に123円台に乗せて以来もみ合いが続いています。12月FOMCでの利上げ観測が急速に高まり、足許ではほぼ「確定」とみなされる状況になっているものの、ドル円の上値は抑えられています。
「黒田ラインが近い」、「利上げ後には円高に振れる」、あるいは「2015年度下期の輸出企業の為替レートが円安方向に修正されていることで、ドル売りが出易い」など、ドル円が上昇しにくい理由が幾つか揚げられています。それでも米景気の回復と、ユーロ安に牽引され、ゆっくりとドルが上昇していくシナリオを維持しています。
本日は米GDP改定値が注目されます。市場は速報値の「1.5%」に対して、「2.1%」を予想しています。本日のドル円のレンジは122円50銭〜123円50銭程度と見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------



