2015年11月25日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は反落し122円31銭近辺まで売られる。GDP改定値は予想通りだったが、消費者マインド指数が予想を下回った。また、トルコ軍がロシア機を撃墜したことも円買いにつながった。
- 前日1.06台を割り込んだユーロドルは買戻しが優勢となり、1.06前半から1.06台後半で推移。
- 株式市場は小幅ながら反発。原油価格が反発したことを受けて、エネルギー株が上昇。ダウは19ドル上昇し、その他株価指数も引けにかけてプラスに転じる。
- 債券相場はほぼ横ばい。2年債の入札は低調だったものの、動意はなく、長期金利も2.23%台で変わらず。
- 金はドルが売られたことで反発。原油も41ドル台から反発し42ドル台後半に。
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7−9月GDP(改定値) → +2.1%
9月ケースシラー住宅価格指数 → +5.45%
11月消費者信頼感指数 → 90.4
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ドル/円 122.31 〜 122.64 ユーロ/ドル 1.0628 〜 1.0673 ユーロ/円 130.20 〜 130.67 NYダウ +19.51 → 17,812.19ドル GOLD +7.00 → 1,073.80ドル WTI +1.12 → 42.87ドル 米10年国債 −0.003 → 2.235% 本日の注目イベント
- 米 10月個人所得
- 米 10月個人支出
- 米 10月PCEコアデフレーター
- 米 10月耐久財受注
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 9月FHFA住宅価格指数
- 米 10月新築住宅販売件数
- 米 11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
ドル円は今月6日の雇用統計発表をきっかけに123円台に乗せ、その後はしばらくもみ合いが続いていましたが、利上げ観測を背景に下値は限定的で、122円台半ばを割り込むことなく底堅い動きでした。昨日のNYでは122円31銭までドルが売られ、大きく売り込まれたわけではないものの、 約20日ぶりに122円50銭を割り込んでいます。11月の消費者信頼感指数が予想を下回り、さらにトルコ軍がロシア機を撃墜したことで、緊張感が高まり、円買いが進んだものです。
イスラム国によるテロに対して歩調を合わせてきたロシアとトルコでしたが、シリアのアサド政権に対する対応がそもそも異なっていたことが表面化した形です。今のところ、米国とロシアとの対立につながるという見方はありませんが、今後も地政学的リスクとして意識しておく必要があろうかと思います。
7−9月期のGDP改定値は市場予想通りでしたが、在庫投資が寄与したことと、個人消費は依然として好調さを維持しているようです。この結果、少なくとも12月のFOMCでの利上げ議論にブレイキをかけることはなさそうです。
問題は消費者信頼感指数です。コンファレンス・ボードが発表した11月の消費者信頼感指数は「90.4」と、2014年9月以来の低水準でした。さらに今後6ヶ月の期待指数は「78.6」と、前月の「88.7」から大きく低下しています。現時点では12月の利上げの確率は極めて高いと思われますが、利上げ後にドル安が進むと予想している市場関係者も多く、その多くはこのように「労働市場の指標はいいが、その他はいまいち」と考えているようです。
ドル円は今のところ急落する可能性は低いと思いますが、下値のメドとしては122円の大台と、その下に日足の120日線が示す、121円98銭前後かと思われます。122円を大きく割り込むようだと、仮に12月に利上げがあったとしても、ドルの上昇はさらに抑制される可能性があると考えます。
豪ドル円が戻り基調です。これは先日発表された豪雇用統計で、失業率が低下し、雇用者数が予想以上に増加していたことから、利下げ観測がやや後退したことが背景です。豪ドル円は足元では89円に届く水準で、ここには120日線があり、89円台をしっかり超えて維持できるかどうか、重要なレベルにいると思われます。200日線のある、90円80銭あたりを抜くことができれば上昇トレンド入りしたと見ています。
本日のドル円は122円ー123円のレンジを予想し、昨日のレンジと同様です。NYでは経済指標が多く発表されます。特に、ミシガン大学消費者マインド指数が注目されるでしょう。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に 9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰 9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落 9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------



