今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年11月26日(木)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は122円台半ばから反発。耐久財受注など、経済指標が良好で利上げ観測が強まったことでドル円は122円93銭まで買われた。
  • ユーロドルは欧州時間には1.0689まで上昇したものの、NYでは来週のECBによる追加緩和観測が強まり1.0565まで下落し、直近安値を更新。
  • 株式市場は前日とほぼ変わらず。感謝際前ということもあり、薄商いの中、ダウは1ドル上昇し、ナスダックも13ポイント上昇。
  • 債券相場は動意がなく前日と変わらず。利上げ観測が強まる中、今週に入っても方向感が見られない。
  • 金は小幅に反落。原油は地政学的リスクが意識され続伸。

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    10月個人所得       →+0.4%
    10月個人支出       → +0.1%
    10月PCEコアデフレーター → +1.3%
    10月耐久財受注      → +3.0%
    新規失業保険申請件数    → 26.0万件
    9月FHFA住宅価格指数  → +0.8%
    10月新築住宅販売件数   → 49.5万件
    11月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)→91.3
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    ドル/円 122.62 〜 122.93
    ユーロ/ドル 1.0565 〜 1.0642
    ユーロ/円 129.84 〜 130.49
    NYダウ +1.20 → 17,813.39ドル
    GOLD −3.80 → 1,070.00ドル
    WTI +0.17 → 43.04ドル
    米10年国債 ±0 → 2.235%

    本日の注目イベント

    • 米  NY休場(感謝祭)
    • 欧  ユーロ圏10月マネーサプライ

    昨日は6日ぶりに日経平均株価が下落し、ドル円も歩調を合わせるように下値を試し、122円26銭までドルが売られる場面がありましたが、それでも122円割れはなく、NYでは再び122円台後半まで押し戻されています。耐久財受注など、多くの経済指標が発表されましたが、概ね良好だったことで、12月利上げのシナリオが維持された格好でした。

    123円台半ばから上値が重く、一方で122円を割り込むこともできない展開が続いています。このレンジをブレイクするには、やはり、それなりの材料が必要なのかもしれません。そうなると、注目は来週の「11月の雇用統計」ということになりそうです。

    ドル円が122円台に留まっている中、ユーロドルは再び1.06台を割り込み1.0565までユーロ安が進み、直近の安値を更新しています。今週月曜日の展開と同じように、1.05台からは押し戻されてはいますが、「1歩前進2歩後退」を繰り返して、1.05割れを目指していると思われます。対ドルで円以上にユーロの下落が際立っていることから、ユーロ円も4月28日以来となる130円割れを示現しています。

    ユーロ圏の景気回復のためには「何でもやる」と繰り返し述べているドラギ総裁ですが、来週には実際に何をやるのかが判明します。量的緩和の期限を引き延ばすとか、現在マイナス0.2%の中銀預金の金利を、さらにマイナス幅を拡大するのではないかといった見方が広がっています。12月に利上げ観測が強まっている米国と、さらに緩和策を拡大しそうなECBとの「政策の差」が如実にレートに表れていると言えます。ただ、この「政策の差」も徐々に市場には織り込まれつつあると見られ、深追いは危険です。利益が十分取れる「根っこの部分」は維持しながらも、突込み売りしたショートは早めに利益を確保する手法をお勧めします。

    本日NY市場は感謝祭のため休場です。為替も値動きは限定的かと思われます。予想レンジは122円30銭〜123円程度と見ています。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    9/3 ドラギ・ECB総裁 「景気がさらに弱まりインフレは想定通りに回復しない場合はもちろん、QEを延長するだろう」記者会見で。 ユーロドル1.12台後半から1.10台後半に
    9/10 山本幸三・衆議院議員 「10月30日の金融政策決定会合に合わせて追加の金融緩和に踏み切るべきだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円120円台半ば〜121円33銭まで急騰
    9/17 イエレン・FRB議長 「海外での不確実性の高まりと、予想されるインフレの道筋がやや弱まったことを考慮し、(利上げのための)一層の証拠を持つことが適切だとFOMCは判断した」記者会見で。 ドル円121円近辺から120円割れまで下落
    9/24 イエレン・FRB議長 「自分自身を含めFOMC参加者の大半は年内の利上げを見込んでいる」講演で。 ドル円119円後半から、120円30銭近辺まで上昇
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
    11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。
    11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 --------
    11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------
    11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和