2015年12月10日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は大幅に続落。原油安や株安を嫌気して売りが優勢となり、122円を割り込むと、ストップのドル売りを巻き込んで121円08銭まで円高が進む。
- ユーロドルでもドルが売られユーロが買い戻される。一時は11月2日以来となる1.1044までユーロ高が進行。
- 株式市場は3日続落。原油価格が下がるのに歩調を合わせるように株価も下落。アップルの株価の下げも厳しく、ダウは75ドル安。
- 債券相場はもみ合いながらも小幅に上昇。長期金利は2.21%台まで低下。
- ドルが売られたことで金は小幅に続伸。原油価格は続落し37ドル台前半に。
ドル/円 121.08 〜 122.50 ユーロ/ドル 1.0937 〜 1.1044 ユーロ/円 133.52 〜 134.15 NYダウ −75.70 → 17,492.30ドル GOLD +1.20 → 1,078.50ドル WTI −0.35 → 37.16ドル 米10年国債 −0.011 → 2.216% 本日の注目イベント
- 豪 豪11月雇用統計
- 英 英10月貿易収支
- 英 BOE金融政策発表
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 11月財政収支
今朝は久しぶりの円高に驚いて目を覚ました方も多かったのではないでしょうか。NYでは11月4日以来となる、121円08銭まで円が買われ、しばらく続いていた123円の攻防に終止符が打たれた格好です。特筆すべき材料があったわけではありませんが、原油安が背景となって、投資家心理を冷やし、それが株安につながり、リスクオフから円が買われたことのようです。言えることは、相変わらず円高方向への動きは早いということです。
原油価格は、前日の急落からアジア時間には買い戻され、38ドル台を回復しました。主戦場のNY市場でも先週の原油在庫が357万バレル減少したことが明らかになり一旦は上昇しましたが、その後は売りが優勢となり結局、前日比35セント安の37ドル16セントで引け、6年ぶりの安値で取引を終えています。今週に入ってからは原油安が加速し、原油価格が為替や株価にも大きな影響を与える状況になっています。金利や株価の動きに加え、今や原油価格の動きにも目配りが必要です。
ドル円はこれまでサポートされてきた122円台前半を割り込み、121円手前まで下落しました。日足の移動平均線を見ても、120日線と200日線を一旦は下回っており、レンジブレイクした可能性も出てきました。早朝の動きは、NYの安値よりも50銭ほどは反発していることから、再び200日線あたりでもみ合っていますが、原油価格がもう一段下げるようだと、121円割れもあるかもしれません。ただ、「一目均衡表」の基準線は横ばいとなっていることから、それ程深い下押しはないことを示唆しています。
先ずは、本日の日経平均株価の動きに注目です。明日の金曜日には「メジャーSQ]を控えており、比較的安定した動きを見せている日経平均株価が、予想外の下げ幅を見せるようだと、円高方向に振れることになります。サポートレベルは121円〜121円20銭辺りかと思います。欧州時間にはユーロドルの動き、そしてNYでは原油価格の動きに注意しながら、まだ足元ではドルの買い場を探るスタンスでいいかと思います。
本日のドル円予想レンジは121円〜122円30銭程度を見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 -------- 12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 -------- 12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇 12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------



