2015年12月11日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は上値が重く、121台前半から半ばで推移。株価が反発したことでドルを買う動きもあったが、一方で引き続き原油価格の下落が重しに。
- ユーロドルは小動き。1.09台半ばを中心にもみ合う。
- 株式市場は4日ぶりに反発。日中はダウが200ドルを超える上昇を見せたが、原油価格の下落に上げ幅を縮小し、結局82ドル高で取引を終える。
- 債券相場は反落。株価の上昇から利益確定の売りが優勢に。長期金利は小幅に上昇し、2.23%台に。
- 金は反落。原油価格はOPEC加盟国の原油生産量が高水準だったことを受け、引け値で36ドル台まで下げる。
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新規失業保険申請件数 → 28.2万件
11月財政収支 → −646億ドル
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ドル/円 121.26 〜 121.66 ユーロ/ドル 1.0925 〜 1.0972 ユーロ/円 132.82 〜 133.13 NYダウ +82.45 → 17,574.75ドル GOLD −4.50 → 1,072.00ドル WTI −0.40 → 36.76ドル 米10年国債 +0.018 → 2.234% 本日の注目イベント
- 独 独11月消費者物価指数(改定値)
- 米 11月小売売上高
- 米 11月生産者物価指数
- 米 12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
NY株式市場は4日ぶり反発し、原油価格の下落に伴う「リスクオフ」の流れが一服。それでもドル円は121円台半ばの水準で、反発というわけにはいきません。欧州時間に121円87銭までドルが反発する場面もありましたが、長続きはせず、NYでは値幅もほとんど出ていません。
昨日は、週間失業保険申請件数が発表されましたが、28.2万件と、約5ヶ月ぶりの高水準でした。ただ、この数字はクリスマス・シーズン特有の雇用調整と見られており、引き続き完全雇用に向けて順調に進んでいる(ブルームバーグ)と見られ、来週のFOMCでの利上げ判断に影響を与えるものではないと見られます。
NY原油先物市場ではWTIは続落し、約6年ぶりの36ドル台で取引を終えています。金やプラチナなどのメタルも下げており、基本的にはドル高の影響を受けていることで、反発の兆しが見えてきません。やはり中心となるのは原油価格の動向です。
専門家の一部には30ドルまで下げるといった見方もあるようですが、そうなると現在の水準からはさらに20%ほど下落することになります。さすがにそこまで下げると、米国のシエールオイル産業にも大きな影響がでるはずで、生産コストの高いノースダコタ州の同産業も、生産調整に追い込まれる可能性もあります。
来週のFOMCではほぼ利上げは確実と見られ、米利上げはもはや材料にはなっていないと考えられます。ただ来週の利上げまで現在の水準が続くと、利上げ決定後のポジション解消に伴い120円台への下落もないとは言えません。
それまでは相場を動かす材料が少ないことから、市場の注目は原油価格の動向に絞られてくるのではないでしょうか。もっとも、今夜は小売売上高とミシガン大学消費者マインドが発表され、こちらはやや市場にインパクトがありそうです。
本日も株式市場の動きに目が向けられそうです。「メジャーSQ」ということで、先物建て玉の精算日にあたります。幸いに、昨日のNYでは株価が反発したことから混乱はなさそうですが、注意が必要です。ドル円のレンジは121円〜122円程度と予想します。
為替のプライシングなど、金融市場のレートはほぼコンピューターでクオートされています。今後ますますコンピューターが発達すれば、いずれ人に代わって仕事をしてくれる時代が来ます。そこで、コンピューターに代わられやすい仕事と、代わられにくい仕事を東短リサーチが分析しました。それによると、最も代わられやすいのが電話勧誘員(702位)だそうです。これは容易に想像がつきますが、変わったところではスポーツの審判(684位)や、レストラン調理人(641位)が挙げられていました。一方、代わられにくい仕事は、レクレーショナル・セラピストだそうで、どんな仕事なのか今一理解できません。変わったのでは、医者・外科医(15位)や、小学校教員(20位)、さらには僧侶(42位)がありました。確かに上位にランクされた職種は、「手に職」を持っているように思えます。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 -------- 10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。 10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 -------- 12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 -------- 12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇 12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------



