今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年12月22日(火)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は121円割れがあったが、午後には株価が上昇し、原油価格も戻り基調をみせたことで、121円20−25銭辺りで引ける。
  • ユーロドルは1.09台に反発。クリスマス休暇を控え、ポジション調整からのユーロ買いが優勢だった。
  • 株式市場は10月以来の安値から値を戻し3日ぶりに反発。ダウは123ドル上昇し、他の主要株価指数も揃って上昇。
  • 債券相場は3日続伸。FOMCで利上げが実施された後も、買いが優勢となっており、長期金利は2.2%を割り込む。
  • 金は続伸し1080ドル台に。原油は一時34ドルを割り込んだが、引けにかけては買戻され、先週末比1セント高の34ドル75銭で取引を終える。
    ドル/円 120.84 〜 121.43
    ユーロ/ドル 1.0858 〜 1.0938
    ユーロ/円 131.78 〜 132.32
    NYダウ +123.07 → 17,251.62ドル
    GOLD +15.60 → 1,080.60ドル
    WTI +0.01 → 34.75ドル
    米10年国債 −0.009 → 2.195%

    本日の注目イベント

    • 中  中国11月景気先行指数
    • 英  英11月財政収支
    • 米  7−9月GDP(確定値)
    • 米  11月FHFA住宅価格指数
    • 米  11月中古住宅販売件数
    • 米  11月リッチモンド連銀製造業指数

    121円台前半で取引されていたドル円は、WTI原油価格が一時34ドル台を割り込んだことから円が買われ、120円84銭までドル安が進みました。引けにかけては、原油も買い戻され、さらに株価も上昇幅を拡大したことから121円20銭近辺まで反発しており、昨日とほぼ同じレベルで戻って来ました。やはり原油価格の動きが為替や株式の方向性も決める展開が続いており、底値が見えない足元ではドル円の底値も不透明な状況です。

    米株式市場は先週末にかけて大きく下落した反動もあり、3日ぶりに100ドルを超える反発を見せましたが、原油価格と利上げの影響をどのように消化しようかと、落ち着きどころを探っている状況かと思います。イランの生産量が増える見込みであることから、世界的な供給過剰感が払拭できず、これが株価の重しになっているようにも思えます。

    ユーロドルも再び1.09台半ばまで反発し、クリスマス休暇を前にして、ユーロの買戻しが、ドルを押し下げている面もあります。どうやら年内は、12月3日に記録した1.05台前半が目先の底値になる可能性が高いと予想されます。また日足チャートを見ると、この動きは、3月の中旬に1.0463をつけた後の動きに良く似ています。もし同様な展開になるとすれば、3月の安値を約2ヵ月かけて1000ポイントほど反発していることから同じ尺度を当てはめてみると、1.15程度までの反発も想定されることになりますが、果たしてどうでしょうか。

    本日の米NYでは住宅関連の指標が二つと、7−9月期GDP確報値が発表されます。GDPについては注意する必要がありますが、ブルームバーグが集計した事前予想の中央値では、前期比年率+1.9%と、改定値の+2.1%から下方修正されると見られています。明日は日本が休日で、翌24日はNY市場は開いていますが、欧州市場が短縮か、休場となり、翌25日は東京以外はほぼ休場です。従って、本日が最後の通常の取引といえますが、既に休暇入りしている市場関係者も多いと思われ、相場の急激な変動には注意したいところです。予想レンジは120円60銭〜121円60銭程度と見ています。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
    11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。
    11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 --------
    11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------
    11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------
    12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 --------
    12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------
    12/16 FOMC声明文 「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」利上げ後の声明文で。 ドル高、株高が進む
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和