今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年12月24日(木)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は前日の121円台から小幅に下落。株高や長期金利の上昇にも関わらず上値が重く、120円82銭までドルが売られる。
  • ユーロドルは買い戻され、前日には1.10に迫る水準まで上昇したが、閑散な取引の中1.08台後半まで反落。
  • 株式市場は続伸。原油価格が37ドル台まで反発したことで、エネルギーセクターを中心に株価は上昇。ダウは185ドル上げ、S&P500は3日続伸。
  • 債券相場は続落。原油価格の上昇でインフレ期待が高まる。長期金利は2.26%台まで反発。
  • 金は続落し、原油は1ドルを超える上昇をみせ、37ドル台を回復。

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    11月耐久財受注       → 0.0%
    11月個人所得        → +0.3%
    11月個人支出        → +0.3%
    11PCEコアデフレーター  → +1.3%
    11月新築住宅販売件数      → 49.0万件
    12月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)→92.6
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    ドル/円 120.82 〜 120.93
    ユーロ/ドル 1.0882 〜 1.0924
    ユーロ/円 131.49 〜 132.01
    NYダウ +185.34 → 17,602.61ドル
    GOLD −5.80 → 1,068.30ドル
    WTI +1.36 → 37.50ドル
    米10年国債 +0.030 → 2.260%

    本日の注目イベント

    • 日  日銀金融政策決定会合、議事要旨(11月18日、19日分)
    • 英  ロンドン 短縮取引
    • 米  新規失業保険申請件数

    クリスマス休暇を控え市場参加者が減少するなか、ドル円はやや円高方向を目指しているような動きを見せています。昨日のNYでは、株価が続伸し長期金利も小幅ながら上昇しているにも関わらず、121円台にも届かない動きでした。

    ユーロが対ドルで売られたことで、ユーロ円も再び131円台半ばまで下げ、ポンド円は前日には179円に迫る水準ま下落し、円が最も強い通貨になっています。米国では、すでに利上げが実施され、ユーロ圏ではさらに追加緩和の可能性が高い一方、日銀による追加緩和の可能性は、会合が開かれるたびに「ため息」に変わっていることと無関係ではありません。

    今週の「日経ヴェリタス」で、では日銀はどのような環境になったら、緩和に踏み切るのかという記事が掲載されていました。それによると、コンセンサスはドル円が115円、日経平均価株価が1万6000円だそうです。たしかに、そこまで円が買われれば、市場のセンチメントも大きく変化し、6月の125円86銭が「当面のドルの高値」との相場観が形成され、ドルが売られやすい状況になるでしょう。

    当面は、米国の景気がどこでピークアウトするのかと、それに伴う利上げのペースに焦点が当てられます。同時に「選挙」もキーワードの一つになります。米大統領選は既に始まっていると言えます。民主党は、クリントン女史で決まりそうすが、共和党の方が不透明です。今注目されているトランプ氏が共和党の代表候補にならないとも限りません。もっとも、その場合の市場の反応は今のところ未知数ですが、波乱は避けられないところでしょう。

    また日本でも、夏には参院選があります。こちらも場合によっては、衆参ダブル選挙ということがないとも言えません。「圧勝」を目指す安倍政権にとっては、景気や株価の行方が支持率に直結するとも言われており、そうなると「追加緩和」への期待を膨らませるのは、筆者だけではないと思われます。

    本日は、日経平均株価は上昇が見込まれますが、その際ドル円がどこまで追随するのかが焦点です。上値の重さから、それ程ドル高は期待できないと予想しますがどうでしょうか。予想レンジは120円50銭〜121円30銭程度と見ています。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
    11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。
    11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 --------
    11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------
    11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------
    12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 --------
    12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------
    12/16 FOMC声明文 「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」利上げ後の声明文で。 ドル高、株高が進む
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和