今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2015年12月29日(火)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は東京市場の流れを受け120円台半ばを超えたものの、原油安、株安に押され120円21銭近辺まで売られ、40−45銭で引ける。
  • ユーロドルは1.09台後半まで買われたが、ロンドン市場が休場のこともあり、値動きは限定的だった。
  • 株式市場は3指数とも下落。原油安が再び加速したことで、エネルギー株を中心に売られ、ダウは23ドル安。
  • 債券相場は小幅に上昇。軟調な株価を材料に買い物が優った。長期金利は2.23%台と先週末から小幅に低下。
  • 金は続落。原油はイランが輸出を拡大する意向を示したこともあり大幅安。引け値は36ドル81セント。
    ドル/円 120.21 〜 120.48
    ユーロ/ドル 1.0958 〜 1.0988
    ユーロ/円 131.90 〜 132.21
    NYダウ −23.90 → 17,528.27ドル
    GOLD −7.60 → 1,068.30ドル
    WTI −1.29 → 36.81ドル
    米10年国債 −0.014 → 2.230%

    本日の注目イベント

    • 米  10月ケースシラー住宅価格指数
    • 米  12月消費者信頼感指数

    週明けの昨日はオセアニア市場が休場の中、早朝に、120円14銭までドル安が進んだものの、日経平均株価が100円を超える上昇を見せたことで、120円55銭までドルが買われましたが、その後は閑散な取引でした。NYでは原油安から、株価が軟調となりドルがやや下落。昨日と同じ水準で戻ってきた格好です。

    ドルの上値が重い印象ですが、今のところ120円の大台は維持されています。ただ、これは市場参加者がまだ少ない状況で、通常の市場に戻った時に大台が維持されているかどうかを見極める必要があります。10月以降120円を割り込んでいないのも事実であり、ここが目先のサポートになっています。この水準を明確に割り込むと、水準が変わってくることも考えられ、120円は重要なポイントであると思われます。

    本日から海外勢は通常モードに戻りますが、今度は日本勢がお正月モードに入り、グローバルではまだ正常な状況とは言えません。為替は今週末まで取引があり、年始は例年2日から取り引きが開始されますが、来年は幸運にも2日、3日が土日にあたるため、4日からとなり、通常の週末と変わりません。それでも水準が水準なだけに、120円台が維持できるかどうか非常に気になるところです。

    今週は、それほど重要な経済指標はありませんが、週末の新規失業保険申請件数とシカゴ購買部協会景況指数は注目されます。また、元旦には中国のPMIが発表され、むしろこちらの方が注目度は高いと思われます。今年は、夏場のチャイナ・ショックに世界の株式市場が大きく揺れ動き、為替も円高が急激に進んだことは記憶に新しいところです。中国の経済指標には今回だけではなく、2016年を通して目が離せない状況です。中国がソフト・ランディングするのか、それともハード・ランディングに突入するのかによって、市場のリスク許容度が大きく異なることになるからです。

    本日のドル円の予想レンジは119円80銭〜120円80銭程度とします。

    「今日のアナリストレポート」は本日が最後になります。今年1年のご愛読ありがとうございました。来年も皆様のご期待にそえるよう、市場分析に精進していきたいと思います。皆様、良いお年を・・・・・。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
    11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。
    11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 --------
    11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------
    11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------
    12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 --------
    12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------
    12/16 FOMC声明文 「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」利上げ後の声明文で。 ドル高、株高が進む
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和