今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2016年1月4日(月)

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 年末でもあり、ドル円は120円台前半で小動き。株価が下げ幅を拡大したことで120円01銭までドルが売られたが、120円の大台は割り込まず、120円30銭近辺で越年。
  • ユーロドルは1.09台から小幅に反落。1.08台半ばまで売られたが、方向感はなくもみ合い。
  • 株価は続落。アップルなどテクノロジー株が売られ、ダウは178ドル下落。S&P500は年間ベースで下げる。
  • 株価が下落したことから、債券価格は小幅に上昇。10年債利回りは2.27%近辺と、やや低下。
  • 金、原油はともに反発。

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    新規失業保険申請件数      → 28.7万件
    12月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)→ 42.9
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    ドル/円 120.01 〜 120.43
    ユーロ/ドル 1.0853 〜 1.0901
    ユーロ/円 130.47 〜 131.13
    NYダウ −178.84 → 17,425.03ドル
    GOLD +0.40 → 1,060.20ドル
    WTI +0.44 → 37.04ドル
    米10年国債 −0.021 → 2.269%

    本日の注目イベント

    • 中  中国 12月財新製造業PMI
    • 独  独12月消費者物価指数(速報値)
    • 英  英11月製造業PMI
    • 米  12月ISM製造業景況指数

    年末ということもあり、取引は閑散。シカゴ購買部協会景況指数が予想を大きく下回ったことから、株価が大幅に下落、ドル円も120円01銭まで売られましたが、今回も120円の大台割れは回避されています。クリスマス前後から何度も120円割れを試してはいますが、これまで全て反発しているところを見ると、120円は相当強いサポートと考えられますが、そのため、一旦割りこむと下落に拍車がかかることも予想され、120円を大きく割り込むと、今度は120円がレジスタンスとして機能する場合も考えられます。120円は重要な水準と言えます。

    昨年12月の米利上げを契機に、ドル円は上値の重い展開が続いていますが、何とか120円は維持している状況です。いよいよ今日から、2016年の相場が始まりますが、120円割れはそう遠くないタイミングであると予想しています。市場関係者の今年の相場予想も、かなりばらつきが見られます。

    120円を割り込めば今年はドル安円高が進むと予想している人が多くいるように、円高方向に流れが変わる可能性もありますが、利上げモードに舵を切った米国と日欧の金融政策の差はこれまでと変わっていません。今年米国が何回利上げを実施するかによって、為替の水準も変わってきますが、フェデラル・ファンド(FF)金利が1%を超える水準まで引き上げが行われるとすれば、ドルの大幅な下げは見込みにくいと思われます。

    一方今年のキーワードの一つに「選挙」が挙げられます。米国では11月に大統領選があり、日本でも夏には参院選があり、一部には衆参同時選挙も予想されています。日米の選挙の結果によっても為替が動くことは十分考えられます。特に日本では、選挙までには株価が上昇することが現政権にとっては最大の「援軍」になるとの見方もあり、これをはやして追加緩和期待が盛り上がることになるかもしれません。

    個人的にはドルが深押ししたところで、「買い場」を探るスタンスを考えています。米景気が失速するのか、あるいは予想外の粘り腰を見せるのかが重要なポイントになりますが、先ずは、今週末の12月の雇用統計が試金石になります。日米の金融政策以外にも、欧州の景気と緩和策の拡大、あるいは中国の景気、さらにはそれらにも深く関係する原油価格の動きなど、波乱要因に事欠きません。1、2月はその意味で今年の相場を読む上で、重要な準備期間とも言えます。本日のドル円予想レンジは119円80銭〜120円80銭程度と見ます。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    10/12 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「定義の仕方にかかわらず完全雇用という観点からゴールにとても近づいている」講演で。 --------
    10/22 ドラギ・ECB総裁 「金融緩和の度合いを、最新のマクロ経済予測が手に入る12月に再検証をする必要がある」記者会見で。 ユーロドル1.13台から1.110に急落。
    10/28 FOMC声明文 「次回会合で(政策金利の)目標レンジ引き上げが適切になるかどうかを判断する」 ユーロドル1.1095から1.0896まで急落。
    11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。
    11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 --------
    11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 --------
    11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 --------
    12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 --------
    12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇
    12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 --------
    12/16 FOMC声明文 「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」利上げ後の声明文で。 ドル高、株高が進む
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和