2016年1月14日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は日本株の大幅高を受け小高く始まったものの、118円35銭を頭にじり安の展開。NY株式市場が大幅に下落し、長期金利も低下したことで円買いが優勢となり117円64銭まで値を下げる。
- ユーロドルは1.08台でもみ合い。ドル安が優勢の中でも徐々に上値を切り下げる展開に。
- 株式市場は大幅に反落。原油先安懸念が根強く、エネルギー株や消費関連株が下落。ダウは365ドル下げ、S&P500は節目の1900を割り込む。
- 債券相場は上昇。株安と10年債入札が好調だったことから買い物を集め続伸。長期金利は2.1%台を割り込む。
- 金は小幅に反発。原油価格は在庫統計が増加していたことから、上げ幅を縮小し小幅高。
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12月財政収支 → −144億ドル
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ドル/円 117.64 〜 118.35 ユーロ/ドル 1.0815 〜 1.0888 ユーロ/円 127.72 〜 128.55 NYダウ −364.81 → 16,151.41ドル GOLD +1.90 → 1,087.10ドル WTI +0.04 → 30.48ドル 米10年国債 −0.021 → 2.093% 本日の注目イベント
- 豪 豪12月雇用統計
- 独 独2015年GDP
- 欧 ECB議事要旨
- 英 BOE金融政策発表
- 英 BOE議事録
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 企業決算 → JPモルガンチェース、インテル
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
日経平均株価の大幅反発でドル円も118円36銭まで上昇しましたが、上値は重く、NYでは長期金利の低下と株価下落に117円台半ばまで押し戻される展開でした。米国株が下げると日本株も下げ、ほぼ米株式市場の動きに連動しますが、昨日のように、日本株があれだけ上げても、NYダウが大幅な下げを見せています。NYが世界の金融市場の中心だということを改めて知らされた格好です。
昨日発表された中国の貿易統計で、貿易黒字が拡大したことから安心感が広がり、日経平均株価は500円近い上昇をみせ、一息ついたところでしたが、NYでは原油価格の先安感からエネルギー株や消費関連株が大きく下げ、終わってみれば、ダウは約3ヵ月半ぶりの1万6100ドル台まで値を下げています。結局NYダウは365ドル下げ、株式関係者の中からは「本格的な調整局面入りした」といった声も出ています。
ただ、これだけの大幅安の割にはこれといった明確な売り材料は見当たりません。WTI原油価格は前日の30ドル台割れから、昨日は31ドル71セントまで上昇する場面がありましたがその水準からは1ドル以上下げて取引を終えています。原油価格だけでダウが365ドル下げるということはそもそも地合いが悪いからということでしょうか。なかなか理解しにくい状況です。
今年は年明けから世界的に株価の下落が続き、このままでは米国で今年中に4回の利上げは難しい状況になる可能性が高くなって来ました。昨日ボストン連銀のローゼングレン総裁は講演で「追加の引き締めには、経済成長が潜在成長率もしくは、それを上回る水準になるほど十分に力強いというデータが今後も示される必要がある」と米景気の下振れリスクについて触れていました。(ブルームバーグ)
今年4回の利上げを実施するというのは、金融当局の想定であって、市場の見方とはかい離があります。多くても3回が最大で、景気次第では1〜2回というのが市場のコンセンサスです。特に3月のFOMCで今年最初の利上げが行われるのかどうかが、最大の関心事と言えます。仮に3月利上げが見送られた場合、今年中に3回の利上げは非常に難しくなり、1〜2回の可能性が高まり、ドルが売られることになります。反対に3月利上げが実施されれば、3回の利上げの可能性が残ることになり、ドルにとってプラス材料になると考えられます。
本日のドル円は再び下値を試す展開が予想されます。NY株の大幅安を受けて、日本株や中国株が同じように下げるようだと、117円あたりを試す場面もあるかもしれません。日本株が昨日の上昇分を吐き出す下げを見せるのかが注目されます。予想レンジは116円70銭〜117円80銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 11/4 イエレン・FRB議長 「現時点では、米経済は順調だと判断している」12月利上げの舞台は整っているとの認識を示す。(議会証言で) ドル円121円前半から121円72銭まで上昇。 11/7 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「失業率が5%となっており、この尺度に基づけば私が完全雇用だと推定する状況に達している」講演で。 -------- 11/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「経済が予想通りに改善し続ける限り、12月を含む将来のFOMC会合すべてが利上げに適切なタイミングとなり得る」講演で。 -------- 11/12 エバンス・シカゴ連銀総裁 「FF金利誘導目標を2016年末まで1%を下回る水準に抑えることが適切だとみている」講演で。 -------- 12/1 エバンス・シカゴ連銀総裁 「利上げ開始の具体的な時期にかかわらず、フェデラルファンド(FF)金利が2016年末時点でなお1%未満であることが適切となる可能性が高いと考えられる」講演で。 -------- 12/2 イエレン・FRB議長 「10月のFOMC会合以降の経済と金融のデータは全般的に見て、労働市場の改善が続くというわれわれの見通しと整合的だ」講演で。 ドル円123円前半から、123円68銭まで上昇 12/4 ドラギ・ECB総裁 「物価安定の責務を全うする上で措置を強化する必要があれば、間違いなくそうする」NYでの講演で。 -------- 12/16 FOMC声明文 「引き上げ後も金融政策のスタンスは引き続き緩和的であり、それにより労働市場の状況の一層の改善とインフレ率2%への回復を支えていく」利上げ後の声明文で。 ドル高、株高が進む 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 --------



