2016年2月8日(月)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は雇用統計受け、一旦ドルが売られる場面もあり、116円台前半まで下げたが、その後は反発。ただ、株価や原油価格が下落したことでドル売りが強まり、116円90銭前後で引ける。
- ユーロドルも1.10台目前までユーロが売られたが、その後に買い戻しが入り、1.1250までユーロ高が進む場面も。
- 株式市場は反落。テクノロジー株が大幅に下げダウは211ドル安。ナスダックも前日比3.4%下げ、4024ポイントで引ける。
- 債券相場はまちまち。雇用統計では賃金が上昇していたことで、3月の利上げ観測がやや高まり2年債が上昇。一方10年債は買われ、長期金利は1.83%台まで低下。
- 金は小幅に続伸し、原油は続落。
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1月失業率 → 4.9%
1月非農業部門雇用者数 → 15.1万人
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ドル/円 116.29 〜 117.43 ユーロ/ドル 1.1109 〜 1.1250 ユーロ/円 130.15 〜 131.00 NYダウ −211.61 → 16,204.97ドル GOLD +0.20 → 1,157.70ドル WTI −0.89 → 30.89ドル 米10年国債 −0.010 → 1.836% 本日の注目イベント
- 日 日銀金融会合における主な意見(1月28.29日分)
- 日 1月景気ウォッチャー調査
- 日 12月貿易収支
- 日 12月国際収支
- 独 独12月鉱工業生産
- 米 1月労働市場情勢指数(LMCI)
- 加 カナダ1月住宅着工件数
- 加 カナダ1月建設許可件数
1月の雇用統計では、非農業部門雇用者数が予想の19万人に対して、15.1万人と大幅に下回ったものの、失業率は4.9%と、2008年のリーマンショック後最低を記録し、完全雇用に近い状況でした。さらに平均賃金は前月比+0.5%だったことで、市場の反応は上下に振れ、相場の方向性が掴みにくく、難しい展開でした。
雇用者数は、12月分が速報値より下方修正され、11月分は上方修正されましたが、直近3ヶ月平均では23万人程度の増加で、「それほど悪くない」という声が多かったような印象です。事実、雇用統計の内容全体を見渡すと、労働時間も伸びており、1月の雇用者数が減少したというだけでは「3月の利上げはない」とは決め付けられず、政策金利を敏感に反映する2年債は下落し、利回りは上昇しています。
ドル円は発表直後に116円29銭までドル売りが進みましたが、その後は117円台半ばまで買われる場面もありましたが、今回も115円という極めて重要な節目のトライななく、115−120円のレンジが維持されたと見られます。原油価格は依然として上値の重い展開ですが、昨日7日にはサウジアラビアの石油鉱物資源相がベネズエラのデルピノ石油・鉱物相と、石油市場を安定させるための協調手段について協議し、成果があったと語っています。(ブルームバーグ)ただ、その具体策については明らかにしていないようです。
また、中国では「春節」を迎え、多くの人が海外に出かけるようです。ビザの発行件数からすると、今年は昨年よりも多くの旅行者が日本を訪れるとの見方もあります。これまで以上の「爆買い」があれば、日本株のサポート材料になり期待も高まります。
今週最も注目を集めるのが、10日からのイエレン議長の議会証言です。年明けからの原油安と中国景気への不安が、市場を混乱させています。これまでにも何人かの米地区連銀総裁は、世界景気が米国に与える影響を注視しなければならないとの認識を示してきました。イエレン議長がこれら一連の認識に歩調を合わせ、3月利上げに対して、その可能性に否定的な意見を述べるかどうかが注目されます。
イエレン議長は昨年12月の利上げを決めた際には、米景気の持続性には確信を持てたといったコメントを残しました。それから約2ヵ月、原油安と中国景気の不透明感があったものの、米景気そのものにも暗雲がたち込めてきたことも事実です。これらに対して議長がどのような認識を示すのかがポイントになりますが、恐らく、米景気の先行きについては市場が予想するほど悲観的な見方は示さないと思います。同時に、米景気に与えるリスクについては注意深く見ていくといったコメントも加えることになろうかと予想します。仮に「利上げはしばらく棚上げ」といった内容になると、株式市場は好感しますが、米金利が低下しドルが売られることになるかもしれません。
本日は雇用統計後の余韻もあり神経質な展開が予想されます。レンジは116円30銭〜117円50銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 -------- 1/21 ドラギ・ECB総裁 「状況の変化に応じて政策手段を調整する」3月の理事会での追加緩和を示唆。 ユーロドル1.09台から1.07台に。 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 --------



