2016年2月16日(火)
ひと目で分かる昨晩の動き
海外市場
- ドル円は東京市場で上昇した流れを受け続伸。114円台に乗せた後、原油価格の上昇と堅調な欧州株を好感し、114円73銭までドルが買われる。
- ユーロドルはドラギ総裁の議会証言を受け下落。1.12近辺から1.11台半ばまでユーロが売られる。
- 原油価格は電子取引で続伸し、一時30ドル台を回復。
ドル/円 113.94 〜 114.73 ユーロ/ドル 1.1145 〜 1.1209 ユーロ/円 127.28 〜 127.91 NYダウ ------ → 15,973.84ドル GOLD ------ → 1,239.40ドル WTI +0.32 → 29.76ドル 米10年国債 ------ → 1.748% 本日の注目イベント
昨日はNY市場がプレジデンツデーのため休場でした。ドル円も114円を挟んで動かないと思っていましたが、日本株の急騰を受け、欧州株が堅調だったことや、原油価格が一時30ドル台を回復したことで、ドル円も114円73銭辺りまで上昇し、朝7時現在も、ほぼ高値圏で推移しています。
原油価格の上昇は、サウジアラビアの石油相が16日にロシアのエネルギー相と石油市場について協議する計画があると報じられたことが背景でした。ブルームバーグによると、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、ロシアのノバク・エネルギー相とカタールの首都ドーハで協議する予定です。また、この協議にはベネズエラも参加するとも報じられています。
この報道を受けNYのWTI先物は続伸し、ほぼ1週間ぶりに30ドルを超えています。この日は立会い取引が休場だったため、30ドル15セントまで上昇した後、29ドル76セントで電子取引を終えています。原油価格の上昇は米国株式市場の上昇につながるため、リスク資産が買われ、円安が進む傾向があります。そのため、昨日の海外市場では円が相対的に売られ、クロス円でも概ね円安が進みました。
ドルが買われて円が売られたもう一つの理由は、ドラギ総裁の議会証言が挙げられます。同総裁は欧州議会で、金融システムとエネルギー価格の下落を検証し、「この二つの要素のいずれかが物価安定に下方向のリスクをもたらせば、われわれは行動することをためらわない」と発言しています。ユーロドルはこの発言を受けて、1.11台半ばまでドル買いユーロ安が進みました。ドラギ総裁はこれまでも、市場のセンチメントを読み、言葉だけでも市場にかなりの影響を与えて来ましたが、昨日もドル安定への効果があったようです。
ドル円は111円割れから、株価の上昇に歩調を合わせるように、既に4円近く値を戻しています。本日も円安を好感して、日経平均株価は上昇が見込まれますが、115円03銭近辺には「1時間足」の「200日線」があり、目先はここを抜けきれるかどうかが焦点です。さらに115円台半ばから上には抵抗線も多く存在するため、仮に115円台を回復しても、そこでは相当もみ合うことが予想されます。昨日取引が再開された上海株式市場では一時3%以上の下落でしたが、引け値では小幅安に終わっています。まだまだ安定からはほど遠い状況かと判断できます。
このまま株高とドル高が続くとも思えません。昨日、日経平均株価が1000円を超える上昇を見せたのは、如何に先物の空売りが積みあがっていたかを端的に表しています。新規の買いではなく、ショート筋の買い戻しに過ぎません。本日のドル円は113円70銭〜115円20銭程度を予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 -------- 1/21 ドラギ・ECB総裁 「状況の変化に応じて政策手段を調整する」3月の理事会での追加緩和を示唆。 ユーロドル1.09台から1.07台に。 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 --------



