2016年2月17日(水)
ひと目で分かる昨晩の動き
海外市場
- ドル円は東京タイムに114円台後半までドル高が進んだものの、欧州株の下落から、113円台半ばまで反落。その後は米株式が上昇したことを受け、114円近辺まで戻して引ける。
- ユーロドルは前日の急落から戻したものの、1.11台で方向感はなくもみ合い。
- 株式市場は続伸。売り込まれていた銀行株や小売株が上昇。ダウは222ドル高と、引け際に上昇幅を拡大。
- 債券相場は反落。株価の上昇に加え、アップルの起債計画が重しとなり売られる。長期金利は1.77%台まで上昇。
- 金は32ドル安と大幅に下落。原油価格は31ドル台まで上昇した後反落。29ドル台前半まで売られる。
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2月NY連銀製造業景気指数 → −16.64
2月NAHB住宅市場指数 → 58
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ドル/円 113.59 〜 114.13 ユーロ/ドル 1.1125 〜 1.1183 ユーロ/円 126.61 〜 127.35 NYダウ +222.57 → 16,196.41ドル GOLD −31.20 → 1,208.20ドル WTI −0.40 → 29.04ドル 米10年国債 +0.024 → 1.772% 本日の注目イベント
- 英 英1月失業率
- 米 1月住宅着工件数
- 米 1月建設許可件数
- 米 1月生産者物価指数
- 米 1月鉱工業生産
- 米 FOMC議事録(1月26、27日分)
- 米 ブラード・セントルイス連銀総裁講演
昨日の東京市場では株価が続伸し、日経平均株価は一時330円ほど上昇する場面があったため、ドル円は114円台後半までドル高が進みました。連休明けのNY市場でもう一段のドル高が進み、重要な戻りの節目である115円台半ばを試すこともあるかもしれないと思っていましたが、株高にも関わらずドル円は113円台での推移に終始しました。原油価格の動きが不安定で、リスクオンの流れが広がらなかったことがその理由のようです。
原油価格は前日、サウジとロシアが協議を行うという報道があり、減産期待から30ドル台を回復していました。協議はOPEC加盟国のサウジ、カタール、ベネズエラとロシアで行われましたが、増産は行わず、生産量の維持では合意しましたが、減産合意には至っていません。一時は31ドル台まで買われたWTI原油価格でしたが、失望から、結局29ドル割れ目前の水準まで反落しています。協議に参加した各国は、資産を売却しないことでも合意し、金融市場にとっては好材料ですが、原油価格の不安定さが、中国景気と並んで足元では最も重要な変動要因であることを、改めて印象付けた格好でした。
先週は111円割れまで急落したドル円でしたが、今のところ戻りも限定的のようです。直ぐに110円を試す状況は一旦回避できたようには思いますが、今後も上記原油価格の行方と、株価の動向が相場に大きく影響をしてくる構図は変わりません。同時に3月のFOMCで、利上げが出きるのかどうかも相場の方向性に大きく関わってきます。本日は1月のFOMCの議事録が公表されます。予想通り利上げが見送られたわけですが、中国を含む新興国に対するリスクと、米景気の先行きに対する認識がどのようなものかを確認できそうです。
3月利上げに関して、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、「金融政策がどう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータが力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」と述べています。同総裁はFOMCでの投票権を持ってはいませんが、地区連銀総裁が3月利上げを待つべきとの認識を示したことで、3月の利上げはますます遠のいたと思われます。
3月には、10日のECB理事会を皮切りに、日銀の金融政策決定会合とFOMCが相次いで開催されます。ECBは思い切った緩和策を打ち出してくると思われます。FRBは今のところ利上げを見送る公算が高いと思われ、後は日銀の出方です。先月29日にマイナス金利を導入したものの、その効果は想定通りには表れておらず、むしろ逆効果に働いています。必要ならばさらにマイナス幅を拡大すると日銀首脳はけん制してはいますが、果たして市場が株高と円安に進むのかは懐疑的です。ECBの例もあり、長い目で見たら徐々に円が売られることは十分考えられますが、足元の相場観は逆方向に向いている印象です。
ドル円のレンジは113円50銭〜114円80銭程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 -------- 1/21 ドラギ・ECB総裁 「状況の変化に応じて政策手段を調整する」3月の理事会での追加緩和を示唆。 ユーロドル1.09台から1.07台に。 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 --------



