2016年2月18日(木)
ひと目で分かる昨晩の動き
海外市場
- ドル円は欧州時間に113円35銭まで下落したが、その後は持ち直す。NYでは原油価格が反発し、株価も続伸したことで114円台半ばまでドルが買われた。引け値は114円10−15銭まで小反落。
- ユーロドルは軟調な地合いから1.10台前半まで下落したが、勢いはなく、1.1158まで反発。この日は方向感もなく小動き。
- 株式市場は3日続伸。原油価格の反発に、エネルギー株やこれまでに売り込まれた銘柄が大幅に反発。ダウは257ドル上昇し、1万6400ドル台を回復。
- 債券市場は3日続落。株高や原油価格の反発に、リスクオンの流れが広がり、売りものに押された。長期金利は1.81%台まで上昇。
- 金は反発。原油価格はサウジとロシアが合意した生産維持案をイランが支持したこと好感し1ドル62セント上昇。10日ぶりに30ドル台半ばまで買われる。
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1月住宅着工件数 → 109.9万件
1月建設許可件数 → 120.2万件
1月生産者物価指数 → +0.1%
1月鉱工業生産 → +0.9%
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ドル/円 113.75 〜 114.50 ユーロ/ドル 1.1106 〜 1.1158 ユーロ/円 126.62 〜 127.39 NYダウ +257.42 → 16,453.83ドル GOLD +3.20 → 1,211.40ドル WTI +1.62 → 30.66ドル 米10年国債 +0.047 → 1.819% 本日の注目イベント
- 豪 豪1月雇用統計
- 日 1月貿易収支
- 中 中国 1月消費者物価指数
- 中 中国 1月生産者物価指数
- 欧 ECB議事要旨
- 米 2月フィラデルフィア連銀景況指数
- 米 新規失業保険申請件数
- 米 1月景気先行指標総合指数
- 米 ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
前日サウジアラビアなどOPEC3カ国とロシアが原油生産量について協議したことが、これまで減産など、一切協議されないと見られていた産油国の動向に変化が表れたと思っていましたが、昨日この合意にイランが支持を表明したことで、WTI原油価格が大きく反発しています。
原油価格はピークの高値から5分の1程度まで下落し、それでも減産を求める声が産油国からは上がっておらず、まさに「体力勝負」の状況でした。サウジやロシアがひとまずテーブルについたことで、「最初の一歩」を踏み出したと見ることができます。今後時間をかけながら「減産」に向け合意形成が図られると思われ、ゴールドマンなどが想定している「原油価格は20ドルに」というシナリオも現実的ではなくなってきそうな状況です。
足元の為替相場は原油価格の動きに翻弄されており、原油価格が下がればリスクオフから円が買われ、反対に上昇すれば、リスクオンから円が売られる展開が続いています。OPECと他の産油国が減産合意に至るにはまだ道のりは遠いとは思いますが、協議のテーブルについたことで、投機的な売りに対する「抑止力」にはなると思われます。
原油価格の反発を受けてNY株式市場は大幅に反発し、安全資産の債券が売られています。ドル円も欧州時間には113円35銭まで下落した後、114円50銭までドルが買い戻されるなど、依然として荒っぽい動きは続いていますが、次第に113−115円のレンジに収束する気配は見せてきました。原油価格と、中国が相場の鍵を握っていますが、その動きに株式市場が乱高下し、こちらは為替市場よりも値動きが大きくなっています。
日経平均株価は、昨日の朝方は160円ほどの上昇を見せた後、上海株が下げると一気にマイナスに転じ一時は420円程までマイナス幅を広げる場面もありました。原油価格 →株価 → 為替相場が一本の線でつながっている状況です。
1月のFOMCの議事録が公表されましたが、多くの委員は商品価格の下落や金融市場の混乱が米国経済にもたらすリスクが高まっているとの懸念を示していたことが明らかになりました。ただ利上げのペースについての記述は特になく、今後の経済・金融市場の展開と、中期的な経済見通しへの影響に左右されるという内容に留まっています。
上でも述べたように、相場はやや収斂してきそうな雰囲気になって来ました。3月には日米欧で重要な政策会合が開かれ、そこでより金融政策が明確になることから、今後はその発表を待つ展開になる可能性も出てきます。ボラティリティーも徐々に低下してくると思われますが、神経質な相場はまだまだ終わりそうもありません。引き続き慎重な対応が求められます。
本日は朝方からドルが上昇しており、昨日のNYの高値を超えていけるかどうかが焦点です。日本株も300円〜500円程度上昇すると見られ、ドルの戻りを確認する展開と見ます。予想レンジは113円50銭〜114円80銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 -------- 1/21 ドラギ・ECB総裁 「状況の変化に応じて政策手段を調整する」3月の理事会での追加緩和を示唆。 ユーロドル1.09台から1.07台に。 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 -------- 2/16 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「金融政策がどう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータが力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」講演で。 -------- 2/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「インフレ率目標への回復が遅れれば、金融政策の正常化は急ぐべきでない」講演で。 --------



