2016年2月26日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 株高、原油高、さらに長期金利も上昇したことでドル円は113円台に乗せる。
- ユーロドルは小動き。1.10台を割り込んだものの、ユーロ円などの買い戻しに1.1050近辺までユーロ高が進む。
- 株式市場は続伸。原油価格が安定した動きを見せていることからエネルギー株や銀行株を中心に続伸。ダウは212ドル高く、1万6697ドルで引ける。
- 債券相場は反発。株高にも関わらず底堅い動きを見せる。長期金利は小幅に低下し、1.71%台。
- ドルが買われたことで金の上昇は一服。原油は続伸し33ドル台を回復。
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新規失業保険申請件数 → 27.2万件
1月耐久財受注 → 4.9%
12月FHFA住宅価格指数 → 0.4%
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ドル/円 112.40 〜 113.02 ユーロ/ドル 1.0987 〜 1.1049 ユーロ/円 123.92 〜 124.64 NYダウ +212.30 → 16,697.29ドル GOLD −0.30 → 1,238.80ドル WTI +0.92 → 33.07ドル 米10年国債 −0.032 → 1.716% 本日の注目イベント
- 日 1月消費者物価指数
- 中 G20(上海、27日まで)
- 独 独2月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏2月景況感指数
- 米 10−12月GDP(改定値)
- 米 1月個人所得
- 米 1月個人支出
- 米 1月PCEコアデフレーター
- 米 2月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
昨日この欄で、ドル円、NYダウ、WTI原油価格は短期的には「ダブルボトム」を形成していることについて触れましたが、唯一不安定だったドル円も、113円台まで反発したことで、揃って、短期的なボトムを一旦は記録したと見られます。もちろん、このまま市場が安定に向かうということではなく、まだまだ乱高下が繰り返されるとは思いますが、目先の「ダブルボトム」を形成したことは頭の片隅に入れておいても良さそうです。
注目のWTI原油価格は先物が続伸し、4週間ぶりの高値を付けています。米エネルギー情報局が発表したガソリン在庫が15週間ぶりに減少したことを好感し、買われたものです。またベネズエラの石油相が、産油国間で3月会合の開催地を協議していると述べたことも、追い風になっています。原油価格は前日比92セント高で、33ドル07セントで取引を終えています。
原油価格の上昇は株価の上昇につながり、NYダウは212ドル上昇しており、引けでは1万6700ドルに迫る水準で、こちらも1月6日以来となり、あれだけ売り込まれたNYダウは年初からの下げ幅を、ほぼ回復したことになります。改めて日本株との「強さ」の差を感じます。
このところ軟調な内容が続いていた米経済指標でも、1月の耐久財受注は、航空機を除く非国防資本財の受注が、+4.9%と持ち直して来ました。この伸びは2014年6月以来の大幅な伸びですが、同指標はブレが大きいことから、このままプラスで推移するかは予断を許しません。
ドル円は短期的な動きを示す「1時間足」では昨日のNYでの続伸で「雲抜け」を完成させています。上値のメドは今週月曜日に付けた目先の高値である、113円39銭辺りを抜けきれるかどうかです。この時は、雲の上限にあたり押し戻されています。ここを上抜けできれば、当面110−115円のレンジが形成され、上記「ダブルボトム」が生きてきます。本日からは上海で「G20]が開催されることもあり、ドル円も、株もさらに原油も「ショート筋」の買い戻しが入れば、相場つきにやや変化が出てくることも考えられます。
短期的にはゆり戻しがあってもおかしくはありませんが、もう少し長い目でみると「ドルの下落傾向」は変わっていません。特に気になるのが、長い「週足」でローソク足が雲を下抜けしている点です。「週足」で雲を抜けるのは「年単位」ということになります。その意味では、2011年10月に記録した75円32銭という「超円高」からのドルの上昇局面が転換したと見ることも、できないわけではありません。まだ、その結論を出すには時期尚早とは思いますが、アナリスト泣かせの相場はまだ続きそうです。
本日の予想レンジは112円30銭〜113円50銭程度にしたいと思います。
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米国の小売業者の決算が発表されていますが、いずれも芳しくありません。アマゾンなど、ネット通販に顧客を奪われていると見られます。最大手のウォルマートも例外ではありません。愛読している日経「ウオール街ラウンドアップ」に、こんな記事がありました。同社は「エブリディ・ロー・プライス」(EDL)標語に、世界最大の小売業になりましたが、最近は業績を反映してか、株価も冴えません。株価のほうも「エブリディ・ロー・プライス」(EDL)と揶揄されているとか。因みに、民主党大統領候補のクリントン女史は、かつて同社の取締役だったそうです。
良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 1/6 フィッシャー・FRB副議長 「(年4回の利上げは)だいたい妥当な線」CNBCとのインタビューで。 -------- 1/7 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「この先、想定外のショックがなければ、インフレ率が近い将来に2%に戻っていくと引き続き確信している」講演で。 -------- 1/12 ラガルド・IMF専務理事 「FOMCとECB・日本銀行との間の政策かい離が続けば、ドルはさらに上昇する可能性がある」パリでの会議で。 -------- 1/21 ドラギ・ECB総裁 「状況の変化に応じて政策手段を調整する」3月の理事会での追加緩和を示唆。 ユーロドル1.09台から1.07台に。 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 -------- 2/16 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「金融政策がどう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータが力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」講演で。 -------- 2/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「インフレ率目標への回復が遅れれば、金融政策の正常化は急ぐべきでない」講演で。 -------- 2/18 サマーズ・元財務長官 「米金融当局が早期の追加利上げを考え直すことが建設的だ」ブルーム・バーグとのインタビューで。 -------- 2/23 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「現時点では、見通しに基本的な変化があったことをデータが示唆しているとは言えない。3月利上げの可能性は議題に残すべきだ」ブルームバーグラジオとのインタビューで。 --------



