2016年3月11日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は乱高下。ECBの政策変更を受け、直後に114円45銭までドルが買われた。その後の記者会見をきっかけに、ドルが急速に売られ112円台前半まで下落し、113円10−20銭で引ける。
- ECBが追加緩和を決めたことからユーロドルは1.08台前半まで売られたものの、記者会見でドラギ総裁が利下げの打ち止めを示唆したことからユーロは急騰。1.1218まで買い戻しが進む。
- 株価も乱高下。ECBの決定を受け上昇したものの、その後は大きく下げ、ダウは結局小幅安で取引を終える。
- 債券相場は続落。長期金利は2月1日以来となる1.93%台まで上昇。債券王と言われるグロース氏が利回りは底入れしたとの見方を示したことも影響したとの声も。
- 金は大幅反発。原油は小幅に反落。
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新規失業保険申請件数 → 25.9万件
2月財政収支 → −1926億ドル
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ドル/円 112.61 〜 114.45 ユーロ/ドル 1.0822 〜 1.1218 ユーロ/円 123.72 〜 126.69 NYダウ −5.23 → 16,995.13ドル GOLD +15.40 → 1,272.80ドル WTI −0.45 → 37.84ドル 米10年国債 +0.056 → 1.932% 本日の注目イベント
- 独 独2月消費者物価指数(改定値)
- 英 英1月貿易収支
- 加 カナダ2月失業率
- 加 カナダ2月就業者数
ECBは理事会で予想通り追加緩和を決定しました。マイナス金利の拡大や政策金利をゼロにするなど、想定以上の政策変更だったと思われますが、市場は、その後のドラギ総裁の記者会見をきっかけに乱高下し、今年も中銀の政策変更に翻弄される相場展開が予想されます。
ユーロドルは発表直後に1.0822まで売られ、政策内容をそれなりに評価した反応を見せましたが、ドラギ総裁が記者会見で「一段の利下げが必要だとは考えていない」と発言したことで、急速にユーロの買い戻しを誘いました。ユーロドルは底値から約300ポイント上昇したことになります。結果だけみれば、昨年12月の政策変更後の動きと似ていて、ショートの買い戻しがあぶり出されたことになります。
ドル円もユーロドルに連動する形で乱高下しました。発表直後には114円45銭までドル高が進みましたが、これまでの壁となっていた、「114円台半ばから115円」は抜けきれずに反落しています。ユーロドルが大きく買い戻されたことで、112円61銭までドル安が進み、113円台に戻して引けていますが、110−115円のレンジを1円程狭めた範囲での取引が続いています。
そのなかで、米長期金利は1.93%台まで上昇して来ました。債券王の異名を取るビルグロース氏が、利回りの底入れをツイートしたとのことですが、今後株価が上昇し、債券が売られることを想定しているのかもしれません。ただ、米国は別にしても日欧で「緩和政策」が強力に推し進められている状況下で、現状では大量の資金が債券から株式にシフトするイメージは出てきません。それでも足元では日米金利差の拡大につながり、ドル円のサポート材料になることは想定できます。
本日も日本株の動きに連動する形でドル円も乱高下しそうです。来週には日米で政策決定会合があるため、そこでどのような変更が行われるのかを読みながら、ドル円も上下どちらもありそうです。言い換えれば、FOMCまでは110−115円はどちらにもに抜け切れないと思われ、FOMCで想定外の利上げがあれば、115円を抜ける可能性も残っています。ここはレンジ相場と割り切り、ある程度の利がのったらしっかり確保し、次の展開に備えるべきでしょう。予想レンジは112円20銭〜113円70銭程度とします。
普段タクシーを利用することはほとんどありません。余裕もって移動すれば電車やバスでも十分なことと、もう一つは値段が高いと思うからです。ところが、都内では初乗り730円のタクシー料金がこの夏にも下がるようです。現行2キロまで730円の料金を、0.88キロまで370円にする案が有力とか。高いから乗らないし、乗らないから値段を上げざるを得ない悪循環に一石が投じられます。この値段ならちょっと利用してみようか、という人は多いはず。もっと早くやるべきでした。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 -------- 2/16 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「金融政策がどう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータが力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」講演で。 -------- 2/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「インフレ率目標への回復が遅れれば、金融政策の正常化は急ぐべきでない」講演で。 -------- 2/18 サマーズ・元財務長官 「米金融当局が早期の追加利上げを考え直すことが建設的だ」ブルーム・バーグとのインタビューで。 -------- 2/23 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「現時点では、見通しに基本的な変化があったことをデータが示唆しているとは言えない。3月利上げの可能性は議題に残すべきだ」ブルームバーグラジオとのインタビューで。 -------- 3/7 黒田・日銀総裁 「今すぐに何かをやるということは考えていない」講演で。 -------- 3/10 ドラギ・ECB総裁 「一段の利下げが必要だとは考えていない」政変変更後の記者会見で。 ユーロドル1.08台前半から1.12台まで急騰



