2016年4月1日(金)
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は前日と同じような展開で、112円台前半から半ばで推移。やや膠着感が強まり、連銀総裁発言にも反応せず、112円50−60銭で引ける。
- ユーロドルは買い戻しのユーロ買いが優勢となり続伸。1.14台まで買われ、2月11日の直近高値を抜ける。
- 株式市場はまちまちながら、ダウは利益確定の売りに押され、5日ぶりに反落。
- 債券相場は反発し、長期金利は約1カ月ぶりに1.8%を割り込む。失業保険申請件数が増加していたことや、利上げ観測が後退していることで、買いが強まった。長期金利は1.76%台まで低下。
- 金は反発。原油は小動き。
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新規失業保険申請件数 → 27.6万件
3月シカゴ購買部協会景気指数 → 53.6
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ドル/円 112.11 〜 112.60 ユーロ/ドル 1.1376 〜 1.1411 ユーロ/円 127.83 〜 128.23 NYダウ −31.57 → 17,685.09ドル GOLD +7.00 → 1,235.60ドル WTI +0.02 → 38.34ドル 米10年国債 −0.057 → 1.769% 本日の注目イベント
- 日 3月日銀短観
- 中 中国 3月製造業PMI(速報値)
- 中 中国 3月非製造業PMI(速報値)
- 中 中国 3月財新製造業PMI
- 欧 ユーロ圏3月製造業PMI(改定値)
- 欧 ユーロ圏2月失業率
- 英 英3月製造業PMI
- 米 3月雇用統計
- 米 3月ISM製造業景況指数
- 米 3月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
- 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
上値が重い展開が続いているドル円ですが、下値の方も112円で何度かサポートされ、やや膠着感が強まってきました。昨日は期末ということでしたが、それほど実需のドル買いも入らず、日経平均株価が軟調に推移したことを受けて、112円台前半までドル安が進む場面もありました。
今週は連日、FOMCメンバーの発言に振られました。4月利上げがあるのか、あるいは6月にずれ込むのかを巡って、112円から113円台での動きに終始し、活発な取引にはつながっていません。今朝も、経済紙がアトランタ連銀のロックハート総裁とのインタビューを掲載し、「米利上げは年内3回」との記事を紹介しています。
記事によると、ロックハート総裁は4月にも利上げの可能性はあるが、本命は6月と語っています。米経済は年率2%強の成長が可能だというのが、その根拠になっていますが、同時に原油安とドル高が懸念材料だとの見方も紹介しています。またインフレ率も2%に近づいてはいるものの、「持続性があるとはいいがたい」と、述べています。その上で、「経済が十分改善すれば、6月に改定するFOMCの利上げ見通しは、年内2回よりも少し上方修正されるだろう」との認識を示しています。(日経新聞)地区連銀総裁は総じて「タカ派」発言を繰り返しているものの、イエレン議長は利上げに慎重な見方を示す「ハト派的」な言い回しです。ワシントン中心部のFRBに、タカが飛ぶのかハトが飛ぶのか、今後も相場の鍵を握っています。
本日は3月の雇用統計が発表されます。失業率は2月と変わらず4.9%、非農業部門雇用者数は20.5万人と予想されています。もちろん、今回も平均賃金の行方が重要な指標として注目されていますが、こちらは+0.2%と予想されています。2月の雇用統計では、非農業部門雇用者が24.2万人と、事前予想を大きく上回りましたが、平均賃金がマイナスだったことからドルが下落する場面もありました。
3月の雇用統計については、ブルームバーグが興味深いデータを紹介しています。記事によると、3月の雇用統計では過去8年のうち、7回も市場予想を下回っているそうです。2008年から実際に発表された雇用者数は、ブルームバーグ調査の中央値を平均で5万3千人も下回っているとの結果を紹介しています。因みに、昨年3月は予想に対して11万9000人届かず、2001年以降で最も大きく下回る結果になっています。ブルームバーグはその原因については特に分析してはいませんが、さて今回もこの「アノマリー」が通用するのでしょうか。
雇用統計の結果次第でどちらにも大きく振れるため、本日の予想は111円70銭〜113円30銭程度にしたいと思います。「1時間足」では、113円の下に「雲の上限」が来ているため、113円をしっかりと抜けることができれば、もう少し上値があるかもしれません。
先日平成28年の公示価格が発表されましたが、相変わらず日本で一番高い場所は銀座でした。かつては、4丁目の「和光」だったり、最近まではすぐそばの「鳩居堂」でしたが、今回は「山野楽器本店」でした。東京の商業地区上昇率ベスト10を見ると、何と8地区が銀座で占められています。上記「山野楽器本店」の地価はバブル期を上回ったそうです。銀座にバブルという言葉はないのでしょうか。よい週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 2/1 フィッシャー・FRB副議長 「最近の金融市場の混乱や中国を巡る不透明感が米経済にどの程度影響を及ぼすかの判断はあまりにも難しく、米金融政策当局は次の行動を決められない」講演で。 -------- 2/2 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「最近の金融混乱は予期されていたものであり、追加利上げを先延ばしする理由にはならない」講演で。 -------- 2/4 カプラン・ダラス連銀総裁 「不透明な世界見通しが米国の雇用やインフレにおよぼす影響を見極めている」講演で。 -------- 2/10 イエレン・FRB議長 「米経済は拡大が続く」「経済データ次第では利上げのぺースを減速させるのが適当」議会で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。 2/12 中曾・日銀副総裁 「必要があれば金融緩和の質・量をさらに拡大することも可能だ」NYでの講演で。 -------- 2/16 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「金融政策がどう展開していくか確実な筋道を示すことはできないが、インフレ関連のデータが力強さを増すまで2回目の利上げを待つことが賢明だと分かるかもしれない」講演で。 -------- 2/16 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「インフレ率目標への回復が遅れれば、金融政策の正常化は急ぐべきでない」講演で。 -------- 2/18 サマーズ・元財務長官 「米金融当局が早期の追加利上げを考え直すことが建設的だ」ブルーム・バーグとのインタビューで。 -------- 2/23 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「現時点では、見通しに基本的な変化があったことをデータが示唆しているとは言えない。3月利上げの可能性は議題に残すべきだ」ブルームバーグラジオとのインタビューで。 -------- 3/7 黒田・日銀総裁 「今すぐに何かをやるということは考えていない」講演で。 -------- 3/10 ドラギ・ECB総裁 「一段の利下げが必要だとは考えていない」政変変更後の記者会見で。 ユーロドル1.08台前半から1.12台まで急騰 3/16 FOMC声明文 「金融政策スタンスの漸進的調整により経済活動が緩やかなペースで拡大し、労働市場の指標は力強さを増し続けると見込んでいる。ただし、世界の経済・金融情勢が引き続きリスクをもたらしている」 ドル円113円80銭辺りから → 112円台前半に 3/16 スティグリッツ・コロンビア大学教授 「日銀の金融政策だけでは限界がある。次に財政政策をとることが重要だ」国際金融経済分析会合で。 -------- 3/21 ロックハ−ト・アトランタ連銀総裁 「早ければ4月末に予定されている会合も含め、今後の会合での追加措置を正当化するだけの勢いが景気にある。その勢いは経済データが裏付けている」講演で。 ドル円111円台半ばから後半へ 3/22 エバンス・シカゴ連銀総裁 「今年の米経済成長率を2−2.5%と予想し、ファンダメンタルズが非常に良好な状態にある」講演で。 ドル円111円台半ばから112円台半ばへ上昇 3/23 ブラード・セントルイス連銀総裁 「雇用統計では力強い内容があらためて示され、労働市場は改善しつつあると見受けられる。4月利上げを支持する論拠といえそうだ」ブルームバーグとのインタビューで。 ドル円112円台後半へ上昇 3/29 イエレン・FRB議長 「FOMCは政策調整を慎重に進めるのが適切だと私は考えている」講演で。 ドル円急落。株安・債券高が急速に進む。



