2016年6月17日(金) 「ドル円東京時間に103円台半ばに」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 日銀が金融政策を据えおいたことで一気に円高株安が進み、ドル円は東京時間に103円50銭台まで急落。NYでも下値を試したが、株価が反発したこともあり104円台半ばまでドルが買い戻された。
- ユーロドルは1.11台から反落し、1.12台前半に反発。
- 株価はアジアや欧州の株安の流れを受け、ダウは朝方160ドルを超える下げを見せる。午後にはこれまでの下げから自律反発もありプラスに転じ、ダウは92ドル高で取引を終える。
- 債券相場も続伸して始まったが、引けは前日よりも小幅安。長期金利は1.57%台後半に。
- 金は続伸し、原油は大幅に続落。前日比1ドル80セント下げ46ドル台に。
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新規失業保険申請件数 → 27.7万件
5月消費者物価指数 → +0.2%
6月NAHB住宅市場指数 → 60
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ドル/円 103.76 〜 104.60 ユーロ/ドル 1.1131 〜 1.1251 ユーロ/円 115.50 〜 117.47 NYダウ +92.93 → 17,733.10ドル GOLD +10.10 → 1,298.40ドル WTI −1.80 → 46.21ドル 米10年国債 +0.007 → 1.579% 本日の注目イベント
- 欧 ドラギ・ECB総裁講演
- 米 5月住宅着工件数
- 米 5月建設許可件数
- 加 カナダ5月消費者物価指数
日銀は市場予想通り、追加緩和には踏み切らずに政策据え置きを決定しました。個人的には「もしかしたら」という期待は持っていましたが、多くの市場関係者が予想した通りの結果でした。ただ、その後の動きは予想を超えるものでした。直後にドル円は節目の105円台を割り込み、一気に103円50銭台まで急落し、日経平均株価は500円を超える下げを見せ、円全面高の様相でした。
4月の会合で日銀が動かなかった時と全く同じ展開で、会合メンバーと市場の期待値とは、かなり温度差があるようです。金融政策は市場期待を意識してやるものでないことは分かりますが、これで100円割れも視野に入ってきたと思われ、仮に7月の会合で動いたとしても、110円はかなり遠い水準になっており、ドルの戻りにも限界がありそうです。
円は全ての通貨に対して買われ、ユーロ円は115円台に。またポンド円は145円台まで円高が進みました。黒田総裁は記者会見の席で、ファンダメンタルズを反映しておらず好ましくない、と発言をしていましたが、菅官房長官の発言と同様に、円高方向に加速した流れは止まっていません。
FOMCで利上げが見送られ、日銀会合でも追加緩和が見送られ、これで来週の英国の国民投票で「離脱」が決まれば、「最悪のシナリオ」ということになります。昨日英国では残留支持派の国会議員が銃で撃たれ死亡するという痛ましい事件がありましたが、英国では来週の国民投票が、それ程重要なイベントであるということです。足元では依然として「離脱派」が優勢と伝えられていますが、今回の事件で、「残留派」にどれだけ同情票が流れるのか注目されます。
EU離脱問題で、「離脱派」が勢いを増しているという報道にヘッジファンドなどはリスクオフのポジションを積み上げているものと思われます。「離脱」が決まり、大きく値を下げたところでは利益を確定するものと思われますが、ドル円はその際100円を割り込んでいる可能性も否定できません。国民投票は23日で、次回の日銀会合には既に追加緩和期待が高まっていますが、開催日は28−29日です。英国の国民投票からは1カ月以上も次回会合までの期間があるため、「臨時会合」が召集されるのではないかとの観測もあります。「残留」が決まればその可能性はないと思われますが、もし「離脱」となった場合、「臨時会合」は十分考えられると思います。
本日はドル円の下げも一服でしょう。大きく値下がりした株価も、本日は買い先行で始まりそうです。ただ、ドル円の戻りも限定的で、多くの市場参加者のスタンスは「戻り売り」の姿勢を崩していないと見ていいと思います。予想レンジは103円50銭〜105円程度と見ます。
先週に引き続き舛添知事の話題ですが、ようやく辞任を表明しました。都民の99.99%が辞任を求めているという数字はオーバーだとは思いますが、何かやめ方もすっきりしません。これで、都知事は3代続けて任期途中でやめることになりますが、うち2人はお金が原因でした。今度こそ都民の良識が求められます。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/5 安倍首相 「為替の急激な変動は、例えばわが国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど望ましくはない」ロンドンで記者団に。 -------- 5/9 麻生財務大臣 「われわれとしては当然、介入する用意があるということを申し上げる」参院決算委員会で。 ややドル高に 5/12 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今後入手する経済データが労働市場の緩やかな改善を示すようであれば、金融当局は政策金利の緩やかなペースでの正常化の準備を整えるべきだ」講演で。 -------- 5/13 ルー・米財務長官 「通貨安競争は連鎖する。限られたパイを奪い合うだけで世界のためにはならない」講演で。 ドル円109円台半ばから108円台半ばへ 5/13 黒田・日銀総裁 「(現在の政策の)効果がはっきりするまで待つことは全くない」講演で。 -------- 5/17 淺川・財務官 「人工的な為替介入による競争的な引き下げはしない」日経新聞とのインタビューで。 -------- 5/17 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「現在のところ私の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はある」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/17 ロックハート・アトランタ連銀総裁 FOMC予測における「緩やかな、という表現は年2、3回の利上げを意味する」、「市場は確実に私よりも悲観的だ」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/19 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「6月に金利を引き上げる根拠は非常に強いと考えられる」講演で。 -------- 5/23 ブラード・セントルイス連銀総裁 「投票で離脱が決定される可能性はこのところ低下しているようだが、FOMCの政策決定には影響しないと考えている」講演で。 -------- 5/27 イエレン・FRB議長 「政策今利の引き上げが恐らく数カ月内に適切になるだろう」講演で。 ドル円109円台半ばから110円台に乗せる 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落



