今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年4月23日(水)


ひと目で分かる昨晩の動き


欧州市場

  • ユーロが対ドルで堅調に推移。
  • 朝方、ノワイエフランス中銀総裁(BDF)の政策金利引き下げに対する けん制的な発言が
    伝わりユーロ/ドル1.58台から1.59台中ごろまで急進。
  • 対円でも強含みとなりました。

NY市場

  • 米 中古住宅販売件数
    年間算で493万戸(前月比―2.0%)
  • 中古住宅の販売件数が予想より若干悪かったものの市場へのインパクトは限定的でした。
  • WTIでの原油価格が120ドルを伺うレベルまで続伸し、原油高による米経済への懸念からNYダウが下げました。
  • 米マクドナルドやテキサスインスツルメントの決算が発表され予想を下回ったことから、株式市場が更に下落しました。
  • ドル/円もこの時点で下げ足を早め東京市場でのドルの安値102円80銭レベルを切って102円67銭まで下落しました。

一方、ユーロは欧州市場での堅調な地合を受け、1,59ミドルでの米経済指標待ち。

ややネガティブな中古住宅販売件数と、NYダウの下落を横目に1.6台に載せました。

1999年ユーロ誕生以来初の1.60台を示現しました。

ドル/円102.67 〜 103.55
ユーロ/円164.22 〜 164.93
NYダウ−104.79 → 12,720.23 ドル
Gold+7.60 → 925.20ドル
WTI+1.89 → 119.37ドル
米10年国債−0.036 → 3.3695 %

本日の注目点

  • 今日は特に重要な指標の発表予定はありませんが、ユーロ/ドルが1.60を付けたことで
    ユーロに注目が集まっているものと思われます。

シカゴ先物市場でのユーロロングもそれほど積みあがってはいません。

むしろ、利益を確定しポジションが減少しているような状況でしょう。

ドル/円は先週までの101円〜103円のレンジから102円〜104円にシフトしたように思われます。


■ テクニカルからの視点 ■

『ユーロ円の日足』トレンドラインで見てみます。

ユーロ/ドルが1,60台に載せたが、依然強含みに推移。
上記日足チャートでは、昨年11月に167円60銭をつけた後、一度も抜けていない 上値抵抗線を抜いてきています。
ここ一ヶ月ほどでの上昇順位は、ユーロ、ドル、円という順番になります。
これはまさに、今現在の金利差によるものと考えられます。
戦略としては、ユーロ/ドル、ユーロ/円の押し目買いがベターと思われます。





What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
4/22 ロイヤル・バンク・オブ
スコットランド(RBS)
2008年12月期中にサブプライム関連で59億ポンド(約1兆2千億円)の損出計上を発表。
昨年からの合計は83億ポンドに。同時に120億ポンドの増資も発表。
---
4/22 フィッシャー
ダラス連銀総裁
インフレが消費に影響を与え始めている。(講演で) ---
4/21 シティーグループ 優先株発行で60億ドル(6000億円)の資本増強。
三回目の資本増強で 合計450億ドル(4兆5千億円)に。
優先株は当初10年間は8.4%の固定。
---
4/21 バンク・オブ・アメリカ 1−3月期決算で67億ドル(6,700億円)のサブプライム関連損出を計上。
純利益→前年同期比77%の大幅減。
ドル、株式市場共にやや下落。
4/21 イングランド銀行
(BOE)
金融支援策を発表。 市中銀行が保有する住宅ローン証券と国債を交換し、銀行による
貸し出しを支援。総額500億ポンド(約10兆円)
---
4/18 シティーグループ 1−3月期決算で160億ドル(1兆6千億円)のサブプライム関連損出を計上。
昨年からの合計額460億ドルに。
予想されたほどではなく
ドル、NYダウ急上昇。
4/17 メリルリンチCEO 二ヶ月くらいは厳しいが、今後の業績に楽観的な見通しを示す。 NYダウ、為替市場に好影響。
4/16 ユンケル
ルクセンブルク首相兼財務相
金融市場は為替相場に対するG7の姿勢を誤解している」と講演で発言。 ユーロ/ドル 1.5985→1.58台へ
4/16 ECB ユーロ圏 CPI→ 1.0%(前年比) ユーロ/ドル 1.57台半ば→1.59台へ
4/16 JPモルガンチェース
CEO
信用危機はほぼ終わりつつある。 ---
4/15テマセクホールディング
(シンガポールの政府系ファンド)
米メリルリンチの株式6億ドル(約600億円)を追加取得。
合計で50億ドルの投資となる。
---
4/14 ウオールストリート
ジャーナル
ドイツ銀行が「レバレッジドローン」など最大200億ドル(2兆円)の試算売却を検討。
4/14付けWSJ紙が報道。
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4/14 米ワコビアバンク 1−3月期決算で48億ドル(4800億円)のサブプライム関連損出を計上。
ヘッジファンドなどから70億ドル(7000億円)の資本増強発表。
ドル高、NYダウやや上昇。
4/11 ポールソン
米財務長官
「最近の市場の変化を反映した。」
(G7後、声明文の変更についての記者会見で)
---
4/11 ポールソン
米財務長官
「(G7会議では)強いドル政策を繰り返し強調した。」
(G7後の記者会見で)
---
4/10 ECB 政策金利(4%)据え置き。
「われわれの責務は物価安定に尽きる。」トリシェECB総裁
---
4/10 BOE 政策金利0.25%引き下げ5%へ。12月から三回目。
「現在はインフレ懸念と金融不安の両方に対応するひつようがある。」BOE声明
---
4/10 ブランクファイン
ゴールドマンCEO
信用危機は終わりに近い。 ドル高へ。
4/9 IMF 2008年の米実質経済成長率を0.5%へ下方修正。
世界経済の成長率見通しも3.7%へ下方修正
---
4/9日銀金融政策
  決定会合
景気判断を下方修正。 ---
4/9 榊原
早大教授
ドル/円は、夏までに90円くらい
まで達する可能性は大きい。
特に影響無し。(日経新聞の取材に対して)
4/8 IMF サブプライム問題で、金融機関の
「一層の費本増強が重要」
特に影響無し。
4/8 独政府高官 G7では「内容も説得力もある共通
の解決策を提示できると確信している」
と発言。
特に影響無し。(記者懇談で)
4/4 トリシェ
ECB総裁
米金融当局は強いドルに関心がある。 特に影響無し。
4/4 ユンケル
ユーロ圏
極端な相場変動は望ましくない。 特に影響無し。財務相会議議長 G7で(対策)
を協議する。
4/4 米雇用統計 3月の非農業部門雇用者数ー8万人。 円102円台半ば→101.45まで下落 。
1−3月の合計数をー23.2万人に下方修正。
4/3 --- 新規失業保険申請件数が前週比
38,000件→407,000件。
ドル/円102円後半→102円30
4/3 欧州中銀 ユーロ圏2月の小売売上高ー0.5%。
予想より弱い。
ユーロ/ドル1.5610→1.5570
4/2 IMF 2008年米経済成長率見通しを
1.5%から0.5%への下方修正の方向で見直し。
特に影響無し。
4/2 バーナンキ
FRB
年前半はマイナス成長の可能性あり下振れリスクも。
「第二のベアスタンーズ」否定。
ドル/円102円後半→102円前半へ、 議長
(議会証言にて)。 年後半の回復を期待。
4/1 ドイツ銀行 サブプライム関連で追加損出計上を発表。 1−3月期決算で25億ユーロ(4千億円)
4/1 リーマン 公募増資30億ドルを40億ドルに
上積みを発表。
NYダウ+391.47→12,654.38。
ブラザースNY100.46−102.16
4/1 JPモルガン
チェース
UBSに対して130億SF(1兆
5千億円)の増資引き受け
NYダウ+391.47→12,654.38
モルガンスタンレーNY100.46−102.16
4/1 UBS サブプライム関連で追加損出計上を
発表。1−3月期決算で190億ドル
(1兆9千億円)
マルセル・オスペル会長辞任

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和