2016年6月27日(月) 「ドル円102円前後で推移」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 英国のEU離脱を受けアジア市場で円が急騰したが、NYでは102円台で推移。株価が大きく下げ、長期金利も急低下したが、ドル円は大きな変動を見せず102円30銭前後で引ける。
- 英国がEUからの離脱を決めたことでユーロ売りが加速。ユーロドルは1.1035まで下落。
- 株式市場は急落。アジア市場で株価が軒並み下げたこともあり前日1万8000ドルの大台を回復したダウは610ドル下げる。
- 債券は大幅高。リスクオフが進んだことで米国債は急騰。長期金利は1.56%台まで低下。
- リスクオフから金は大幅高。前日比59ドル上昇し、1322ドルまで買われる。一方原油価格は大幅に売られ47ドル台に。
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5月耐久財受注 → −2.2%
6月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値) → 93.5
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ドル/円 102.01 〜 102.75 ユーロ/ドル 1.1035 〜 1.1180 ユーロ/円 112.68 〜 114.28 NYダウ −610.32 → 17,400.75ドル GOLD +59.30 → 1,322.40ドル WTI −2.47 → 47.64ドル 米10年国債 ー0.186 → 1.560% 本日の注目イベント
「ブラック・スワン」。めったに起こらないが、起こるとその影響が甚大である。そんな時に使われる言葉ですが、今回の英国のEUからの離脱は、まさに「ブラック・スワン」だったように思えます。先週末のドル円は106円台後半から実に8円近く落ち、1日の下落率とすれば、記録的な数字です。円は対ポンドやユーロでも急騰し、円全面高の様相でした。
日経平均株価の方も、1300円を超える下げを見せるなど、前日比7.92%も下落し、NYダウでも3.38%、火元のイギリスでは3.14%しか株価が下げていません。ここに日本株の象徴的な弱さがあります。リスクが拡大した際には安全通貨の円が大きく買われると同時に、日本株が大きく売られる構図です。日本株の際立った弱さには、何か原因があるのでしょう。
先週末のコメントでも注意を喚起しましたが、国民投票が始まる前までは「残留派」が優勢との報道で、NYではドルが買われ、ダウは1万8000ドルの大台を回復するなど、楽観的なムードでした。その分、万が一離脱が決まるようだと「パニック」になると予想しましたが、ドル円はまさにその通りの動きとなり100円割れ後には、一時は99円を下回るレートも記録したようです。
東京時間に余りにも大きく値が動いたことでNYではその反動か、予想外の小動きでやや肩透かしをくらった感じです。余りにも値幅が大きかったことから、明確な方向感が見つけにくかったということもあったようです。一気に100円割れまで売られたドル円でしたが、これで日銀が目安とする2%の物価上昇はまず困難になったと思われます。急激な円高で輸入物価は下がり、株価の下落で個人消費者の財布の紐は固くなり、さらに円高が訪日外国人の増加ペースを鈍化させます。
筆者も含め「残留」を予想していた市場関係者が多かったため、離脱で市場に激震が走りパニックになったと言えます。週明けは102円前後で推移しているドル円ですが、今後は100円割れが定着するのかどうかに関心が集まります。今月はFOMCで利上げが見送られ、その翌日の日銀金融政策決定会合でも追加緩和が見送られ、円高要因が続いた後での「BREXIT」で、一気に円高が加速したわけです。常識的に考えれば、7月のFOMCでも利上げが見送られる可能性が高まったと言えます。反対に日銀会合では、何らかの動きが期待されます。
先週末には財務省、金融庁、日銀の幹部が集まって今後の対策を協議したようですが、今度再び100円を割り込んだ際に、実際に単独でも介入できるのかどうかが焦点です。自民党の政調会長を含め、与野党のトップが「必要な対応を期待する」との言葉で足並みを揃えましたが、介入を行うとしても、そのタイミングも重要です。今週も引き続きドルの上値が重く、通貨当局がどのような対応を見せるかに注目したいと思います。レンジ予想は難しいところですが、101円〜103円程度とみます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/5 安倍首相 「為替の急激な変動は、例えばわが国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど望ましくはない」ロンドンで記者団に。 -------- 5/9 麻生財務大臣 「われわれとしては当然、介入する用意があるということを申し上げる」参院決算委員会で。 ややドル高に 5/12 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今後入手する経済データが労働市場の緩やかな改善を示すようであれば、金融当局は政策金利の緩やかなペースでの正常化の準備を整えるべきだ」講演で。 -------- 5/13 ルー・米財務長官 「通貨安競争は連鎖する。限られたパイを奪い合うだけで世界のためにはならない」講演で。 ドル円109円台半ばから108円台半ばへ 5/13 黒田・日銀総裁 「(現在の政策の)効果がはっきりするまで待つことは全くない」講演で。 -------- 5/17 淺川・財務官 「人工的な為替介入による競争的な引き下げはしない」日経新聞とのインタビューで。 -------- 5/17 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「現在のところ私の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はある」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/17 ロックハート・アトランタ連銀総裁 FOMC予測における「緩やかな、という表現は年2、3回の利上げを意味する」、「市場は確実に私よりも悲観的だ」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/19 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「6月に金利を引き上げる根拠は非常に強いと考えられる」講演で。 -------- 5/23 ブラード・セントルイス連銀総裁 「投票で離脱が決定される可能性はこのところ低下しているようだが、FOMCの政策決定には影響しないと考えている」講演で。 -------- 5/27 イエレン・FRB議長 「政策今利の引き上げが恐らく数カ月内に適切になるだろう」講演で。 ドル円109円台半ばから110円台に乗せる 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落 6/21 ドラギ・ECB総裁 「英国のEU離脱を問う国民投票後のいかなる緊急事態にも備えている」欧州議会で。 ドル高株高に寄与



