2016年6月29日(水) 「市場はやや落ち着きを取り戻す」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 欧米の株価が反発し、米長期金利も上昇したことでドル円は102円台を回復。市場はやや落ち着きを取り戻しドルは102円84銭まで買われ、ほぼこの日の高値圏で引ける。
- ユーロドルも小幅ながら反発。1.1090まで買われ、ポンドが対ドルで上昇したことに引っ張られた側面も。
- 株式市場は大幅に反発。欧州株も3日ぶりに反発したことを受け、ダウは269ドル上昇。「VIX指数」も低下し、不安が和らぐ。
- 債券相場は反落。不安心理が後退したことで債券には利益確定の売りが出た格好。長期金利は1.46%台まで上昇。
- 金は反落し、原油価格は反発。
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4月ケースシラー住宅価格指数 → +5.44%
6月消費者信頼感指数 → 98.0
6月リッチモンド連銀製造業指数 → −7
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ドル/円 102.31 〜 102.84 ユーロ/ドル 1.1035 〜 1.1090 ユーロ/円 113.13 〜 113.86 NYダウ +269.48 → 17,409.72ドル GOLD −6.80 → 1,317.90ドル WTI +1.52 → 47.85ドル 米10年国債 +0.028 → 1.466% 本日の注目イベント
- 独 独6月消費者物価指数(速報値)
- 欧 ユーロ圏6月景況感指数
- 米 5月個人所得
- 米 5月個人支出
- 米 5月PCEコアデフレーター
- 米 5月中古住宅販売成約指数
昨日は日米欧の株式市場が揃って反発したことで、ドル円も102円台を回復し、NY市場では102円84銭までドル高円安が進んでいます。日経平均株価は小幅高でしたが、欧米の株式は大幅に上昇し、英国がEUから離脱を決めた際には「25」を超えていた「VIX指数」(恐怖指数)も「18台」まで低下し、市場全体がやや落ち着きを取り戻したようです。この指数は「20」を超えると市場の恐怖心が高まったと見られ、投資家の心理状態を表すとされており、1カ月前は「15」前後でした。
ただこれは一時の大混乱が治まったに過ぎず、平常に戻るにはまだまだ時間がかかりそうです。市場が、英国に代わる次の材料を見つければ、市場の関心も欧州から離れるものと思いますが、問題は次の材料が何かということです。タイミング的には米国の6月の雇用統計ということになりそうで、先月の雇用者数の下振れが一時的なものであったのかどうかに視点が移りそうです。
昨日は欧州首脳会議が開催され、キャメロン首相は英国がEUからの離脱を決めた後の最初の会合に出席しました。首相は「EUとはこれからも密接な関係を続けていきたい」と述べましたが、メルケル独首相は英国に対し、EU離脱に関して幻想を抱かないよう釘をさしました。またユンケル欧州委員長も辛口の言葉を放っていました。(ブルームバーグ)
市場がやや落ち着きを取り戻したことで、買われていた円がドルだけではなく、ポンドやユーロに対しても、昨日は売り戻されています。ドル円も102円台後半までは反発しましたが、ここから103円台に乗せることができるかどうかが試されます。24日に99円前後まで急落したドル円は、その日のNY市場では103円30銭前後までは反発していますが、そこから落とされています。そのため、このレベルではドル売り注文も集まりやすいと予想されます。
英国のEU離脱という予想外の事態で市場はパニックに陥りましたが、そのピークは過ぎたと思います。ただ2度目の国民投票の話や、スコットランドの独立機運の盛り上がりなど、その余波はまだ続いています。足元の動きが小康状態だとすれば、やはりドル円の上値は重いと見られます。本日は日本株も上昇する見込みですが、その動きに併せて103円台に乗せられるかどうかに注目しています。予想レンジは102円〜103円程度と見ます。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 5/5 安倍首相 「為替の急激な変動は、例えばわが国の貿易関連企業に大きな影響を与えるなど望ましくはない」ロンドンで記者団に。 -------- 5/9 麻生財務大臣 「われわれとしては当然、介入する用意があるということを申し上げる」参院決算委員会で。 ややドル高に 5/12 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「今後入手する経済データが労働市場の緩やかな改善を示すようであれば、金融当局は政策金利の緩やかなペースでの正常化の準備を整えるべきだ」講演で。 -------- 5/13 ルー・米財務長官 「通貨安競争は連鎖する。限られたパイを奪い合うだけで世界のためにはならない」講演で。 ドル円109円台半ばから108円台半ばへ 5/13 黒田・日銀総裁 「(現在の政策の)効果がはっきりするまで待つことは全くない」講演で。 -------- 5/17 淺川・財務官 「人工的な為替介入による競争的な引き下げはしない」日経新聞とのインタビューで。 -------- 5/17 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「現在のところ私の想定では2回、場合によっては3回実施される可能性はある」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/17 ロックハート・アトランタ連銀総裁 FOMC予測における「緩やかな、という表現は年2、3回の利上げを意味する」、「市場は確実に私よりも悲観的だ」講演で。 ドル円109円台半ばから109円割れに 5/19 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「6月に金利を引き上げる根拠は非常に強いと考えられる」講演で。 -------- 5/23 ブラード・セントルイス連銀総裁 「投票で離脱が決定される可能性はこのところ低下しているようだが、FOMCの政策決定には影響しないと考えている」講演で。 -------- 5/27 イエレン・FRB議長 「政策今利の引き上げが恐らく数カ月内に適切になるだろう」講演で。 ドル円109円台半ばから110円台に乗せる 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落 6/21 ドラギ・ECB総裁 「英国のEU離脱を問う国民投票後のいかなる緊急事態にも備えている」欧州議会で。 ドル高株高に寄与



