2016年7月5日(火) 「連休明けのNY市場に注目」
ひと目で分かる昨晩の動き
欧州市場
- NY市場が休みのため、ドル円は小動き。102円台半ばで一進一退を繰り返しながらも、上値の重い展開。
- ユーロドルも1.11台半前半から半ばでの動き。1.1160まで買われ、ドル売りがやや優勢に。
ドル/円 102.48 〜 102.72 ユーロ/ドル 1.1098 〜 1.1160 ユーロ/円 113.96 〜 114.43 NYダウ ----- → 17,949.37ドル GOLD ----- → 1,339.00ドル WTI ----- → 48.99ドル 米10年国債 ----- → 1.444% 本日の注目イベント
- 豪 豪5月小売売上高
- 豪 豪5月貿易収支
- 豪 RBA、キャッシュターゲット
- 中 中国6月財新サービス業PMI
- 欧 ユーロ圏6月製造業PMI(確定値)
- 欧 ユーロ圏5月小売売上高
- 英 英6月サービス業PMI
- 英 カーニー・BOE総裁、金融安定報告書を公表
- 米 ダドリー・NY連銀総裁講演
イギリスでは独立党党首のファラージュ氏が突然辞任し、これでキャメロン首相、ジョンソン前ロンドン市長に次ぐ、EU離脱問題の中心人物が辞任しています。ファラージュ党首はEUからの離脱を勝ち取ったことが、自身の政治家としての頂点だとして辞任しました。EUから離脱を決めたイギリスですが、その選挙運動のあり方や、示されたEUに支払う金額など不明な点も多く、今でも再投票を行うべきだという意見が多く湧きあがっているようです。次期首相に誰がなるのかは分かりませんが、誰がなっても今後も混乱が続くことは間違いなさそうです。
IMFのラガルド専務理事はフランス、ルモンド紙のインタビューに答えて、イギリスのEU離脱選択を市場は「比較的うまく」吸収したと語っています。また、イギリスとEUとの関係がWTOルールに基づくものになるなら、イギリスのGDPは2019年までに1.5〜4.5%縮小するとも述べています。(ブルームバーグ)いずれにしてもイギリスがEUに戻る可能性がない以上、景気の悪化は避けられず、これが通貨ポンドにじわじわと効いてくるものと予想されます。
先月24日の大混乱以来、ドル円は102円〜103円台半ばのレンジで膠着が続いています。103円台ではドル売り意欲も強いため、102円台でのもみ合いになっています。昨日はNY市場が独立記念日で休みだったため特に動きはありませんでしたが、連休明けの本日、急反発しているNY株式市場がどのような反応を見せるのか、また、資金流入が続いている米国債がさらに買われるのかによって、ドル円が再び103円台に乗せるのか、反対に102円を割り込むのかが決まって来るように思います。
日米ともに長期金利の低下が一段と進んでいます。日本では昨日、長期金利がマイナス0.27%まで低下しました。これは言うまでもなく、日銀がマナス金利を導入していることで、金利低下圧力が強まっていることが背景です。日銀は年に80兆円もの国債を購入しており、既に全発行額の3分の1を保有している状態です。常に日銀が市場に買い方として存在することで、価格が上昇し金利が低下しているわけです。
一方、米国債は利回りが低下したとはいえ、まだプラス1.4%台です。安全性が担保され、しかも流動性のある国債では稀有な存在です。日独では利回りがマイナス圏に入っていることから、米国債には相対的に魅力が高まっているという状況から資金が集まっています。機関投資家やヘッジファンドの資金の配分先としては、十分な流動性が不可欠です。世界最大の市場である米債券市場は、最も流動性の高い市場であると言い替えることができます。因みに第2位が日本で、第3位がイタリアです。
本日は上述のように、連休明けのNY市場がどのような動きをするのかが焦点になります。イエレン議長にも近い、ダドリーNY連銀総裁の発言には注意が必要です。予想レンジは102円〜103円程度とみますが、下値リスクの方が高いと予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落 6/21 ドラギ・ECB総裁 「英国のEU離脱を問う国民投票後のいかなる緊急事態にも備えている」欧州議会で。 ドル高株高に寄与 6/30 カーニー・BOE総裁 「景気見通しは悪化した。夏の間に何らかの金融緩和が必要になる公算が大きい」講演で。 ポンド急落、FTSEは大幅上昇



