2016年7月8日(金) 「雇用統計待ち」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円はADP雇用者数が予想よりも良かったことで101円23銭まで買われたが、上値は重く100円台後半まで反落。雇用統計発表を控え、様子見気分が広がる。
- ユーロドルが小幅に反落。ポンド同様、上値で売りたいとする向きも多く、1.11の高値をつけた後、1.10台半ばまで下落。
- 株式市場は下落。原油価格が大幅反落したことから、エネルギー株が下げ全体を押し下げた。ダウは22ドル安。
- 債券相場も下落。ADP雇用者数が良好だたったことから、利益確定の売りが出た模様。長期金利は小幅に上昇し、1.38%台に上昇。
- 金は反落し、原油価格も45ドル台まで大幅に反落。
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6月ADP雇用者数 → 17.2万人
新規失業保険申請件数 → 26.8万件
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ドル/円 100.60 〜 101.23 ユーロ/ドル 1.1053 〜 1.1100 ユーロ/円 111.21 〜 112.20 NYダウ −22.74 → 17,895.88ドル GOLD −5.00 → 1,362.10ドル WTI −2.29 → 45.14ドル 米10年国債 +0.017 → 1.385% 本日の注目イベント
- 日 6月景気ウオッチャー調査
- 日 5月国際収支
- 英 英5月貿易収支
- 米 6月雇用統計
- 米 5月消費者信用残高
- 加 カナダ6月失業率
- 加 カナダ6月就業者数
6月のADP雇用者数は17.2万人と、市場予想を上回り、さらに週間失業保険申請件数も26.8万件と、減少していましたが、それでもドル円の上値は101円23銭と上値が重いという印象です。ドルは対ユーロやポンドでは素直に上昇しますが、対円では引き続き上値が重い展開となり、足元の動きとしては、円が最も強い通貨として市場が認識していることを裏付けています。
ブルームバーグニュースはこの動きをカナダのトロントドミニオン銀行の為替ストラテジストのコメントを引用して紹介しています。「雇用統計が非常に弱かった5月からかなり回復を遂げたとしても、ドルの買いが膨らむとは考えにくい。英国のEU離脱の影響がもう少しはっきりするまで、経済指標に対する市場の反応はやや鈍くなるだろう」
市場のセンチメントを良く言いあらわしている言葉だと思います。多くの市場関係者が同様な相場観を持っているとすれば、今夜の雇用統計が仮に上振れしたとしても上値は限られることになります。英国のEU離脱後のドルの高値は103円台前半です。ここが上値のひとつの目安になるのではと考えています。
6月の雇用者数の予想は18万人で、予想を見る限りでは通常の水準に戻っています。これに対して結果がどうでるのかが重要ですが、今回はこれに加えて前回5月の3万8000人がどこまで上方修正されるのか注目されます。大手通信会社べライゾンがストを行なった3万5000人が繰り入れられたとしても、まだ水準はかなり低いと思われ、ここにどれだけ上乗せがみられるかが焦点です。5月分が15万人以上に上方修正され、イエレン議長が「異常値」と言及されたことが証明できれば、市場のセンチメントも改善してくるかもしれません。
本日は金曜日で、今度の日曜日は参院選挙です。ここまで金融政策の変更はなく、一部で言われていた「参院選挙前までに日銀が何らかの対策を講じる」といった見方は、どうやら不発に終わりそうです。ドル円は100円割れを試す展開で、さらに日経平均株価も1万5200円程度です。水準からすればいつ追加緩和があってもおかしくはありませんが、本日も無風で過ぎるのでしょう。ただ、頭の片隅には「何かあるかもしれない」とう意識を持って置くべきです。6月24日のコメントでも書きましたが、この日の朝にはほぼ「EUに残留」という見方が支配的でした。ないとは思いますが、「万が一」ということです。本日のレンジは99円30銭〜101円30銭程度にしたいと思います。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落 6/21 ドラギ・ECB総裁 「英国のEU離脱を問う国民投票後のいかなる緊急事態にも備えている」欧州議会で。 ドル高株高に寄与 6/30 カーニー・BOE総裁 「景気見通しは悪化した。夏の間に何らかの金融緩和が必要になる公算が大きい」講演で。 ポンド急落、FTSEは大幅上昇



