2016年7月19日(火) 「ドル円再び106円台に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 先週金曜日には104円台半ばまで売られたドル円は、トルコでのクーデターが未遂に終わったことで一転してドル買い円売りが加速。106円26銭まで買われ、高値圏で取引を終える。
- ユーロドルでもドル買いユーロ売りが優勢となり、1.10台半ばまで下落。
- 株式市場は揃って上昇。M&Aや好決算を好感し、ダウは7日続伸し、1万8530ドル台まで上昇。
- 債券市場は続落。先週まで買われた反動もあり、堅調な株価を前に売りが広がった。長期金利は1.58%台まで上昇する。
- 金は小幅に上昇し、原油価格は反落。
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7月NAHB住宅市場指数 → 59
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ドル/円 105.27 〜 106.26 ユーロ/ドル 1.1047 〜 1.1085 ユーロ/円 116.31 〜 117.69 NYダウ +16.50 → 18,533.05ドル GOLD +1.90 → 1,329.30ドル WTI −0.71 → 45.24ドル 米10年国債 +0.031 → 1.582% 本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独7月ZEW景況感指数
- 英 英6月消費者物価指数
- 米 6月住宅着工件数
- 米 6月建設許可件数
- 米 IMF世界経済見通し改訂版
- 米 企業決算 → ゴールドマン、ジョンソン&ジョンソン、マイクロソフト
ドル円は先週末に、トルコでクーデターが起きたことから円が買われ、104円台半ばまでドル売りが進んだものの、その後クーデターが未遂に終わったことで、安全資産全般が売られ、ドル円も再び106円台を回復して来ました。クーデターはわずか1日で政府軍が掌握する形で、治まっていますが、現エルドアン政権に対する不満には根強いものもあり、対米国との関係でもまだ不安は残していると見られます。
それにしても米国株の堅調さにはやや驚いています。利上げが遠のいたという材料だけで、今月だけでも600ドル以上も上昇しており、ダウは7日連続で上昇しており、過去最高値を更新中です。昨日はソフトバンクがARMホールディングスを買収するという報道が株価を押し上げています。
ドル円は先週記録した106円30銭あたりまで上昇しており、再び高値を試す展開です。こちらも6月の雇用統計発表直後に100円を割り込んで以来、急速に買い戻しが進み、本日は株価次第では6月24日のBREXIT前に付けた、106円85銭が意識される展開があるかもしれません。
ドル円のボラティリティーが高水準で推移しているのも、ドル円が今最も市場参加者の注目を集めている通貨だからです。来週には日米で金融会合が開催され、日銀の金融政策に注目が集まっています。菅官房長官はブルームバーグのインタビューで、28、29日に開かれる日銀会合での対応については日銀の判断にゆだねたいとしながらも、「日本銀行が金融を緩和するための手段はまだいろいろある」と発言しています。また経済対策についても「アベノミクスをさらに加速させる経済対策をやるべく準備をしている」と語り財源については「ありとあらゆるものを駆使して確保する」と述べています。具体的な内容については今月末までには発表されるものと見られます。
106円台まで値を戻してきたドル円ですが、今日も警戒感がありながらも上値を試すものと予想します。106円台半ばからは実需のドル売りもそこそこあろうかと思いますが、その売りをこなして上昇できるかどうかに注目しています。いつものことですが、東京時間ではドル売り意欲は強いものの、海外に入るとあっさりと上抜けするケースも予想されます。
英国のEUからの離脱は既に「過去のニュース」となり、トルコのク−デターも未遂に終り、市場には楽観ムードが漂っており、これが円売りにつながっている面もあります。ただ米株高もそれ程根拠があるとも思ええず、ここからは慎重さが要求されます。ドル円のレンジは105円50銭〜106円80銭程度と予想します。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 6/2 ドラギ・ECB総裁 「われわれは正しい道を進んでいるが、予断は許されない」ECB理事会後の記者会見で。 -------- 6/3 メスター・クリーブランド連銀総裁 「当局の金融政策目標を達成するためにフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の緩やかな上昇ペースが適切だと引き続き考えている」講演で。 -------- 6/6 菅・官房長官 「投機的な動きが継続することがないように、為替市場の動向を緊張感を持って注視し、必要な時にはしっかりと対応してもらいたい」記者会見で。 ドル円106円80銭近辺から109円19銭まで上昇 6/6 イエレン・FRB議長 「中長期的な物価安定と最大限の持続可能は雇用を確保するため、フェデラルファンド(FF)金利は時間をかけて緩やかに上昇しなくてはならないだろうと、私は引き続き考えている」講演で。 市場はドル高、株価で反応 6/15 イエレン・FRB議長 「われわれが議論した不確定要因の一つで、この日の決定において考慮された」「米経済見通しに影響を及ぼす可能性があり、その見通しは政策の適切な進路を判断する一因になるだろう」英国の国民投票に関して、FOMC後の記者会見で。 ドル円105円台後半から105円41銭近辺まで下落 6/21 ドラギ・ECB総裁 「英国のEU離脱を問う国民投票後のいかなる緊急事態にも備えている」欧州議会で。 ドル高株高に寄与 6/30 カーニー・BOE総裁 「景気見通しは悪化した。夏の間に何らかの金融緩和が必要になる公算が大きい」講演で。 ポンド急落、FTSEは大幅上昇 7/13 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「インフレ率が来年中には目標に戻ると確信している」「年内に最大2回の追加利上げが適切になる可能性があり、フェデラルファンド(FF)金利は2018年末までに3.0%に近づくと私は予想する」講演で。 --------



