2016年8月16日(火) 「ドル円水準変わらず」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は小動き。上値が重く101円を割り込む場面もあったが、原油高、株高さらには金利高に支えられ101円20−30銭まで値を戻し、先週末と同水準で取引を終える。
- ユーロドルも値動きは小幅で、夏休み相場の様相。1.12を挟み方向感も見られず。
- 株式市場は反発。ダウは59ドル上昇し、S&P500も最高値を更新。債券市場からの資金流入を指摘する声も。
- 債券相場は反落。資産運用大手のブラック・ロックが長期債のエクスポージャーを減らしたことも影響か。長期金利は1.55%台に上昇。
- 金は3日ぶりに反発。原油価格は続伸し45ドル台を回復。産油国が相場安定策を協議するとの観測が再燃。
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8月NY連銀製造業景気指数 → −4.21
8月NAHB住宅市場指数 → 60
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ドル/円 100.93 〜 101.28 ユーロ/ドル 1.1172 〜 1.1204 ユーロ/円 112.87 〜 113.29 NYダウ +59.58 → 18,636.05ドル GOLD +4.30 → 1,347.50ドル WTI +1.25 → 45.74ドル 米10年国債 +0.044 → 1.558% 本日の注目イベント
- 豪 RBA議事録
- 独 独8月ZEW景況感指数
- 欧 ユーロ圏6月貿易収支
- 英 英7月物価統計
- 米 7月住宅着工件数
- 米 7月建設許可件数
- 米 7月消費者物価指数
- 米 7月鉱工業生産
- 米 ロックハート・アトランタ連銀総裁講演
為替市場はさらに膠着感を強め、昨日のNY市場ではドル円の値幅が35銭、ユーロドルについても32ポイントと、夏休み相場真っ盛りの状況でした。この状態ではさすがに動けず、動いても仕方がないと考える人が多くなり、それがさらに相場を膠着させてしまう。そんなサイクルのようです。今年はリオでオリンピックが開催されており、日本ではさらに高校野球も熱戦を繰り広げていることも影響しているかもしれません。こんな時こそ「休むも相場」と割り切り、英気を養い、9月相場に備えるのも一考です。10銭の利益を狙って30銭損をするのも、こんな状況におきやすいものです。
昨日は東京時間から上値が重く、海外でもその地合いを引き継ぎ101円割れもありましたが、結局同水準で戻って来ました。WTI原油価格が3日連続で1ドルを超える上昇を見せ、約4週間ぶりに45ドル台を回復したことが株価を押し上げました。NYダウとS&P500は揃って最高値を更新しています。
バンク・オブ・アメリカ(BOA)は、資産運用者は米国債よりも株式を選好しており、株式のアクティブ運用ファンドは2008年以降で最も強気になっていると指摘し、これは株式を敬遠し現金を積み上げていた年初のトーンがシフトしていることを示唆していると報じています。(ブルームバーグ)
世界的な低金利の影響から米国債への投資魅力が見直され、米国債にも資金が集まり、利回りは一時1.35%台まで低下しました。ここまで利回りが低下すると株式の配当利回りに妙味が出て、資金がそちらに向ったということです。この現象は日本でも当てはまるはずですが、日本ではそういった状況にはなっていません。10年債利回りはマイナス0.3%まで低下し、株価の平均利回りは2%近くまで上昇しているにも関わらず、日本株は上昇しません。日本の株式市場そのものに対する不信という他ありません。
サンフランシスコ連銀は、金融・財政政策当局に政策運営方法の見直しが必要との提言をしています。政府に財政支援を強化する準備と、金融政策当局には低インフレを目指す政策の撤廃を呼びかけました。これまで続けられてきた非伝統的政策と低インフレ目標では、成長の起爆剤にはならないと指摘しています。ウィリアムズ総裁は、イエレン議長がまだサンフランシスコ連銀総裁だったころ、同氏の政策顧問トップを努めていたこともあり、イエレン議長に極めて近い人物の一人として知られています。
本日も大きな値動きは期待できませんが、油断だけはしないようにしなければいけません。予想レンジは100円70銭〜101円50銭程度を見ています。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 7/13 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「インフレ率が来年中には目標に戻ると確信している」「年内に最大2回の追加利上げが適切になる可能性があり、フェデラルファンド(FF)金利は2018年末までに3.0%に近づくと私は予想する」講演で。 -------- 7/19 IMFチーフ・エコノミスト 「IMFとしては介入は、必要もしくは有効な手段とはみていない」「円相場の状況については無秩序とはみていない」ワシントンでの記者会見で。 -------- 7/19 FOMC声明文 「経済見通しへの短期的なリスクは後退した」「労働力の活用がここ数カ月に一定の増加を見せていることを示している」 -------- 8/1 ダドリー・NY連銀総裁 「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するには時期尚早だ」講演で。 -------- 8/3 エバンス・シカゴ連銀総裁 「年内に1回の利上げが恐らく適切になる可能性があるのではないだろうか」記者会見で。 -------- 8/4 カーニー・BOE総裁 「早期に行動し、経済の不確実性を減らす」量的緩和決定後の記者会見で。 -------- 8/11 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「緩和策を解除する緩やかな軌道、アクセルの踏み込み具合を極めてゆっくりと緩めることが適切だ」ワシントンポストとのインタビューで。 --------



