2016年9月16日(金) 「ドル円神経質な動き止らず」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 8月の小売売上高が予想を下回ったことでドル円は101円92銭まで下落。そこからは反発し102円75銭まで上昇。さらに102円前後まで再び売られるなど、日米の金融会合を控え乱高下が続く。
- ユーロドルは1.12台で推移し、ほぼ変わらず。利下げが見送られたポンドは、対ドルで1.32台半ばまで上昇。
- 株式市場は反発。アップルが上昇を牽引し、原油価格が反発したことでエネルギー株も上昇。ダウは177ドル上昇し、1万8200ドル台を回復。
- 債券相場は経済指標の結果を受け買われたものの、前日とほぼ同水準で引ける。長期金利は1.69%台で小幅に低下。
- 金は反落し1318ドル台に。原油価格は反発。
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8月小売売上高 → −0.3%
新規失業保険申請件数 → 26.0万件
8月生産者物価指数 → 0.0%
9月NY連銀製造業景気指数 → −1.99
8月鉱工業生産 → −0.4%
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ドル/円 101.92 〜 102.75 ユーロ/ドル 1.1226 〜 1.1285 ユーロ/円 114.75 〜 115.44 NYダウ +177.71 → 18,212.48 GOLD −8.10 → 1,318.00 WTI +0.33 → 43.91 米10年国債 −0.007 → 1.691% 本日の注目イベント
- 米 8月消費者物価指数
- 米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
ドル円は引き続き神経質な動きを見せ、前日同様「往って来い」の相場展開でした。8月の小売売上高が軟調だったことから利上げ観測が後退し、ドル円は101円台後半まで売られた後、一転して上昇し102円75銭まで反発しました。そして再び反落に転じ102円前後まで下げています。来週のFOMCでは利上げの可能性は極めて低いものの、軟調な経済指標にはドル売りで反応するところに、足元の相場の神経質さが窺えます。
8月の小売売上高は市場予想を下回り、−0.3%でした。その他の経済指標も鉱工業生産など、概ね低調で、来週のFOMCでの利上げの確率はさらに低下しています。NYからは「予想される金融引き締めのタイミングは12月以降へと押しやられた。ドルへの追い風は吹き止むだろう」との声が聞こえています。(ブルームバーグ)
こうなると、やはり焦点は必然的に日銀の金融会合ということになります。今回の会合で追加緩和を実施するかどうかについては、専門家の間でもほぼ半々です。マイナス金利の深掘りや、国債購入の枠を70−90兆円に拡大するといった政策を決定するのではという見方がある一方、これ以上の追加緩和を行っても効果はないとする見方もあります。気になるのは日本株の動きです。日経平均株価は昨日も大きく下げ、このままでは今日も1万6300円程度まで下げるかもしれません。この動きは、株式市場では「追加緩和なし」を予想し、それを織り込む動きと捉えられなくもありません。
仮に追加緩和が見送られた場合には、やはりドル円が大きく売られ、株価も下落すると見られます。ドル円は再び100円割れを試すことが予想され、足元では100円前後は重要なサポートとして機能していますが、今度この水準を明確に下回ると円高が大きく進む可能性があります。現在100−105円のレンジを形成していますが、一段下げて95−100円の新しいレンジを形成することも予想されます。仮にそのような状況になると、今度は100円がドルの上限として新たなレジスタンスになる可能性があります。
20−21日の日米会合で共に「政策変更見送り」が決定された場合は、そのような展開も想定しておく必要があろうかと思います。もちろん、日米で追加緩和と利上げというサプライズがあれば、ドル円は大きく上昇し、105円を超える可能性もありますが、それは「ビッグ・サプライズ」でしょう。本日は再び下値を試す展開を予想していますが、101円台半ばが抜けるかどうかが注目されます。この水準をしっかり抜けるようだと、ドルがジリジリと下げることも考えられます。予想レンジは101円50銭〜102円50銭程度をみています。
「鍾乳洞」といえば、秋吉台や岩手県の龍泉洞などが有名ですが、東京にもあります。奥多摩にある「日原鍾乳洞」(にっぱらしょうにゅうどう)です。ここが東京都かと思えるほど、山深いところで、交通の便もよくありません。ただ都心から2時間ほどで行ける鍾乳洞は一見の価値があります。まもなく「行楽の秋」、一度訪れてみてはいかがですか?ただ、車で行くにはかなり厳しい道のりだとか。良い連休をお過ごしください・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/1 ダドリー・NY連銀総裁 「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するには時期尚早だ」講演で。 -------- 8/3 エバンス・シカゴ連銀総裁 「年内に1回の利上げが恐らく適切になる可能性があるのではないだろうか」記者会見で。 -------- 8/4 カーニー・BOE総裁 「早期に行動し、経済の不確実性を減らす」量的緩和決定後の記者会見で。 -------- 8/11 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「緩和策を解除する緩やかな軌道、アクセルの踏み込み具合を極めてゆっくりと緩めることが適切だ」ワシントンポストとのインタビューで。 -------- 8/16 ダドリー・NY連銀総裁 「追加利上げが適切となる時期がじわじわと近づいている」「9月利上げもあり得る」FOXテレビとのインタビューで。 ドル円99円台半ばから→100円台半ばまで反発 8/18 グリーンスパン・元FRB議長 「金利は上昇し始めるはずで、そうなった場合は、その速さで我々を驚かせる可能性がある」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/18 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「より早期の利上げ開始が一段と円滑で緩やかな正常化プロセスを可能にするだろう」講演で。 株価が下落し、債券も売られる 8/24 カプラン・ダラス連銀総裁 「労働市場の改善などが続けば、利上げが適切だ。タイミングは明示しないが、利上げの時期は近づいている」日経新聞とのインタビューで。 -------- 8/25 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米経済は完全雇用に近づいており、インフレは当局の目標に向って上昇してる。利上げは正当化されると」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/26 イエレン・FRB議長 「労働市場の堅調さが続いていることや、経済活動とインフレに対する当局の見通しを考慮すると、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠はここ数カ月で強まったと考えられる」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円100円台前半から→101円台後半に 8/30 フィッシャー・FRB副議長 「ぺースを選択することはできるが入ってくるデータに基づいて選ぶことになる」TV番組で。 ドル円102円台前半から→103円台に 9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落 9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。 9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。 9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発



