2016年9月30日(金) 「ドル円101円台後半から反落」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 原油高を背景にドル円は101円84銭まで上昇したが、株価が下げ足を強めると反落。100円84銭まで売られた後、101円台に戻して引ける。
- ユーロドルは1.12台でもみ合い。ユーロ円が反発したことでユーロ買いも見られたが、上昇は続かなかった。
- 株式市場は大幅に反落。引き続きドイツ銀行を巡る懸念が重石となり、ダウは195ドルの大幅安。
- 債券相場は小幅ながら反発。10年債利回りも1.56%台へとやや低下。
- 金は続落。原油価格は続伸し、約1カ月ぶりに48ドル台を回復したが、引けにかけては売られ47ドル台後半で取引を終える。
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4−6月GDP(確定値) → +1.4%
新規失業保険申請件数 → 25.4万件
8月中古住宅販売成約指数 → −2.4%
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ドル/円 100.84 〜 101.84 ユーロ/ドル 1.1197 〜 1.1250 ユーロ/円 113.00 〜 114.17 NYダウ −195.79 → 18,143.45ドル GOLD −2.30 → 1,326.00ドル WTI +0.78 → 47.83ドル 米10年国債 −0.012 → 1.560% 本日の注目イベント
- 日 8月消費者物価指数
- 日 8月鉱工業生産
- 中 中国9月財新製造業PMI
- 欧 ユーロ圏8月失業率
- 欧 ユーロ圏9月消費者物価指数(速報値)
- 英 英4−6月期GDP(確定値)
- 米 8月個人所得
- 米 8月個人支出
- 米 8月PCEコアデフレーター
- 米 9月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)
- 加 カナダ7月期GDP
前日のNY市場では「OPEC減産合意」のニュースのわりにはドルが買われず、やや違和感を覚えていましたが、その影響は昨日の東京市場で見られました。101円台を回復したドル円は株価の上昇という好材料もあり、101円75銭近辺まで上昇しました。NY市場でもその流れが続き、101円84銭まで買われる局面もありましたが、そこから1円も落とされる荒っぽい動きです。
レンジ内で推移しながらも神経質に動くドル円の背景の一つがNY株式市場のボラティリティーの高さです。今週に入りNYダウは連日100ドル以上の上げ下げを繰り返しており、昨日は200ドルに迫る下げでドル円を押し下げています。1万8600ドル台の高値を記録してからここしばらくは調整局面が続き、「買われ過ぎ」なのか「単なる調整」なのか、難しい判断になります。幸い原油価格が安定していることが救いで、WTI原油価格が45−50ドルの範囲で推移しているのであれば、株価の大崩れはないと見ています。
むしろ懸念材料は欧州の銀行不安です。昨日もドイツ銀行を巡る懸念は収まらず、ドイツ銀行の一部顧客が同行へのエクスポージャーを減らしているとの一部報道が手がかりで、株が売られ、安全資産の債券が買われています。またこれが、ドル円が101円台後半から売られた理由の一つにもなっています。ブルームバーグによると、同行株式のオプション取引高は過去最高に膨らんでいると伝えています。
今回も100円割れを回避し、101円台後半まで値を戻したドル円ですが、依然として上値の重さは変わりません。日足チャートでは「抵抗帯」である雲が徐々に下がって来ており、現在では103円台後半までドル円が上昇すれば明確な「上抜け」が完成します。当然ですがその水準にはストップロスのドル買い注文も相当あると推測されます。そのストップが執行されるような状況になれるのかどうかが焦点です。100円を再び割り込むのか、あるいは上記ストップを付けに行くのか、勝負は来月に持ち越されますが、現時点でも微妙な水準にいるだけに予断は許しません。
本日はPCEコアデフレーターとシカゴ購買部協会景況指数が注目されます。特にコアデフレーターが上振れすると利上げ観測が高まりドル高に振れることも予想されます。市場予想は前年比1.7%の上昇を予想しています。本日のドル円レンジは100円50銭〜101円50銭程度を予想しますが、100円台ではどの水準で下げ止まるのかを見たいと思います。
今日で9月も終わります。今月は異常に雨の多かった月でした。いよいよ本格的な秋の到来です。本日の関東地方は、一歩早く「さわやかな秋」を満喫できそうです。ただそれも「1日限定」だそうです。良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/1 ダドリー・NY連銀総裁 「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するには時期尚早だ」講演で。 -------- 8/3 エバンス・シカゴ連銀総裁 「年内に1回の利上げが恐らく適切になる可能性があるのではないだろうか」記者会見で。 -------- 8/4 カーニー・BOE総裁 「早期に行動し、経済の不確実性を減らす」量的緩和決定後の記者会見で。 -------- 8/11 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「緩和策を解除する緩やかな軌道、アクセルの踏み込み具合を極めてゆっくりと緩めることが適切だ」ワシントンポストとのインタビューで。 -------- 8/16 ダドリー・NY連銀総裁 「追加利上げが適切となる時期がじわじわと近づいている」「9月利上げもあり得る」FOXテレビとのインタビューで。 ドル円99円台半ばから→100円台半ばまで反発 8/18 グリーンスパン・元FRB議長 「金利は上昇し始めるはずで、そうなった場合は、その速さで我々を驚かせる可能性がある」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/18 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「より早期の利上げ開始が一段と円滑で緩やかな正常化プロセスを可能にするだろう」講演で。 株価が下落し、債券も売られる 8/24 カプラン・ダラス連銀総裁 「労働市場の改善などが続けば、利上げが適切だ。タイミングは明示しないが、利上げの時期は近づいている」日経新聞とのインタビューで。 -------- 8/25 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米経済は完全雇用に近づいており、インフレは当局の目標に向って上昇してる。利上げは正当化されると」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/26 イエレン・FRB議長 「労働市場の堅調さが続いていることや、経済活動とインフレに対する当局の見通しを考慮すると、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠はここ数カ月で強まったと考えられる」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円100円台前半から→101円台後半に 8/30 フィッシャー・FRB副議長 「ぺースを選択することはできるが入ってくるデータに基づいて選ぶことになる」TV番組で。 ドル円102円台前半から→103円台に 9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落 9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。 9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。 9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発 9/23 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」講演で。 -------- 9/28 イエレン・FRB議長 「利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはない」下院で証言で。 --------



