2016年10月3日(月) 「ドイツ銀問題ややリスク後退」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- 101円前後で取引が始まったドル円は、ドイツ銀行の株価が急反発したことから安心感が広がりドルが上昇。101円45銭の高値を付け、25−35銭で引ける。
- ユーロドルは引き続き1.12を挟んでもみ合い。
- 株式市場は大幅に反発。米司法省とドイツ銀行が当初よりも低い制裁金で合意するとの憶測が広がり株価が上昇。ダウは164ドル上昇し、他の主要指数も揃って反発。
- 債券相場もリスク回避ムードが後退し反落。長期金利は1.59%台へと上昇。
- 金は続落し1317ドルに。原油は小幅に買われ48ドル台を回復。
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8月個人所得 → +0.2%
8月個人支出 → 0.0%
8月PCEコアデフレーター → +1.7%
9月シカゴ購買部協会景気指数 → 54.2
9月ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値) → 91.2
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ドル/円 101.13 〜 101.45 ユーロ/ドル 1.1154 〜 1.1251 ユーロ/円 112.93 〜 113.97 NYダウ +164.70 → 18,308.15ドル GOLD −8.90 → 1,317.00ドル WTI +0.41 → 48.24ドル 米10年国債 +0.034 → 1.594% 本日の注目イベント
- 日 9月日銀短観
- 欧 ユーロ圏9月製造業PMI(改定値)
- 英 英9月製造業PMI
- 米 9月ISM製造業景況指数
ドル円は101円を中心に上下80銭くらいのレンジをさまよっている様です。売り買いとも決定的な材料が見つけられず、比較的長いもみ合いが続いています。この日のNY市場では、懸念されていたドイツ銀行の住宅ローン担保証券(RMBS)問題で、当初見込みよりも低い制裁金で米司法省との合意が近いとの報道に反応し、NY株式市場が急反発し、リスクオフモードが後退。ドル円も101円台半ばまで買い戻されています。
市場は米利上げ時期を材料にしにくくなっており、日銀の量から金利への政策変更も不透明なことから、何か他の材料を探している状況です。ドルの上値が重い中、100円台前半ではドルも底堅さを見せ、上下ともどちらか一方には動きにくい展開です。7月末以降、ほぼ100−104円の狭いレンジが続いており、市場参加者も徐々にストレスを感じ始めているのではないでしょうか。
今週は5日(水)にADP雇用者数が発表になり、7日(金)には雇用統計が出ます。今週はひょっとしたら上記レンジをどちらかに抜ける可能性に期待したいと思います。現在17万5000人程度と予想されている9月のNFPですが、これが仮に20万人を大きく超えても、年内2回の利上げにはつながらないでしょう。11月のFOMC開催日程が、大統領選に極めて近いからです。一方、NFPが10万人程度ということになると、12月利上げも危ぶまれることにもなりかねません。
このように考えると、まだ、ドル下落の方がリスクは高いと言えそうです。もっとも材料はそれだけではありません。今月は9日(日)にクリントン氏とトランプ氏の第2回テレビ討論が行われます。第1回の討論会では、終始冷静なクリントン氏に軍配が上がったイメージでしたが、今度は起死回生をはかるトランプ氏が歯に衣着せぬ発言を復活させるのではないかとの見方もあります。その結果によっては、翌10日、月曜日の為替に影響が出る可能性があります。10日は日本の祝日にあたり、東京市場は休場です。市場参加者が極端に減少する11日早朝には注意が必要です。
本日は日本株もやや堅調に推移しそうです。予想レンジは100円80銭〜101円80銭程度を見たいと思います。朝方発表の日銀短観の内容にも注意したいところです。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 8/1 ダドリー・NY連銀総裁 「年内の追加金融引き締めの可能性を排除するには時期尚早だ」講演で。 -------- 8/3 エバンス・シカゴ連銀総裁 「年内に1回の利上げが恐らく適切になる可能性があるのではないだろうか」記者会見で。 -------- 8/4 カーニー・BOE総裁 「早期に行動し、経済の不確実性を減らす」量的緩和決定後の記者会見で。 -------- 8/11 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「緩和策を解除する緩やかな軌道、アクセルの踏み込み具合を極めてゆっくりと緩めることが適切だ」ワシントンポストとのインタビューで。 -------- 8/16 ダドリー・NY連銀総裁 「追加利上げが適切となる時期がじわじわと近づいている」「9月利上げもあり得る」FOXテレビとのインタビューで。 ドル円99円台半ばから→100円台半ばまで反発 8/18 グリーンスパン・元FRB議長 「金利は上昇し始めるはずで、そうなった場合は、その速さで我々を驚かせる可能性がある」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/18 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「より早期の利上げ開始が一段と円滑で緩やかな正常化プロセスを可能にするだろう」講演で。 株価が下落し、債券も売られる 8/24 カプラン・ダラス連銀総裁 「労働市場の改善などが続けば、利上げが適切だ。タイミングは明示しないが、利上げの時期は近づいている」日経新聞とのインタビューで。 -------- 8/25 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁 「米経済は完全雇用に近づいており、インフレは当局の目標に向って上昇してる。利上げは正当化されると」ブルームバーグとのインタビューで。 -------- 8/26 イエレン・FRB議長 「労働市場の堅調さが続いていることや、経済活動とインフレに対する当局の見通しを考慮すると、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの論拠はここ数カ月で強まったと考えられる」ジャクソンホールでの講演で。 ドル円100円台前半から→101円台後半に 8/30 フィッシャー・FRB副議長 「ぺースを選択することはできるが入ってくるデータに基づいて選ぶことになる」TV番組で。 ドル円102円台前半から→103円台に 9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落 9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。 9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。 9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発 9/23 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」講演で。 -------- 9/28 イエレン・FRB議長 「利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはない」下院で証言で。 --------



