今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2016年10月4日(火) 「ドル円小動きながらも堅調」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は小幅な値動きながら堅調に推移。ISM製造業景況指数が市場予想を大きく上回ったことから、利上げに追い風となり101円66銭までドル高が進む。
  • ユーロドルは1.12台にしっかり乗せたものの小動き。1.12台前半から半ばで推移。
  • 株式市場は反落。ISM製造業景況指数が上昇したことで利上げに対する警戒感が広がり、ダウは54ドル下げ、他の主要指数も揃って下げる。
  • 債券相場は続落。利上げ観測が強まったことで売られ、長期金利は1.62%台まで上昇。
  • 金は続落。原油価格は続伸し、一時は49ドル台に乗せる場面も。引け値は48ドル81セント。

    *********************
    9月ISM製造業景況指数 → 51.5
    *********************
    ドル/円 101.31 〜 101.66
    ユーロ/ドル 1.1205 〜 1.1240
    ユーロ/円 113.61 〜 114.01
    NYダウ −54.30 → 18,253.85ドル
    GOLD −4.40 → 1,312.70ドル
    WTI +0.57 → 48.81ドル
    米10年国債 +0.028 → 1.622%

    本日の注目イベント

    • 豪 RBA、キャッシュターゲット
    • 豪 豪9月住宅建設許可
    • 日 9月マネタリーベース
    • 日 9月消費動向調査
    • 欧 ユーロ圏8月生産者物価指数
    • 米 ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演
    • 米 エバンス・シカゴ連銀総裁講演

    昨日のNY市場でもドル円は動意がなく、値幅も35銭程度でした。101円台でもみ合いが続くというよりも、市場参加者は「動かない」と決めこんでいるような雰囲気です。もっとも、これはドル円に限らずユーロドルはもっとその傾向が顕著で、日経平均は1万6000円台で、さらにNYダウも1万8000ドル台で、いずれも一進一退が続いています。

    この中でもどれかが一方向へ大きく値を飛ばせば、その影響から動意をみせることもありそうですが、なかなかきっかけが掴めない状況です。今週は特に週末に雇用統計を控えていることもあり、よりその傾向が強いと思われます。

    NY市場では9月のISM製造業景況指数が発表され、事前予想の「50.4」に対して「51.5」と良好でした。この指数は「50」が分岐点で、「50」を上回れば好調とされていますが、前月は「49.4」でした。項目別でも生産は「52.8」と、前月の「49.6」から大幅に伸びています。また雇用も拡大が続いていることを示していました。この指標を受けて利上げ観測はやや高まっていますが、それでも市場が予想する12月の利上げ確率は60%程度です。

    9月のFOMCで利上げを主張した三人のうちの一人であるクリーブランド連銀のメスター総裁は、米経済に利上げの機が熟していると述べ、米大統領選に近い日程ではあるものの、11月のFOMCも「ライブ」の会合とみるべきだとの見解を改めて示しました。メスター総裁は、米国の成長率は2016年後半に上向き、インフレ率は向こう数年かけて当局の目標とする2%に向うと予想しているとも述べています。(ブルームバーグ)

    本日も材料的には動かすものがないため、緩慢な相場が予想されます。レンジは101円20銭〜102円20銭程度でしょうか。102円台に乗せる力があれば、新たな動きが出てくる可能性もあります。102円50銭以上には、徐々にストップの買いも入り始めているとの情報もあります。

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落
    9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。
    9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。
    9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発
    9/23 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」講演で。 --------
    9/28 イエレン・FRB議長 「利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはない」下院で証言で。 --------
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和