2016年10月7日(金) 「ドル円続伸し104円台に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は続伸し104円台に。原油価格が50ドル台に乗せ、長期金利も上昇。失業保険申請件数の減少も本日の雇用統計への期待につながり、104円17銭までドル高が進む。
- ドル高が進んだことでユーロは緩やかに下落。1.1140まで売られたが勢いは見られず。
- 株式市場は小幅に反落。朝方はプラスで推移したものの、利上げへの警戒感からダウは12ドル安で取引を終える。
- 債券相場は5日続落。利上げ観測が重石となり売りが優勢に。長期金利は1.73%台まで上昇。
- 金は売られ1253ドル台に。原油は在庫の減少に加え、大型ハリケーン「マシュー」の影響もあり50ドルの大台に乗せる。
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新規失業保険申請件数 → 24.9万件
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ドル/円 103.65 〜 104.17 ユーロ/ドル 1.1140 〜 1.1189 ユーロ/円 115.90 〜 116.28 NYダウ −12.53 → 18,268.50ドル GOLD −15.60 → 1,253.00ドル WTI +0.61 → 50.44ドル 米10年国債 +0.035 → 1.737% 本日の注目イベント
- 日 8月景気動向指数
- 中 中国 9月外貨準備高
- 独 独8月鉱工業生産
- 英 英8月鉱工業生産
- 英 英8月貿易収支
- 米 9月雇用統計
- 米 8月消費者信用残高
- 米 IMF・世銀年次総会
- 米 フィッシャー・FRB副議長講演
- 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
- 米 ジョージ・カンザスシティー連銀総裁講演
- 米 ブレイナード・FRB理事講演
- 加 カナダ9月失業率
ドル円はついに104円台まで上昇しました。昨日のこの欄でも述べた様に、ドル買い条件が揃ってきた上に、昨日は新規失業保険申請件数が25万件を割り込み、24万9000件と、1973年以来の低水準を記録したことで、本日の雇用統計が上振れするとの観測につながり、ドルを押し上げています。
ドル円が104円17銭まで買われたことで、「日足」チャートでは「雲抜け」が完成しています。これは昨年12月24日に雲を下抜けして以来、実に10カ月ぶりのこととなり、目先のトレンドが転換した可能性があります。厳密に言えば、まだ「遅行スパン」が雲の下限にあるため、この先ドルの上昇を止められる可能性も残っていますが、本日の雇用統計次第ではここも抜ける可能性があります。
こうなると、105円が最も近いレジスタンスになろうかと思いますが、その前に120日移動平均線が104円50銭手前にあります。従って、104円の半ばから105円が重要な「抵抗帯」と言うことになります。本日の雇用統計でこの水準をしっかりとクリアできれば、100円前後が目先の底値だったと言えるでしょう。
ドルにとって好条件が揃ってきたため、利上げ観測が高まり、ドル円を押し上げていますが、それでも12月の利上げ確率はブルームバーグが伝えるところでは64%程度です。12月に利上げしても、これで「年内1回」ということになり、当初4回見込まれていた利上げ回数からは大きくは減少したことになります。ここからは2017年に何回利上げできるのかということが、徐々に焦点になって来ると思われます。来年は3回程度の利上げができるということになれば、ドル円も年末から来年にかけて110円を試す展開も予想されます。
本日の雇用統計では、NFPは17.5万人が見込まれていますが、これまでの経済指標の結果を見ると、仮に予想から外れたとしてもそれは、下方ではなく上方の可能性が高いと見られます。上でも述べたように、ここで105円を突破できるかどうかが焦点の一つです。
来週月曜日は祝日のため、東京市場はお休みです。注意したいのは9日(日曜日)に大統領候補の第2回テレビ討論会が開催されることです。トランプ氏が起死回生の攻撃に出て、「トランプ氏優勢」になるようだと株価が下げ、ドルが売られることも考えられます。「週末」だけではなく、「週明け」にも注意が必要です。予想レンジはやや広めに、103円30銭〜104円80銭程度とします。
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北海道では既に初雪も観察され、紅葉も見られるようです。今年は沖縄、九州地方や、東北から北海道にかけては台風による被害が甚大で、関東地方は珍しくほとんど被害にあっていません。気温の上昇が台風の進路にも影響しているようです。
良い週末を・・・・・。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落 9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。 9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。 9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発 9/23 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」講演で。 -------- 9/28 イエレン・FRB議長 「利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはない」下院で証言で。 -------- 10/4 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点で政策金利を1.5%以上にしておくべきだろう」講演で。 ドル円102円台後半に。株式と債券が下落し、長期金利は上昇。 10/5 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金利をもっと急速に引き上げる強い論拠がある」」講演で。 ドル円103円台半ばまで上昇。 10/5 エバンス・シカゴ連銀総裁 「11月にも利上げはあり得る」講演で。 ドル高に振れる。



