2016年11月1日(火) 「ドル円105円を挟んでもみ合い」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は底堅い動きをみせ再び105円台まで上昇したが、クリントン氏の私用メール問題が重石となり104円台へ反落。104円77銭まで下落し安値圏で引ける。
- ユーロドルは1.09台で小動き。ユーロ圏のGDPもプラスだったことで、1.0983まで買われたが上値は限定的だった
- 株式市場は続落。M&Aの動きが好感されたが、原油価格が1カ月ぶりに47ドル台を割り込んだことでダウは3日続落。
- 債券相場は3日続伸。この日は特に材料はなかったが、経済指標の悪化に買い物が優勢となった。
- 金は反落。原油価格はOPECの生産調整が難航するとの見方から大幅に続落。
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9月個人所得 → +0.3%
9月個人支出 → +0.5%
9月PCEコアデフレーター → +1.7%
10月シカゴ購買部協会景気指数 → 50.6
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ドル/円 104.77 〜 105.23 ユーロ/ドル 1.0936 〜 1.0983 ユーロ/円 114.84 〜 115.26 NYダウ −18.77 → 18,142.42ドル GOLD −3.70 → 1,273.10ドル WTI −1.84 → 46.86ドル 米10年国債 −0.021 → 1.825% 本日の注目イベント
- 豪 RBA、キャッシュターゲット
- 日 日銀金融政策決定会合
- 日 黒田日銀総裁記者会見
- 中 中国 10月製造業PMI
- 中 中国 10月非製造業PMI
- 中 中国 10財新製造業PMI
- 英 英10月製造業PMI
- 米 10月ISM製造業景況指数
- 米 企業決算 → ファイザー
ドル円は昨日の東京タイムでは底堅い動きを見せながらも上値の重い展開でしたが、NY市場では再び105円台を回復し、105円23銭までドルが買われました。ただそれでも先週末に突然降ってわいたようなクリントン氏の私的メール問題がどのような進展を見せるのか不透明なことから上値は限られ、結局元の水準に押し戻されています。
今週は日米で金融政策会合があり、さらに週末には恒例の雇用統計もあり、注目材料は多くありますが、何といってもクリントン氏の私的メール問題について、FBIがどのような捜査を進めるのかが最も重要な材料かと思います。捜査の進展次第ではクリントン氏の支持率が急速に低下し、その分トランプ氏が支持を伸ばし、もし、トランプ大統領が誕生したら、金融市場は混乱し、12月の利上げさえ見送られる可能性もあるからです。
この問題を巡っては司法省の高官が不快感を表しましたが、今朝の情報では司法省の次官補が「われわれは司法省がFBIと今後も密接に協力し、必要なすべての手段を投じ、できるだけ迅速に適切な措置を取ることを保障する」との内容の書簡を議会に送付したようです。またホワイトハウスも、FBI長官が選挙に介入したとは認識していないとのコメントを発表しています。現時点ではこの捜査がどの程度クリントン氏に不利に働くかは不明ですが、直近の調査によると、両氏の差は僅か3ポイントに縮小しているようです。
105円台半ばまでドル高が進みましたが、これは12月利上げを織り込んだ動きと言えます。投機筋もドルショートの買い戻しに動き、これがドル円を押し上げました。足元では105円を挟んでもみ合っていますが、今後さらにドルが上昇して107円方向に向うのか、それとも週末の雇用統計の結果や、上記クリントン氏のメール問題をきっかけにドルが再び102円方向に下げるのかここは非常に重要な岐路にいると思います。ここから明確な方向感が出ればそれは、年末の相場水準を示唆することになる可能性があるからです。
本日は日本株もやや軟調な動きが予想されます。目先は104円50銭を割り込むのかどうかに注目し、この水準をしっかり割り込むようだと、海外市場にかけては104円を割り込むことも予想されます。104円を割り込むと約1週間ぶりの水準となりますが、予想レンジは104円30銭〜105円30銭程度とします。
What's going on?
「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 9/5 黒田・日銀総裁 「量、質、金利の部分で拡大は十分可能」講演で。 ドル円103円台後半から103円台半ばへ下落 9/8 ドラギ・ECB総裁 「行動する決定を正当化できるほど重大な変化はなかったというのが当局の判断だ」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.12台から1.13台へ。ドル円は101円台半ばから102円60銭まで上昇。 9/9 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかなペースで緩和解除を続けなければ、この回復局面は長くなるよりむしろ短くなる可能性がある」講演で。 NYダウ394ドル下落し、長期金利は上昇。ドルも売られる。 9/12 ブレイナード・FRB理事 「先制的に政策を引き締める論拠は弱まっている」講演で。 ドル円下落。NYダウは急反発 9/23 ローゼングレン・ブストン連銀総裁 「緩やかで段階的な引き締めを今開始すべきだと考えている。今それをしなければ回復の期間の長さや持続性をより大きなリスクにさらすと懸念するからだ」講演で。 -------- 9/28 イエレン・FRB議長 「利上げにはあらかじめ決まったタイムテーブルはない」下院で証言で。 -------- 10/4 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点で政策金利を1.5%以上にしておくべきだろう」講演で。 ドル円102円台後半に。株式と債券が下落し、長期金利は上昇。 10/5 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金利をもっと急速に引き上げる強い論拠がある」」講演で。 ドル円103円台半ばまで上昇。 10/5 エバンス・シカゴ連銀総裁 「11月にも利上げはあり得る」講演で。 ドル高に振れる。 10/14 ダドリー・NY連銀総裁 「われわれはやがてやって来る金融引き締めの時に向って極めてゆっくりと動いている」WSJ紙で。 -------- 10/20 ドラギ・ECB総裁 「債券購入を唐突に終了する可能性は低いと思う」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.1040から1.09台前半まで下落。 10/21 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「米経済のこれまでの推移と今後の動向を踏まえると、年1回の利上げは理にかなっており、来年に複数回の利上げを実施することも妥当だ」講演で。 -------- 10/24 ブラード・セントルイス連銀総裁 (利下げは)「12月会合が最も可能性の高い時となる」記者団に。 --------



