今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2008年12月18日(木)


おはようございます。


史上最大規模の詐欺事件!

驚きました。米ナスダックストックマーケット元会長バーナード。マドフによる

巨額詐欺事件が明るみにでました。

いわゆるヘッジ・ファンドで、顧客に説明していた利回りは概ね10%を超え、

市場環境が悪くても二桁近い水準を維持していたそうです。

世の中に「おいしい話」は無いはずなのに、このファンドに投資していたのは

BNPパリバやスペインのサンタンデールなど欧州のビッグネームと日本の大手

生損保です。

本来なら、彼ら自身が「有能な機関投資」のはずなのに、おいしい話に

引っかかっていたようです。

リスクには一番敏感な人たちのはずですが・・・。

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • ドル円は連日、円の高値を更新しており、この日も87円13円まで続伸。
  • ドル反発のきっかけをつかめないまま、ドルはじりじり売られる展開が続いています。
  • 87円前半では中川財務大臣の介入を示唆する発言も伝わりましたが、ドル反発の 勢いは無く、ドル安を嫌気したNYダウは100ドルほど下落。
  • モルガン・スタンレーの9−11月期決算は22.9億ドル(約2000億円)の 最終赤字と発表され、市場予想を上回る赤字幅に、金融機関の収益回復が依然不透明との 連想からドル下落に拍車。
  • ドルは円だけではなく、ユーロに対しても売られ、9月末以来の1.44台をつけました。

ドル/円87.13 〜 88.58
ユーロ/円124.21 〜 126.78
NYダウ−99.80 → 8,824.34ドル
GOLD+25.80 → 868.50ドル
WTI−3.54 → 40.06ドル
米10年国債−0.078 → 2.193%


本日の注目点

  • 日   日銀金融政策決定会合(19日まで)
  • 米   12月フィラデルフィア連銀景況指数
  • 米   11月景気先行指数       

ドルの反発力は弱く、じりじりと、しかも、静かに年初来安値を更新し続けています。

実質ゼロ金利政策を決断したFRBにとって残された効果的な政策は限られており、

金融緩和策は当分続くとの見方が支配的です。

これまで、ドルは円に対してのみ売られていたものが、全通貨に対しても弱含んでいる

ことも、市場参加者をドル売りに傾ける背景にもなっているようです。


昨日のNY市場では財務相による介入の噂もあったようですが、85円前後では

その可能性は十分あると観ています。

問題は、介入をきっかけにドルがどこまで反発するかということです。

かつて、日銀の介入が出ると「おばけが出た」と言われたものです。

それは、市場参加者に気ずかれないように「そ〜と」出ることと、

「怖いのは最初だけで、すぐに慣れる」という意味も含まれていました。

その日銀の金融政策決定会合が今日から行われ、明日の午後には政策金利に関する

発表があります。

個人的には以下の理由で0.2%の引き下げを行うと予想しています。

(1)先日発表された短観が予想以上に悪化しており、日本の実体経済は更に悪化する見通し。

(2)FRBが思い切った利下げに踏み切り、環境的には日本も下げやすい。

(3)日米金利差から円高が進んでいる面もあり、どこかでその流れを断ち切る必要がある。


昨日事業計画の見直しを発表したホンダの福井社長の顔からは「現在の経営環境は、一企業

としては如何ともしがたい。」という思いがにじみ出ていました。

ドル円は85円台が視野に入ってきており、上述のように円高の勢いが加速した場合には

市場介入も十分考えられるレベルです、突っ込みすぎに注意しつつ戻り売りの

スタンス維持かと思います。

ユーロ円については125円から上にはかなり厚い雲もあり、一旦は手放す水準を探す

べきでしょう。

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What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で 「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。
為替はさまざま事が原因で動きます。
その動いた要因を確認する意味で 「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時 発言者 内容 市場への影響
12/4 トリシェ ECB総裁 「金融市場そして経済の動きを注意深く見守る。」「(経済の)下振れリスクがある。」利下げ後の記者会見で -----
12/7 オバマ次期大統領 「雇用が記録的に減っている時に、自動車産業が崩壊するのは受け入れられない。」シカゴでの記者会見で。 NYダウ大幅上昇。 /td>
12/12 ホワイトハウスペリーノ報道官 「金融安定化法の活用も検討する。」 アジアで88円10銭を記録したドル円は91円台まで上昇。

※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものでは、ございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。 本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和