今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2016年11月25日(金) 「ドル円の上昇止まらず」

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • 東京市場では113円には届かなかったドル円は、欧州市場に入るとあっさり113円台に乗せ、113円53銭まで続伸。その後はNY市場が休場のため小動きに。
  • ユーロドルは1.05台でもみ合い。ドル円ほどの動意は見せず、1.0518までユーロ売りが進んだが1.05台は維持。ユーロ円は119円台後半まで続伸。
    ドル/円 112.74 〜 113.53
    ユーロ/ドル 1.0518 〜 1.0586
    ユーロ/円 119.20 〜 119.76
    NYダウ  ----- → 19,083.18ドル
    GOLD  ----- → 1,189.30ドル
    WTI  ----- → 47.96ドル
    米10年国債  ----- → 2.350%

    本日の注目イベント

    • 日 10月消費者物価指数
    • 米 ブラックフライデー(株式、債券は短縮取引)
    • 英 英7−9月期GDP(改定値)

    今回の急激なドル高は海外市場主導のため、海外で大台替えがあっても、東京市場ではドルの上値が重く高値更新はならないものの、その後再び海外市場に入ると、あっさりと大台を替えて戻ってくる。そんな展開が続いています。

    昨日も同じような動きで、日経平均株価の上昇に伴い112円台後半までドルが買われたものの113円には届かず、上値の重さを意識する展開でした。しかし欧州時間になると、あっさりと113円台に乗せ、瞬く間に113円台半ばまで上昇しました。ストップロスを巻き込んでの動きと思われますが、昨日もこの欄で述べた様に、「押し目のない」相場展開で、なかなかこの流れに乗り切れない状況かと思われます。

    今朝の経済紙では、株式市場でも同じような動きになっていて機関投資家もこの流れに乗れていないとの記事がありましたが、どちらも高値警戒感がちらつき、「この水準で買うのは・・・・」といった意識が、流れに乗れない最大の理由のようです。

    ブルームバーグがまとめたフェデラルファンド(FF)金利先物市場の動向が示す12月の利上げ確率は、ついに100%まで来ました。この結果、最早12月利上げは材料になりません。市場は、2017年度中に何回利上げがあるのかに関心が移っています。これに関しても、既に来年6月末までの追加利上げの確率は60%を超えています。また一部には「2017年度中に利上げは3回ある」といった見方もあるようです。利上げ回数がタカ派的になると、債券市場では国債に売り圧力がかかり、長期金利の上昇につながります。このように考えると、これも将来の一つのドル高要因と考えられます。

    ドル円も株価もかなり急激な上昇傾向を強めている状況ですが、本日もドル高を材料に堅調な株価が予想されます。もちろん、いつ反対の動きがあってもおかしくはありませんが、昨日も述べた通りなかなか「押し目」がありません。予想レンジは112円70銭〜113円70銭程度とみていますが、トランプ氏の言動次第では、どちらにも大きく値を飛ばす可能性があることは言うまでもありません。


    本日、米国では「ブラックフライデー」です。株価の上昇による資産効果と減税期待もあることから、相当な売上が予想されます。これも小売売上高の増加につながりドル高要因です。良い週末を・・・・・。

    私が長年開催しているセミナーを通して発見した、初心者が陥りやすい間違えや、理解しにくいことなどを分かりやすくまとめた、一冊の本が出版されました。
    より多くの投資家の方々にFXで成功してもらいたい!そんな思いを込めて書かせていただきました。セミナーに参加された方も、そうでない方もぜひ一度読んでみてください。

    ●タイトル:チャートがしっかり読めるようになるFX入門 ●出版社: 翔泳社
    ●著者:佐藤正和 ●160ページフルカラー ●定価:1,300円+税

    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    10/4 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「現時点で政策金利を1.5%以上にしておくべきだろう」講演で。 ドル円102円台後半に。株式と債券が下落し、長期金利は上昇。
    10/5 ラッカー・リッチモンド連銀総裁 「金利をもっと急速に引き上げる強い論拠がある」」講演で。 ドル円103円台半ばまで上昇。
    10/5 エバンス・シカゴ連銀総裁 「11月にも利上げはあり得る」講演で。 ドル高に振れる。
    10/14 ダドリー・NY連銀総裁 「われわれはやがてやって来る金融引き締めの時に向って極めてゆっくりと動いている」WSJ紙で。 --------
    10/20 ドラギ・ECB総裁 「債券購入を唐突に終了する可能性は低いと思う」理事会後の記者会見で。 ユーロドル1.1040から1.09台前半まで下落。
    10/21 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「米経済のこれまでの推移と今後の動向を踏まえると、年1回の利上げは理にかなっており、来年に複数回の利上げを実施することも妥当だ」講演で。 --------
    10/24 ブラード・セントルイス連銀総裁 (利下げは)「12月会合が最も可能性の高い時となる」記者団に。 --------
    11/3 オバマ・大統領 「私たちには、結果についてほのめかしたり、不完全な情報に基づいて捜査をしたりしない規範がある」米ニュースサイトのインタビューで。 --------
    11/4 フィッシャー・FRB副議長 「最近のデータを見ると、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げの論拠が一段と強まったというのがわれわれの見立てだ」講演で。 --------
※尚、このサイトは情報提供を目的としており、投資勧誘を目的とするものではございません。投資の最終判断はご自身でなさるようお願い致します。本サイトの情報により皆様に生じたいかなる損害については弊社及び執筆者には一切の責任を負いかねます。

外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和