2016年12月6日(火) 「イタリア国民投票の影響限定的」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- イタリア国民投票の結果を受け、朝方のオセアニア市場ではドル売りが進んだものの、その後の影響は限定的。ドル円はNY市場では114円台に乗せ114円77銭近辺まで上昇した後、1円ほど反落する。
- ユーロドルは国民投票の結果を受け、レンツィ首相の辞任が伝えらたことで1.05台前半まで売られたが、海外では想定内との見方から1.0797まで急反発。
- イタリアリスクが短時間で収まったことで、株は上昇。ダウは45ドル上昇し最高値を更新。他の主要指数も揃って上昇。
- 債券相場は反落。欧州リスクが限定的だったことで、安全資産の債券は売られる。
- 金は反落。原油価格は小幅ながら続伸し、1年4カ月ぶりの高値をつける。OPECが10日に開催する会合に、非加盟14カ国を招待したことが好感された。
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11月労働市場情勢指数(LMCI) → +1.5
11月ISM非製造業景況指数 → 57.2
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ドル/円 113.17 〜 114.77 ユーロ/ドル 1.0685 〜 1.0797 ユーロ/円 122.02 〜 123.19 NYダウ +45.82 → 19,216.24ドル GOLD −1.31 → 1,176.50ドル WTI +0.11 → 51.79ドル 米10年国債 +0.015 → 2.398% 本日の注目イベント
- 豪 RBA、キャッシュターゲット
- 欧 ユーロ圏7−9月期GDP(確定値)
- 米 10月貿易収支
- 米 労働生産性(7−9月、確定値)
- 加 カナダ10月貿易収支
昨日早朝のラリーは結局短時間に終り、その後の値動きは11月9日の米大統領選直後に似た動きでした。東京時間には株価も下落し上値の重い展開でしたが、海外市場ではレンツィ首相の辞任も想定内という見方からユーロが買い戻され、ドル円も大きく上昇しました。
NY市場ではWTI原油価格が続伸し、株価も上昇。発表されたISM非製造業景況指数は大きく予想を上回り、ダウが再び最高値を更新するなど、「リスクオン」が継続したことから、ドル円は114円77銭までドル高が進みました。ただこの水準は先週も記録しており、今回で3回目でしたが、115円には届かず反落しています。前回と同様に、今回もドルの高値から1円ほどの下落があり、目先この辺りで上値の「壁」を形成しつつあり、115円という大台が意識されているものと思われます。
昨日のイタリアとオーストリアの選挙で、当面の政治的イベントは終り、これを乗り越えたことで、「材料出尽くし」と観る向きもあります。6月のイギリスの国民投票に始まった政治的リスクは、来年1月のトランプ新大統領就任まではありません。重要イベントとしては、今月14日のFOMCを残すのみで、こちらも利上げが実施される可能性は極めて高く、順当に行けば大きな材料にはなりにくいと思われます。
このように考えると、年内はやや材料不足の状況が続き、考えようによってはトランプ氏そのものが最大のリスクになると言ってもいいと思います。大統領選に勝利して以来、これまでの暴言を封印してきたトランプ氏ですが、重要閣僚の人選も終え、そろそろ余裕が出てきたころかもしれません。本来の「歯に衣着せぬ」発言が最大のリスクになることは十分考えられます。
トランプラリーは依然として継続されているとは思いますが、上記115円が目先の「壁」とすれば、この先112−115円のレンジ内で動くと予想できますが、115円が堅いのか、それともドルが底堅いのか見方の分かれるところです。今後は連日最高値を更新している米国株と、それに引っ張られる形で上昇してきた日本株の動きにも注意です。経済紙によると、出遅れていた日本株にも長期資金が流入してきたとの記事もありますが、このまま足元の為替レートが続けば、2017年3期決算では上方修正を行う企業も多くなろうと思います。予想レンジは113円30銭〜114円50銭程度とみます。

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「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 11/3 オバマ・大統領 「私たちには、結果についてほのめかしたり、不完全な情報に基づいて捜査をしたりしない規範がある」米ニュースサイトのインタビューで。 -------- 11/4 フィッシャー・FRB副議長 「最近のデータを見ると、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げの論拠が一段と強まったというのがわれわれの見立てだ」講演で。 -------- 11/29 パウエル・FRB理事 「今月開催された前回の会合以降、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの根拠は明らかに強まった」講演で。 -------- 12/1 メスター・クリーブランド連銀総裁 「追加利上げは賢明な措置「労働市場は現在、基本的には完全雇用の状態にある」講演で。 --------



