今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2016年12月7日(水) 「NYダウ連日の最高値更新」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • 114円台で始まったドル円は動意なく、小動き。114円を挟むレンジから抜けきれない中、日米金利差の縮小でややドル売りが優勢に。
  • ユーロドルは反落。前日1.08に迫る水準まで買われたが、この日は欧州には依然リスクが残るとの見方から1.07を割り込む。
  • 株式市場は小幅ながら続伸し、ダウは連日の最高値更新。欧州株が続伸したことが支えとなり、ダウは35ドル上昇。
  • 債券相場は小動き。株価が上昇した分小幅に売られる。
  • 金は続落し1170ドルに。原油は11月OPECの生産量が過去最高だったことで売られ、5日ぶりに反落。

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    10月貿易収支 → −426億ドル
    3Q労働生産性(7−9月、確定値) → 3.1%
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    ドル/円 113.73 〜 114.12
    ユーロ/ドル 1.0698 〜 1.0749
    ユーロ/円 121.93 〜 122.47
    NYダウ +35.54 → 19,251.78ドル
    GOLD −6.40 → 1,170.10ドル
    WTI −0.86 → 50.93ドル
    米10年国債 −0.005 → 2.389%

    本日の注目イベント

    • 豪 豪7−9月期GDP
    • 日 10月景気動向指数
    • 中 中国 11月外貨準備高
    • 独 10月鉱工業生産
    • 英 英10月鉱工業生産
    • 米 10月消費者信用残高

    今朝のニュースで、ソフトバンクの孫正義社長が、NYのトランプタワーでトランプ次期大統領と会談し、米国へ500億ドル(約5兆7000億円)を投資し、5万人の雇用を創出することで合意しました。これで安倍首相に続き、孫氏はトランプ氏が日本企業トップで最初に会った人になります。手土産を持っていったとしても、孫氏の行動力にはいつも驚かされます。

    ドル円はいつものように、午後3時を過ぎると徐々に上昇し、114円台に乗せましたが、昨日はそこからの一段の上昇はなく、114円前後で戻って来ました。114円台後半から115円にかけては上値の重さを3回確認しており、やや市場参加者の相場観も変化を見せ始める頃かもしれません。このまま年末までトランプラリーは続くのかどうかが焦点です。

    ユーロドルは前日1.08に届く水準まで上昇しましたが、昨日は一転して売られ、1.07を割り込んでいます。イタリアの国民投票を受けて、レンツィ首相が辞意を表明したことで、当面のリスクが後退したことがユーロ買い戻しにつながりましたが、この日は欧州には依然として不安が残るとの見方からユーロ売りが出た模様です。

    トランプ氏が大統領選に勝利してからほぼ1カ月が経過します。この1カ月は為替、株式、債券の各市場では「サプライズ」の連続でした。一国の大統領が代わっただけで、金融市場にこれほどのインパクトを与えた例は記憶にありません。もともとネガティブなイメージが強かっただけに、その後の「いい子への変身」に市場が過剰反応している部分はあるとしても、強いリーダーシップを感じる人も多いのではないでしょうか。問題は「アメリカファースト」と「保護主義」をどこまで遂行できるのかということです。グローバリゼーションが進む中、逆行するこれらの政策はもろ刃の剣で、米国とっても景気にマイナスになる可能性があると考えられます。

    113−114円台後半での動きが続いていますが、本日は上で述べたように市場参加者の相場観が「そろそろ上値は重くなった」と考えると、ドル売りが出てもおかしくはありません。東京時間中で下げた場面でドルを買って、海外市場で売り抜けるといった手法がまだ継続されるのか、もう少し見極める必要があります。本日は113円30銭〜114円30銭程度と、やや上値の重い展開を予想しますが、どうでしょうか。

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    What's going on?

    What's going on ?」とは・・・
    会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
    日時発言者内容市場への影響
    11/3 オバマ・大統領 「私たちには、結果についてほのめかしたり、不完全な情報に基づいて捜査をしたりしない規範がある」米ニュースサイトのインタビューで。 --------
    11/4 フィッシャー・FRB副議長 「最近のデータを見ると、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げの論拠が一段と強まったというのがわれわれの見立てだ」講演で。 --------
    11/29 パウエル・FRB理事 「今月開催された前回の会合以降、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの根拠は明らかに強まった」講演で。 --------
    12/1 メスター・クリーブランド連銀総裁 「追加利上げは賢明な措置「労働市場は現在、基本的には完全雇用の状態にある」講演で。 --------
    12/5 ダドリー・NY連銀総裁 「通貨の強さは概して、私が特に懸念するような状況ではない」CNBCとのインタビューで。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和