2016年12月21日(水) 「ドル円反発し118円台に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は再び118円台まで上昇。黒田日銀総裁の発言を円安容認と捉え、117円台半ばからドル買いが優勢となる。株価が上昇したことも支えに。
- ユ−ロドルはベルリンのトラックでのテロの影響もあり下落。1.0354まで売られ、徐々に下値を切り下げる。
- 株式市場は続伸。ダウは一時2万ドルに接近する場面もあったが引けでは91ドル高と、2万ドルの大台に26ドルを残す水準で引ける。
- 債券相場は小幅に反発。テロの影響も限定的で、買いがやや優勢に。
- 金は反落し、原油価格は小幅に続伸。
ドル/円 117.65 〜 118.21 ユーロ/ドル 1.0354 〜 1.0409 ユーロ/円 122.29 〜 122.62 NYダウ +91.56 → 19,974.62ドル GOLD −9.10 → 1,133.60ドル WTI +0.11 → 52.23ドル 米10年国債 +0.020 → 2.559% 本日の注目イベント
- 欧 ユーロ圏12月消費者信頼感(速報値)
- 英 英11月財政収支
- 米 11月中古住宅販売件数
前日の海外で116円台半ばまで下落したドル円でしたが、一日で118円台前半まで戻しています。高値から約2円ほどで「調整」を終えることも、今回のトランプラリーの特徴の一つとも言えます。昨日の東京時間では株価の上昇が先導する形でドルが買われ、3時半から始まった黒田日銀総裁の発言でさらに上値を追う展開でした。
黒田総裁は、急速に進んだ円安について、現在の水準は2月ごろと同じであって「別に驚くような水準とも思っていない」と述べたことで、市場は総裁が「円安を容認した」と受け止めドル買いに走ったようです。今回の決定会合ではもちろん政策変更はなく、為替が円安に進んだことで株価が上昇し、原油価格の上昇と共に、将来のインフレ期待が持てることから現状を追認したというところです。材料がなかった状況だけに、意外に反応したとの印象です。
ドイツのベルリンで起こったトラックによるテロや、トルコ駐在のロシア大使暗殺があったにも関わらず、NY株式市場は上昇しています。ダウは一時、あと13ドルで2万ドルの大台に届くという水準まで買われましたが、結局、前日比91ドル高の1万9974ドルで引けました。2万ドルの大台達成は明日以降に持ち越されましたが、史上最高値は更新しました。
ドル円も118円24銭まで買われていますが、その後は117円台後半に落とされ、まだ118円台を固めたという感じでもありません。テロの影響も消化して上昇するNY株式市場ですが、先ずは2万ドルの大台を達成しないと収まらない状況です。すでにPERなどの指標からすると買われ過ぎとの指摘もありますが、買いが買いを呼ぶ展開には驚くばかりです。市場が総弱気の時にこそ、積極的に買いを進めるウォーレンバフェットは、このような時にはどんな投資行動を取るのか興味のあるところです。
ユーロドルも再び1.03台後半まで売られ、ドル円も118円台。依然としてドル高トレンドが続いています。明日辺りからはそろそろクリスマス休暇入りする関係者も多く、昨日も商いそのものは低水準だったようです。最後に調整が出るのではないかとの期待も、どうやら空振りに終わる公算が高いと見られます。
本日も特段重要な材料はありません。従って株価の動きに連動する格好でドル円も推移すると見られます。昨日のように、株価との相関が強まるようだと118円台に乗せ、昨日のNYでの高値を試すことになりそうです。仮に、そのレベルを抜けるようだと、118円40−65銭あたりが重要な壁になっており、ここが抜けるかどうかがが注目されます。東京市場が終わると、ほぼドルが買われる展開が続いていますが、この点にも注意が必要です。ドルロングは長めにキープできますが、ドルショートは早めに決済しなければ利益が取れない地合いが続いているからです。予想レンジは117円40銭〜118円50銭程度にします。

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「What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。日時 発言者 内容 市場への影響 11/3 オバマ・大統領 「私たちには、結果についてほのめかしたり、不完全な情報に基づいて捜査をしたりしない規範がある」米ニュースサイトのインタビューで。 -------- 11/4 フィッシャー・FRB副議長 「最近のデータを見ると、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げの論拠が一段と強まったというのがわれわれの見立てだ」講演で。 -------- 11/29 パウエル・FRB理事 「今月開催された前回の会合以降、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの根拠は明らかに強まった」講演で。 -------- 12/1 メスター・クリーブランド連銀総裁 「追加利上げは賢明な措置「労働市場は現在、基本的には完全雇用の状態にある」講演で。 -------- 12/5 ダドリー・NY連銀総裁 「通貨の強さは概して、私が特に懸念するような状況ではない」CNBCとのインタビューで。 -------- 12/8 ドラギ・ECB総裁 「見通しが悪化、もしくは金融環境がインフレ回復の進展と相容れないものになった場合、プログラムの期間延長や規模拡大を実施する方針だ」「ECBの量的緩和はある意味オープンエンド、状況次第だ」。QU縮小決めた後の記者会見で。 ユーロ上昇後急落1.0873→1.06前後まで売られる。 12/14 FOMC声明文 「なお緩和的な金融政策は労働市場がやや一層の力強さを増すことと、インフレ率2%への回帰を支えていく」 ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇 12/14 イエレン・FRB議長 「利上げは経済の前進に対する信頼の反映であり、市場金利への影響は小さいものにとどまるだろう」「われわれが後手に回っているとは判断していない」FOMC後の記者会見で ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇



