今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2016年12月28日(水) 「ドル円117円台で一進一退」

ひと目で分かる昨晩の動き

NY市場

  • クリスマス休暇明けのNYでは、金利が上昇し、原油価格も54ドル台を付けたことからドルが買われた。117円62銭までドル高が進んだが、上値も限られた。
  • ユーロドルは1.04台半ばで動意が見られず。ドル円の上昇に引っ張られ、ユーロ円は123円まで上昇。
  • 株式市場は小幅に上昇。エネルギー株が買われたもののダウは11ドル高と、この日も大台達成はならず。
  • 債券相場は狭いレンジ内で推移。株価や原油価格が上昇したことで売り物が優勢となり利回りは上昇。
  • 金は上昇し、原油価格は一時54ドル台に乗せたが、引け値は53ドル90セント。
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10月ケース・シラ−住宅価格指数 → +5.10%
12月消費者信頼感指数 → 113.7
12月リッチモンド連銀製造業指数 → 8
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ドル/円 117.42 〜 117.62
ユーロ/ドル 1.0441 〜 1.0458
ユーロ/円 122.55 〜 123.00
NYダウ +11.23 → 19,945.04ドル
GOLD +5.20 → 1,138.80ドル
WTI +0.88 → 53.90ドル
米10年国債 +0.022 → 2.560%

本日の注目イベント

  • 日 11月鉱工業生産
  • 米 11月中古住宅販売成約指数

ドル円は小動きながらも、注目していたクリスマス休暇明けのNY市場では上値を試す展開でした株価も僅かながらプラスで終り、金利も上昇したことがドルを支えた形でした。

発表された経済指標は相変わらず好調でした。とりわけ12月の消費者マインドは「113.7」と、2001年8月以来となる高水準でした。また、向こう6カ月の期待指数も「105.5」こちらも2003年12月以来で最高です。コンファレンスボードの担当者は「米大統領選後の景気や雇用、所得、さらに13年ぶりに高値をつけた株価に対する楽観論の高まり、特に年齢層の高い消費者の間で顕著だった」と述べています。(ブルームバーグ)やはりトランプ効果の影響が大きいと思われ、新大統領の政策に対する期待値の大きさを窺わせます。

トランプラリーは依然として続いていると思われますが、それでもそのモメンタムにはやや陰りが見られるのも事実です。ドル円は昨日も下値を試した際には117円を維持しており、底堅くは感じるものの、見方を変えると21日以来118円には届いていません。

一方NYダウの方も、年内に2万ドルを達成するものと見ていますが、昨日も達成はお預けとなっています。利益確定の売りが出ているものと思われますが、それを吸収して上昇する勢いは見られません。少なくとも大統領選以降、12月20日前後まで見られた急激な「ドル高、株価高」のトレンドではありません。

しかし年内はまだ、今日を含めて3日残しています。特に本日からは主要市場も再開し元に戻ります。トランプラリーが終わっていないという前提に立てば、まだ期待は残ります。本日の東京時間は117円台でのもみ合いが予想されます。日経平均株価もNYダウと同様、やや小康状態です。株価が100円以上上昇する場面があれば、NYの高値である117円62銭を超える可能性もありますが、本格的な動きは夕方に海外市場が参入してからになりそうです。予想レンジは116円80銭〜118円程度と見ています。

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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時発言者内容市場への影響
11/3 オバマ・大統領 「私たちには、結果についてほのめかしたり、不完全な情報に基づいて捜査をしたりしない規範がある」米ニュースサイトのインタビューで。 --------
11/4 フィッシャー・FRB副議長 「最近のデータを見ると、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標レンジ引き上げの論拠が一段と強まったというのがわれわれの見立てだ」講演で。 --------
11/29 パウエル・FRB理事 「今月開催された前回の会合以降、フェデラルファンド(FF)金利引き上げの根拠は明らかに強まった」講演で。 --------
12/1 メスター・クリーブランド連銀総裁 「追加利上げは賢明な措置「労働市場は現在、基本的には完全雇用の状態にある」講演で。 --------
12/5 ダドリー・NY連銀総裁 「通貨の強さは概して、私が特に懸念するような状況ではない」CNBCとのインタビューで。 --------
12/8 ドラギ・ECB総裁 「見通しが悪化、もしくは金融環境がインフレ回復の進展と相容れないものになった場合、プログラムの期間延長や規模拡大を実施する方針だ」「ECBの量的緩和はある意味オープンエンド、状況次第だ」。QU縮小決めた後の記者会見で。 ユーロ上昇後急落1.0873→1.06前後まで売られる。
12/14 FOMC声明文 「なお緩和的な金融政策は労働市場がやや一層の力強さを増すことと、インフレ率2%への回帰を支えていく」 ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇
12/14 イエレン・FRB議長 「利上げは経済の前進に対する信頼の反映であり、市場金利への影響は小さいものにとどまるだろう」「われわれが後手に回っているとは判断していない」FOMC後の記者会見で ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇
12/20 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「トランプ次期政権下でどのような政策が実施されるか、不確実性は強いものの、見通しのリスクを巡る私の見解はややシフトしたというのが主な結論だ」NYタイムズ紙とのインタビューで。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和