2017年1月13日(金) 「ドル円一時113円台後半に」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は日本株の急落もあり、欧州市場で113円75銭まで下落。4週間ぶりの円高水準を記録。NY市場でも113円台後半での取引があったものの、114円台半ばまで反発して引ける。
- ユーロドルも買われ終始1.06台で推移。一時は1カ月ぶりのユーロ高水準となる1.0682まで上昇。
- 株式市場は反落。トランプ氏の会見に対する反動から金融や半導体関連株が売られる。ダウは63ドル下げ、1万9900ドル台を割り込む。
- 債券相場は反発。10年債利回りは2.35%台で取り引きを終えたが、一時は昨年11月30日以来の低水準まで買われる。
- 金は続伸し1200台に乗せたが、引け値では維持できず。原油価格は続伸。
新規失業保険申請件数 → 24.7万件
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| ドル/円 | 113.81 〜 114.78 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0611 〜 1.0682 |
| ユーロ/円 | 121.35 〜 121.92 |
| NYダウ | −63.28 → 19,891.00ドル |
| GOLD | +3.20 → 1,199.80ドル |
| WTI | +0.76 → 53.01ドル |
| 米10年国債 | −0.013 → 2.359% |
本日の注目イベント
- 中 中国 12月貿易収支
- 米 12月生産者物価指数
- 米 12月小売売上高
- 米 1月ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)
- 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
- 米 企業決算 → ブラックロック、バンク・オブ・アメリカ、JPモルガン、エウェルズ・ファーゴ
昨日のドル円の下落はやや想定外でした。日経平均株価が大きく下げればその可能性はあるとは思っていたものの、一時300円に迫る下げを見せたことで、海外市場では113円台後半までドル安が進みました。大統領選後の動きは行き過ぎだったとの見方が急速に高まっているのが、根底にあるようです。
その見方を増幅したのが、前日のトランプ氏の記者会見でした。大統領選後初の公式な記者会見で、メディアの注目度だけではなく市場の注目度も極めて高い中、結果は経済や外交政策への具体的な言及はなく、肩透かしをくらった印象でした。会見会場ではメディアからの質問も一方的にさえぎって、会場を後にしたと伝えられています。政治家としての経験がないことも露呈した格好でした。仮に来週行われる大統領就任式でも同様なことになるようだと、投資家はもう一段失望の巻き戻しに出てくる可能性もあります。
昨日の海外市場で113円台後半まで円高が進んだことで、「日足」チャートにもやや変化が見て取れます。一目均衡表の「遅行スパン」が下落してローソク足にかかって来ました。もう一段ドルが売られると、ローソク足を下抜けし、均衡が崩れることになります。まだ「MACD」がプラス圏に留まっていることから、トレンドが変わったと見ることはできませんが、113円を割りこむと日足では「トレンド転換」が点滅しそうです。従って、今朝は114円台半ばを超える水準まで戻していますが、このまま114円台が維持できるのかどうかも、上記転換がおこるかどうかの分岐点になります。昨日の底値から1円ほど反発している状況では、113円台ではある程度のドル買い需要があることも確認された形です。
本日から米国企業の第4四半期決算が本格的に始まります。特に本日は大手金融機関や大手資産運用会社の決算があり、銀行のトレーディング部門は、四半期では過去最高の収益をあげたのではないかと見られており、決算結果が注目されています。市場予想を超える内容だと、ややセンチメントの悪化してきた米株式市場に再浮上のきっかけを与えることも考えられ、雰囲気が一変することにもなります。注目したいと思います。
本日は114円〜115円30銭程度と予想しますが、高いボラティリティが続いているため、材料次第ではどちらにも抜けるリスクはあります。
来週19日で8年の任期を終えるオバマ大統領。最後のさよなら演説は地元シカゴで行なわれました。8年前「YES,WE CAN」のスローガンを掲げて、「黒人初の大統領」として颯爽と登場しました。すっかり白いものが目だってきた頭髪が、この間の苦労を物がっています。最後の言葉は「YES,WE DID」(われわれは成し遂げた)でした。多くの支持者の「THANKS BARACK!」という声が聞こえるようです。良い週末を・・・・・。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 12/1 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「追加利上げは賢明な措置「労働市場は現在、基本的には完全雇用の状態にある」講演で。 | -------- |
| 12/5 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「通貨の強さは概して、私が特に懸念するような状況ではない」CNBCとのインタビューで。 | -------- |
| 12/8 | ドラギ・ECB総裁 | 「見通しが悪化、もしくは金融環境がインフレ回復の進展と相容れないものになった場合、プログラムの期間延長や規模拡大を実施する方針だ」「ECBの量的緩和はある意味オープンエンド、状況次第だ」。QU縮小決めた後の記者会見で。 | ユーロ上昇後急落1.0873→1.06前後まで売られる。 |
| 12/14 | FOMC声明文 | 「なお緩和的な金融政策は労働市場がやや一層の力強さを増すことと、インフレ率2%への回帰を支えていく」 | ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇 |
| 12/14 | イエレン・FRB議長 | 「利上げは経済の前進に対する信頼の反映であり、市場金利への影響は小さいものにとどまるだろう」「われわれが後手に回っているとは判断していない」FOMC後の記者会見で | ドル円115円 → 117円40銭近辺に上昇 |
| 12/20 | ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「トランプ次期政権下でどのような政策が実施されるか、不確実性は強いものの、見通しのリスクを巡る私の見解はややシフトしたというのが主な結論だ」NYタイムズ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 1/9 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「米財政政策に関する不透明感を踏まえれば、次の利上げはやや時期尚早だ」講演で。 | -------- |



