2017年2月20日(月) 「NYダウ7日続伸も勢い鈍る」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は再び上値が重くなり112円台に。トランプ政権の税制政策待ちの状況の中、ドル円は徐々に上値を切り下げ112円62銭まで売られる。
- ユードルは1.06台後半から下落。ユーロ円は1週間ぶりに119円半ばまでユーロ安が進む。
- 株式市場は揃って上昇。大型のM&Aが相場を支え、ダウは小幅ながら7日連続で最高値を更新。
- 債券は小幅な上昇。特段材料もない中、買いが優勢となり、長期金利も2.41%台に低下。
- 金は3日ぶりに反落し、原油も小幅に売られる。
| ドル/円 | 112.62 〜 113.00 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0605 〜 1.0667 |
| ユーロ/円 | 119.70 〜 120.38 |
| NYダウ | +4.28 → 20,624.05ドル |
| GOLD | −2.50 → 1,239.10ドル |
| WTI | +0.04 → 53.40ドル |
| 米10年国債 | −0.032 → 2.415% |
本日の注目イベント
- 日 1月貿易収支
- 独 独9月生産者物価指数
- 欧 ユーロ圏2月消費者信頼感(速報値)
- 米 株式、債券市場休場(プレジデンツデー)
- 米 ロレッタ・クリーブランド連銀総裁講演
先週114円96銭まで買われたドル円は、週末には112円62銭まで売られ、111円台では底堅いものの、上値も115円を抜いて上昇する力はなさそうです。トランプ大統領が就任してから今日でちょうど1カ月になります。大統領令などに次々に署名をし、相変わらずツイッターでもつぶやき続けている大統領。「まだ1カ月しかたっていないのか」というのが実感ですが、読者の皆さんも同じような印象を持っているのではないでしょうか。
トランプラリーにも陰りが見える一方、期待感も残っており、市場は次の一手に注目していると言っていいと思います。その中でも、税制に関する「驚くべき何か」(Phenomenal Tax Reform)の内容がどのようなものなのかを待っている状況です。法人税を現行の35%から15%に下げるといった選挙中の公約が中心になると思われますが、今週中には発表されるのではないかと見られます。
今朝のブルームバーグニュースに、もしトランプ大統領が中国を為替操作国に認定したら議会は支持するだろうとの情報があります。上院外交委員会のメンバー2人の話として紹介していますが、トランプ大統領は選挙戦の間、中国をすぐに為替操作国に認定すると主張してきましたが、現時点ではそうした動きは出ていません。3月中旬にはドイツで「G20」が開催されます。
そこでの議論を経て、もしかしたら認定することになるかもしれず、円が買われるリスクは残っていると見られます。新財務長官のムニューチン氏にとって、初の国際舞台へのデビュー戦となり、その行動が注目されますが、特に日本、中国、ドイツに対してどのような対応をするのかがカギになりそうです。
本日はNY市場が休場です。為替も動きにくい展開でしょう。予想レンジは112円30銭〜113円30銭程度を見ていますが、今週は引き続きNY株式がどこまで買われるのか興味は尽きません。仮に上昇傾向に調整色が強まるようだと、今月初旬に記録した111円台半ばを再びテストする可能性もあると考えています。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 1/9 | ローゼングレン・ボストン連銀総裁 | 「米財政政策に関する不透明感を踏まえれば、次の利上げはやや時期尚早だ」講演で。 | -------- |
| 1/16 | トランプ・次期米大統領 | (EU離脱は)素晴らしいものになる。英国民は自身の独自性を求めた。難民受け入れを押しつけられなければ、EU離脱はなかっただろう」ツイッターで。 | -------- |
| 1/17 | トランプ・次期米大統領 | ドルは既に「強すぎる」WSJ紙とのインタビューで。 | ドル円113円台から112円台に。 |
| 1/17 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「景気拡大が向く数年にわたって続くと楽観している」講演で。 | -------- |
| 1/18 | イエレン・FRB議長 | 「私と同僚の大半が、先月、2019年末にかけて年数回の利上げを予想していた。」講演で。 | ドル円113円台半ばから114円台半ばへ上昇 |
| 1/19 | ムニューチン・次期財務長官 | 「長期的には強いドルが重要だ」「ドルは非常に、非常に強い」「(中国を為替操作国への認定を勧告するかとの質問に対して)私はそうするだろう」公聴会で。 | ドルが乱高下 |
| 1/23 | トランプ・米大統領 | 「雇用を米国外に移す企業には極めて大規模な国境税を課す」 | ドル円113円台から112円台に。 |
| 1/23 | ムニューチン・次期財務長官 | 「過度に強いドルは短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」上院議員からの質問に書簡で答える。 | ドルが売られる。 |
| 1/30 | ノボトニー・ECB理事 | 「ECBが次回3月の会合で量的緩和のテーパリングを協議することは決してない」講演で | -------- |
| 1/31 | トランプ・米大統領 | 日本や中国が「意図的に市場で為替操作をして、米国は損害を受けている」 | ドル円113円台半ばから112円08銭まで急落。 |
| 2/1 | 浅川・財務官 | 「為替市場はマーケットで動いている。操作しているわけではない」トランプ大統領の円安誘導発言に対して。 | -------- |
| 2/3 | ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「3回の利上げは基本シナリオとして妥当な推測、妥当な見方だ。だが正直なところ、米経済がこの基本シナリオより勢いを増す可能性は大いにあると考えられる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/6 | ドラギ・ECB総裁 | 「インフレ率が目標に向かって確実かつ持続的に収束していくためにはECBの金融政策による支援が依然として必要だ」欧州議会で。 | ユーロ円121円台から119円台後半へ下落。 |
| 2/7 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「ドイツが過小評価された通貨で米国や他の諸国を食い物にしているとの非難は偽りにも程がある」「最近のドルの上昇は米国が自ら招いたものだ」講演で。 | -------- |
| 2/14 | イエレン・FRB議長 | 「金利と雇用が当局の見通しが一致すれば、一段の利上げが適切になる」「緩和解除を長く待ちすぎるのは賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる恐れがある」上院での議会証言で。 | ドル円113円台から114円台に、NY株価大幅に上昇。 |
| 2/15 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「状況が現在の軌道を維持すると想定すれば、2017年における3回の利上げは適切だ」講演で。 | -------- |
| 2/16 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「われわれは今後数カ月内に金融政策緩和がさらに緩やかに解除され、金利がもう少し上昇すると予想する」講演で。 | -------- |
| 2/16 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「労働市場のさらなる改善に向け(利上げを)長期間待つことは、FOMCがとるべき好ましい姿勢ではない」「イエレン議長の記者会見が予定されていない会合でも利上げは可能」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/16 | フィッシャー・FRB副議長 | 「具体的な数字をここで挙げるつもりはないが、この時期に想定していた状況と現状は一致している。つまりインフレ率が2%に近づき、労働市場は力強さを増し続けるという想定だ」「この二つが実現すれば、ほぼ想定していた通りの軌道に乗ることになるだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |



