今日のアナリストレポート[月〜金 毎日更新]

2017年2月21日(火) 「NY市場休みでドル円動意なし」

ひと目で分かる昨晩の動き

欧州市場

  • NY市場が休場のためドル円は動かず。東京時間夕方に113円台に乗せ、その後は終始113円台で動意なし。
  • ユーロドルは1.06台前半で推移し、こちらも動意なし。
ドル/円 113.06 〜 113.17
ユーロ/ドル 1.0608 〜 1.0627
ユーロ/円 120.00 〜 120.21
NYダウ  ------ → 20,624.05ドル
GOLD  ------ → 1,239.10ドル
WTI  ------ → 53.40ドル
米10年国債  ------- → 2.415%

本日の注目イベント

  • 豪 RBA議事録
  • 独 独2月製造業PMI(速報値)
  • 独 独2月サービス業PMI(速報値)
  • 欧 ユーロ圏2月総合PMI(速報値)
  • 欧 ユーロ圏2月製造業PMI(速報値)
  • 欧 ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)
  • 欧 企業決算 → HSBC、BHPビリトン
  • 英 英1月財政収支
  • 米 企業決算 → ウォルマート、ホーム・デポ
  • 米 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演
  • 米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
  • 米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演

さすがにNY市場が、プレジデンツデーのため休場であったことから動きはありません。ドル円は113円台で一進一退。ユーロドルも1.06台前半で小動きでした。ポンドにやや動きがあり、主要通貨に対して上昇しています。

市場はトランプ大統領の税制改革の内容待ちといった状況です。この内容が「驚くべき内容」なのかどうかで、失望のドル売りが出るのか、あるいは本当に市場に驚きを与えられるのかといったところで、結果次第では為替にインパクトを与えます。

先週後半からユーロがやや軟調に推移しています。一つは、ギリシャ支援問題でIMFとユーロ圏との歩調がかみ合わないことが挙げられます。ギリシャは7月に多額の資金を必要としており、この支援を巡ってIMFはこのままでは債務が爆発的に増加するとして、さらなる緊縮財政を求めており、支援には二の足を踏んでいる状況です。一方ユーロ圏側は、ギリシャの財政を悲観的に見積もりすぎるとの見方を示しており、ギリシャ側もこれ以上の緊縮政策に無理があると主張しているようです。

また4月と5月に行われるフランス大統領選で、極右政党の国民戦線党首のルペン氏の支持率が上昇したことも、ユーロ売りにつながっています。最新20日の情報では、第一回投票におけるルペン氏の支持率が1%上昇して27%となり、マクロン前経済相とフィヨン元首相はいずれも20%で変わっていないようです。決戦投票でルペン氏の勝利を示す世論調査はまだありませんが、差が縮まってきていることでユーロが軟調に推移しています。因みにルペン氏は、もし大統領に当選したら直ちにユーロ圏からの離脱を問う国民投票と、新しい通貨の創設を主張しており、トランプ氏の向こうを張って「フランスファースト」を掲げています。

本日のNY時間ではFOMCメンバーによる講演が多く予定されています。これまでにもNY連銀のダドリー総裁や、フィラデルフィア連銀のハーカー総裁などが、年3回の利上げは妥当との見方を示してきました。基本的には同じような認識を示すと思われ、ドルの下支えになると考えます。本日のレンジは112円60銭〜113円70銭程度を予想します。

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What's going on?

What's going on ?」とは・・・
会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
日時発言者内容市場への影響
1/9 ローゼングレン・ボストン連銀総裁 「米財政政策に関する不透明感を踏まえれば、次の利上げはやや時期尚早だ」講演で。 --------
1/16 トランプ・次期米大統領 (EU離脱は)素晴らしいものになる。英国民は自身の独自性を求めた。難民受け入れを押しつけられなければ、EU離脱はなかっただろう」ツイッターで。 --------
1/17 トランプ・次期米大統領 ドルは既に「強すぎる」WSJ紙とのインタビューで。 ドル円113円台から112円台に。
1/17 ダドリー・NY連銀総裁 「景気拡大が向く数年にわたって続くと楽観している」講演で。 --------
1/18 イエレン・FRB議長 「私と同僚の大半が、先月、2019年末にかけて年数回の利上げを予想していた。」講演で。 ドル円113円台半ばから114円台半ばへ上昇
1/19 ムニューチン・次期財務長官 「長期的には強いドルが重要だ」「ドルは非常に、非常に強い」「(中国を為替操作国への認定を勧告するかとの質問に対して)私はそうするだろう」公聴会で。 ドルが乱高下
1/23 トランプ・米大統領 「雇用を米国外に移す企業には極めて大規模な国境税を課す」 ドル円113円台から112円台に。
1/23 ムニューチン・次期財務長官 「過度に強いドルは短期的にマイナスの影響を与える可能性がある」上院議員からの質問に書簡で答える。 ドルが売られる。
1/30 ノボトニー・ECB理事 「ECBが次回3月の会合で量的緩和のテーパリングを協議することは決してない」講演で --------
1/31 トランプ・米大統領 日本や中国が「意図的に市場で為替操作をして、米国は損害を受けている」 ドル円113円台半ばから112円08銭まで急落。
2/1 浅川・財務官 「為替市場はマーケットで動いている。操作しているわけではない」トランプ大統領の円安誘導発言に対して。 --------
2/3 ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 「3回の利上げは基本シナリオとして妥当な推測、妥当な見方だ。だが正直なところ、米経済がこの基本シナリオより勢いを増す可能性は大いにあると考えられる」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/6 ドラギ・ECB総裁 「インフレ率が目標に向かって確実かつ持続的に収束していくためにはECBの金融政策による支援が依然として必要だ」欧州議会で。 ユーロ円121円台から119円台後半へ下落。
2/7 バイトマン・ドイツ連銀総裁 「ドイツが過小評価された通貨で米国や他の諸国を食い物にしているとの非難は偽りにも程がある」「最近のドルの上昇は米国が自ら招いたものだ」講演で。 --------
2/14 イエレン・FRB議長 「金利と雇用が当局の見通しが一致すれば、一段の利上げが適切になる」「緩和解除を長く待ちすぎるのは賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる恐れがある」上院での議会証言で。 ドル円113円台から114円台に、NY株価大幅に上昇。
2/15 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 「状況が現在の軌道を維持すると想定すれば、2017年における3回の利上げは適切だ」講演で。 --------
2/16 ダドリー・NY連銀総裁 「われわれは今後数カ月内に金融政策緩和がさらに緩やかに解除され、金利がもう少し上昇すると予想する」講演で。 --------
2/16 ロックハート・アトランタ連銀総裁 「労働市場のさらなる改善に向け(利上げを)長期間待つことは、FOMCがとるべき好ましい姿勢ではない」「イエレン議長の記者会見が予定されていない会合でも利上げは可能」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
2/16 フィッシャー・FRB副議長 「具体的な数字をここで挙げるつもりはないが、この時期に想定していた状況と現状は一致している。つまりインフレ率が2%に近づき、労働市場は力強さを増し続けるという想定だ」「この二つが実現すれば、ほぼ想定していた通りの軌道に乗ることになるだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 --------
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外為オンラインのシニアアナリスト 佐藤正和