2017年3月31日(金) 「ドル円続伸し112円に迫る」
ひと目で分かる昨晩の動き
NY市場
- ドル円は続伸。株価の上昇に加え、NY連銀総裁やSFシスコ連銀総裁が、追加利上げに強気な発言をしたことで111円94銭までドルが買われ、1週間ぶりの円安水準をつける。
- ユーロドルでもドル安が継続。ユーロドルは1.0672まで下落し、こちらは約2週間ぶりのユーロ安水準。
- 株価は反発。GDPの上方修正を受け、金融株などが買われた。ダウは69ドル上昇し、再び2万700ドル台に。
- 債券相場は反落。GDPの上方修正や株高が逆風となり売られる。長期金利は2.42%台に上昇。
- ドルが買われたことで金は続落。原油価格はクウェート石油相の発言から、減産措置延長されるとの見方が広がり50ドル台を回復。
新規失業保険申請件数 → 25.8万件
10−12月GDP(確定値) → +2.1%
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| ドル/円 | 111.00 〜 111.94 |
|---|---|
| ユーロ/ドル | 1.0672 〜 1.0753 |
| ユーロ/円 | 119.11 〜 119.62 |
| NYダウ | +69.17 → 20,728.49ドル |
| GOLD | −8.80 → 1,248.00ドル |
| WTI | +0.84 → 50.35ドル |
| 米10年国債 | +0.043 → 2.420% |
本日の注目イベント
- 日 2月失業率
- 日 2月消費者物価指数
- 日 2月鉱工業生産
- 中 中国 3月製造業PMI(速報値)
- 中 中国 3月非製造業PMI(速報値)
- 欧 ユーロ圏3月消費者物価指数(速報値)
- 米 2月個人所得
- 米 2月個人支出
- 米 2月PCEコアデフレータ
- 米 3月シカゴ購買部協会景気指数
- 米 3月ミシガン大学消費者マインド(確定値)
ドル円は1週間ぶりに112円に迫る水準まで買われて来ました。米長期金利は2.3%台後半から2.4%台前半の水準でもみ合いが続き、株価も一進一退ですが、昨日は10−12月期のGDP確定値が+2.1%と、上方修正されたことや、引き続き連銀総裁の発言が利上げに対して前向きと言うより、強気だったことがドル円をサポートしました。また原油価格も3日続伸し、50ドル台に乗せて来ました。こちらも約4週間ぶりの高水準で、ドルにプラスでした。
今週水曜日のコメントでも、112円台にしっかり乗せてくれば再び110−115円のレンジに戻ると思われると書きましたが、昨日のNY市場では112円には届いていませんが、それでも110円割れのリスクはやや遠のいたと言えるでしょう。今週は110円08銭までドル売りが進み、何度か110円割れを試しましたが、やはり、トランプラリーの上昇分の「半値戻し」は底堅く、どうやら110円割れを回避した形で越週しそうです。
サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁はFOXテレビのインタビューで改めて今年は3回、場合によっては4回の利上げもあり得るとの認識を示しました。総裁は「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」と、述べ、NY連銀のダドリー総裁もフロリダ州の講演で、「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」と述べ、利上げは必要との見方を示しました。(ブルームバーグ)また、メスター・クリ―ブランド連銀総裁も、景気が引き続き想定通り改善した場合、追加利上げが必要になるだろうと語っています。
このように、FOMCの主要メンバーの多くが利上げに前向きな姿勢を見せている背景は、米景気は依然として良好で、景気の先行きにも自信がある表れだと見てとれます。それでも、このところの株価や金利の上昇にブレイキがかかっているのはトランプ政権に対する不信感や政策に対する不透明感があるからです。トランプ氏に対する支持率は一貫して下がっており、いまや40%を割り込むまで低下しています。一方、政策についてはオバマケアの代替案の創設に失敗しており、市場は主要な政策である、税制改革にいつ着手するのか気をもんでいる状況です。
ドル円は112円近辺まで上昇したことで、短期的な動きを示す「1時間足」では上値にある全ての抵抗線(帯)をクリアしています。この上には「日足」の120日線が112円15銭前後にあることから、目先は112円〜112円20銭あたりが新たな「抵抗帯」になると予想します。ここを抜ければ上述のように、110−115円レンジに戻り、ドルの急落懸念もひとまず払拭できそうです。本日のドル円は111円40銭〜112円50銭程度を予想します。
東京は世界でも生活費の高いことで知られていましたが、それは今や昔。人気のブログ「MY big apple」によると、現在東京は世界で4位だそうです。3位はスイスのチューリッヒで、2位は香港です。では、1位は・・・・。シンガポールだそうです。シンガポールでは1kの家賃が20万円以上で、香港でも女性一人が安全に暮すとなると18万円以上だとか。300円前後で味噌汁付きの牛丼が食べられる「食費」に関しては、東京はさらに順位を下げることができそうです。デフレからの脱却は本当にできるのでしょうか?良い週末を・・・・・。

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What's going on?
「What's going on ?」とは・・・会話でよく使われる砕けた言い方で「何があったんだ?」「どうなっているんだ?」というような意味。為替はさまざま事が原因で動きます。その動いた要因を確認する意味で「What's going on ?」というタイトルを付けました。
| 日時 | 発言者 | 内容 | 市場への影響 |
|---|---|---|---|
| 2/1 | 浅川・財務官 | 「為替市場はマーケットで動いている。操作しているわけではない」トランプ大統領の円安誘導発言に対して。 | -------- |
| 2/3 | ウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁 | 「3回の利上げは基本シナリオとして妥当な推測、妥当な見方だ。だが正直なところ、米経済がこの基本シナリオより勢いを増す可能性は大いにあると考えられる」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/6 | ドラギ・ECB総裁 | 「インフレ率が目標に向かって確実かつ持続的に収束していくためにはECBの金融政策による支援が依然として必要だ」欧州議会で。 | ユーロ円121円台から119円台後半へ下落。 |
| 2/7 | バイトマン・ドイツ連銀総裁 | 「ドイツが過小評価された通貨で米国や他の諸国を食い物にしているとの非難は偽りにも程がある」「最近のドルの上昇は米国が自ら招いたものだ」講演で。 | -------- |
| 2/14 | イエレン・FRB議長 | 「金利と雇用が当局の見通しが一致すれば、一段の利上げが適切になる」「緩和解除を長く待ちすぎるのは賢明ではない。待ちすぎればFOMCは最終的に急速なペースで利上げを迫られる可能性があり、金融市場を混乱させ、リセッションに追いやるリスクが生じる恐れがある」上院での議会証言で。 | ドル円113円台から114円台に、NY株価大幅に上昇。 |
| 2/15 | ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁 | 「状況が現在の軌道を維持すると想定すれば、2017年における3回の利上げは適切だ」講演で。 | -------- |
| 2/16 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「われわれは今後数カ月内に金融政策緩和がさらに緩やかに解除され、金利がもう少し上昇すると予想する」講演で。 | -------- |
| 2/16 | ロックハート・アトランタ連銀総裁 | 「労働市場のさらなる改善に向け(利上げを)長期間待つことは、FOMCがとるべき好ましい姿勢ではない」「イエレン議長の記者会見が予定されていない会合でも利上げは可能」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/16 | フィッシャー・FRB副議長 | 「具体的な数字をここで挙げるつもりはないが、この時期に想定していた状況と現状は一致している。つまりインフレ率が2%に近づき、労働市場は力強さを増し続けるという想定だ」「この二つが実現すれば、ほぼ想定していた通りの軌道に乗ることになるだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/22 | メスター・クリーブランド連銀総裁 | 「米経済が現在の軌道を維持すれば金利が上昇することに満足するだろう」ブルームバーグとのインタビューで。 | -------- |
| 2/22 | ムニューチン・財務長官 | 「強いドルが長期的に良いことだ」と述べ、「人々が米経済に抱いている信頼や、米経済の他国と比べたパフォーマンスを反映している」WSJ紙とのインタビューで。 | ドル円112円台後半から113円台半ばへ上昇 |
| 2/22 | パウエル・FRB議長 | 「緩やかな利上げは、かなり早期のタイミングも含めて適切になるというのが私の見方だ」講演で。 | -------- |
| 2/27 | カプラン・ダラス連銀総裁 | 「当局がごてに回るような状況にならないよう警戒したい」講演で早めの利上げを示唆。 | -------- |
| 2/28 | ウィリアムズSFシスコ連銀総裁 | 「3月に開かれるFOMCで利上げが真剣に協議されると予想している」講演で。 | ドル円111円70銭〜112円90銭まで上昇 |
| 2/28 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「FOMC議事録の『かなり早期』は、比較的近い将来を意味する」CNNとのインタビューで。 | -------- |
| 3/1 | ブレーナード・FRB理事 | 「前進が続くと想定すると、追加的な緩和を解除し、緩やかな道筋をたどり続けることがすぐに適切になりそうだ」ハーバード大学でのイベントで。 | -------- |
| 3/2 | パウエル・FRB理事 | 「3月に利上げする論拠がそろってきた。FOMC会合で定協議の対象になるだろう」CNBCとのインタビューで。 | ドル円114円台半ばへ。長期金利2.48%台へ上昇。 |
| 3/4 | イエレン・FRB議長 | 「FOMCは今月会合で雇用とインフレが当局の期待に沿って引き続き進展しているかどうかについて検証する。そうした場合には、フェデラルファンド(FF)金利のさらなる調整が適切になる可能性が高い」「しかしながら、予期せぬ展開が経済見通しに悪影響を及ぼさない限り、緩和縮小のプロセスは過去数年のようなゆっくりしたものにはならない可能性が高い」講演で。 | ドル円114円75銭まで上昇。 |
| 3/9 | ドラギ・ECB総裁 | 「相当程度の金融緩和が依然必要」政策金利据え置きを決めた後の記者会見で。 | ユーロ円120円台から121円台後半へ急騰。 |
| 3/15 | イエレン・FRB議長 | 「金融緩和の緩やかな解除という決定は経済の進展継続を反映している」「この日の決定はその見解に沿うもので、判断変更はしていない」「当局の経済予測は昨年12月に示したものとほぼ同じだ」利上げを決めた後の会見で。 | ドル円114.70 → 113.17、ユーロドル1.0630 → 1.0740へ |
| 3/16 | ムニューチン・財務長官 | 「長期的に最大の利益として、ドルの強さは良いことであり、長期的なドルの強さは準備通貨への信頼の表れだと思う」ショイブレ独財務長官との共同記者会見で。 | -------- |
| 3/23 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「金融当局の取り組み次第では、年内に3回かもしくはそれ以上の利上げが理にかなう」WSJ紙とのインタビューで。 | -------- |
| 3/24 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「緩和を少し取り除くこと、つまり金利を少し上げることで、おそらく軟着陸を達成し、失業率とインフレに関して経済を現状に維持するであろう」講演で。 | -------- |
| 3/24 | ブラード・セントルイス連銀総裁 | 「インフレや失業率を現在のレベルに維持するにはもっと早いペースで利上げを実行すべきと考えている同僚もいるようだ。私はその必要はないと思う。もっと静観姿勢でいてよいと思っている。」講演で。 | -------- |
| 3/28 | フィッシャー・FRB副議長 | 「FOMC参加者の予想中央値で示された今年あと2回の利上げは概ね適切のようだ」、「それは私自身の予測でもある」CNBCとのインタビューで。 | ドル円110円台前半から111円台に上昇 |
| 3/30 | ウィリアムズ・SFシスコ連銀総裁 | 「経済データ次第では、もしかしたら今年4回の利上げか適切となるかもしれない」FOXテレビとのインタビューで。 | ドル円上昇の一因に |
| 3/30 | ダドリー・NY連銀総裁 | 「中長期的に経済成長とインフレ率へのリスクは上振れしている公算があると見られる」講演で。 | ドル円上昇の一因に |



